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アライズ連合国~ポークレア王国
調査と悔しさと黒さと
しおりを挟むアライズ連合国
無人の集落→村→村長宅
某悪夢さんのような渋い声の虎人族の門番さんに村長宅に案内された俺達三人は、リディアを筆頭に誘拐事件に関する話を聞いていた。
得られた情報は、犯人などに繋がりそうなものは無く、この村の現状が分かる程度の物だった。
行方不明になったのは数人程度だが未だ見つかっておらず、捜索に進展無し。
やっと冒険者ギルドから虎人族さんが派遣され、その後の被害は無いとのこと。
「ギルドからの派遣が遅い?」
「いえ、聞くと他の集落や村でも同様の被害が出ているらしく…」
「コレでも早い方ってことね…」
ふむ………ギルドから派遣されてきたから被害が止まったのか、それとも目的が済んだから止まったのか分からないな…。
この後、現場も見せてもらったのだが…
「匂いや足跡などは残っていませんでした。揉み合った形跡も…」
「戦士ではなくても獣人ですからね。身体能力なら人間族よりは強いですし、鼻も利くんですがね…」
村長と虎人族さんが顔を暗くして言う…。
残る可能性は魔力などの痕跡だが…。
「時間が経っているからね、霧散してしまったのか元々無かったのか分からないわね…」
リディアも感知出来ず、俺も『鑑定』など試してみるも何も出て来なかった…。
用意周到なのか、それとも…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
結局、何かが進展することもなくその村をあとにした…。
せめて………とリュウジが食料の支援を申し出て、それなりの量を置いていった。
「経費で落ちるから…」とは言うものの、やはり悔しさを感じているのだろう。そういう雰囲気が出ているぞ。
「いやいや、トーイチの方が出てるからねっ」
「確かに…」
そうか?………いや、そうだな。うん………何も出来なかったのは悔しいな…。
身体は若返っても中身は四十オーバーのオッサンだ。ガキの頃はともかく、大人になれば出来るだろうなんて思ったりもしたが…。
ましてや今は色々チート持ちだからこそ、出来ないことが余計に…。
「何かトーイチ…」
「悔しい………から黒くなってきてんな…」
二人が何か言っているが知らん。犯人はお仕置きフルコース決定だ。
「クックックッ…」
「トーイチ何か元気になった?」
「黒い………黒いよトーイチさん」
こうして犯人の知らないところでお仕置きフルコースが決定した。
ちなみに先輩とマサシも呼んで、三人で思い付く限りの全てをやる気満々である。
~~~~~~~~~~~~~~~~
その後…
集落や村を中心に回るも、何処も同じような結果に終わる。
………………が、旧エルフ領に近い小さな町で、つい先日、行方不明者が出たとの現場に俺達は到着した。
「クックックッ…」
さあ………調査を始めよう…。
「トーイチさん………大分…」
「黒くなったわね…」
リュウジとリディアが心の中で犯人に合掌したのは内緒である。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
鑑定=する物が無かった
お仕置きフルコース=果たして
先輩とマサシも=えげつない
合掌=止める気はない
思ったよりシリアスさんが頑張った。
次回もよろしくお願いします。
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