異世界召喚されました……断る!

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潜入!ポークレア王国!!

ep.1 南へ…⑤

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 ポークレア王国
 領主貴族街への街道


『二種の豚カツとメンチカツ定食』を食べたその夜、言うまでもなく焼肉が行われた。
 言っちゃっうのかよ。

『ブラックポーク』の肉のみを使った焼肉フェスティバル………略して肉フェスの開催である。
 肉フェスであってるよな………違うか?違うな…。 

 なら焼肉カーニバル………略して肉バル。
 これも違うか?違うな…。

 もう肉パで良いか…。

 実際はバーベキューコンロを出し、これでもかと焼き、食い倒していただけなのだが…

「「「………ごちそうさまでした…」」」 

「ふぅ………満腹満腹…」

 俺はくぴっと缶ビールに口を着け飲み干し、もう一本五百缶を購入、カシュッとプルタブを開ける。

「まだ呑むのぉ?私はもう入らないわぁ…」

 ケフッ…と小さくゲップを溢すリディア。ハイエルフの容姿はゲップをしても可愛いとか卑怯じゃないですかね?

「ゲフゥ~~~、トーイチさん、俺にもソレください」

「………あいよ」

 缶ビールを追加購入してリュウジの前に滑らせる。
 どうもぉ~と言いながらプルタブを開けるその姿は、ほぼ先輩の酔っぱらいである。
 まあ、息子だから似ていてもまったくおかしくはないのだが…。

 リディアは自分のテントに入り、さっさと寝るようだ。
 俺はリディアがいなくなったのでタバコを取り出し火を着ける。

「すぅ………ふぅ…」

 俺が紫煙を吐き出したタイミングでリュウジが話掛けてくる。

「セイトの街………どういう風に気になっているんです?」

 商人としての観察眼なのか、先輩のような野性のか…いや、第六感なのか。
 リュウジにも『セイト』は何か引っ掛かったようだ。

「………そうだな。まず数年前に突然発展して農村が街に…ってのも気になるが…」

 例え元の世界の現代人が関わっていたとしても農村からの発展はちょっと無理がある………と思う。
 まあ、そういうチートスキル………どんなのかは分からないが………が在れば可能かもしれない…。

「………ああ、親父は戦闘系に偏ってますけど、トーイチさんのは結構無茶苦茶ですよね…」

 クックッ………と笑いを溢すリュウジ。
 無茶苦茶とは失礼だな。使いこなしていると言いたまえ………いや、結構無茶苦茶だな…。

「次に戦力…」

 冒険者を雇ったとしても貴族の軍に対抗できるとは思えない。
 何故なら、目をつけられれば活動自体が危うくなるからだ。
 なら冒険者を除いたうえで対抗できる戦力があるということ。

「なるほど………元が農村で冒険者を除いたら、普通ならば戦力なんて無いに等しい…」

「そういうこと…。で、次に街の名前が『セイト』と言うこととトップが『タイシュ』と言うことだな…」

 元の世界の別の国に同じ街の名前で、トップの役職が『タイシュ』だったところがあるんだ…。
 そう聞いたリュウジは…

「へぇ………偶然………とは思えない。………ということですか?」

「………ああ…」

『セイト』『タイシュ』『発展』『戦力』これだけ揃っていると、もう疑わざるを得ない。
『三國志』の武将の存在を…。
 しかも複数名…。

 ただ、そこに奴隷売買が絡むとよく分からないんだよなぁ…。

 あとは、攻め込まれても防衛に徹しているみたいだし…。

 コレを噛み合わせるとすると…

「………………」

 全然分からん…。

「………まあとりあえず、敵になったら貴族なんかよりよっぽど厄介そうだって話だ…」

「ふ~ん………親父とマサシさんにもちょっと聞いてみますよ、何か知らないか…」

「ああ、頼む…」

 でも…

 二人も多分知らない…。

 知っていたら、マサシは知らんが先輩は大声挙げて話しているだろう…。
 先輩、三國志好きだし…。

 特に呂布…。

 この日はこれで終了。
 それぞれのテントに入り眠りに就いた…。

 翌朝…



「「「………む………胸やけが………」」」



 ………食い過ぎである。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



夕食はサラッと流し、比較的真面目なお話。
ただし距離は進んでいない。
次回もよろしくお願いします。
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