194 / 225
潜入!ポークレア王国!!
ep.1 南へ…⑤
しおりを挟むポークレア王国
領主貴族街への街道
『二種の豚カツとメンチカツ定食』を食べたその夜、言うまでもなく焼肉が行われた。
言っちゃっうのかよ。
『ブラックポーク』の肉のみを使った焼肉フェスティバル………略して肉フェスの開催である。
肉フェスであってるよな………違うか?違うな…。
なら焼肉カーニバル………略して肉バル。
これも違うか?違うな…。
もう肉パで良いか…。
実際はバーベキューコンロを出し、これでもかと焼き、食い倒していただけなのだが…
「「「………ごちそうさまでした…」」」
「ふぅ………満腹満腹…」
俺はくぴっと缶ビールに口を着け飲み干し、もう一本五百缶を購入、カシュッとプルタブを開ける。
「まだ呑むのぉ?私はもう入らないわぁ…」
ケフッ…と小さくゲップを溢すリディア。ハイエルフの容姿はゲップをしても可愛いとか卑怯じゃないですかね?
「ゲフゥ~~~、トーイチさん、俺にもソレください」
「………あいよ」
缶ビールを追加購入してリュウジの前に滑らせる。
どうもぉ~と言いながらプルタブを開けるその姿は、ほぼ先輩の酔っぱらいである。
まあ、息子だから似ていてもまったくおかしくはないのだが…。
リディアは自分のテントに入り、さっさと寝るようだ。
俺はリディアがいなくなったのでタバコを取り出し火を着ける。
「すぅ………ふぅ…」
俺が紫煙を吐き出したタイミングでリュウジが話掛けてくる。
「セイトの街………どういう風に気になっているんです?」
商人としての観察眼なのか、先輩のような野性のか…いや、第六感なのか。
リュウジにも『セイト』は何か引っ掛かったようだ。
「………そうだな。まず数年前に突然発展して農村が街に…ってのも気になるが…」
例え元の世界の現代人が関わっていたとしても農村からの発展はちょっと無理がある………と思う。
まあ、そういうチートスキル………どんなのかは分からないが………が在れば可能かもしれない…。
「………ああ、親父は戦闘系に偏ってますけど、トーイチさんのは結構無茶苦茶ですよね…」
クックッ………と笑いを溢すリュウジ。
無茶苦茶とは失礼だな。使いこなしていると言いたまえ………いや、結構無茶苦茶だな…。
「次に戦力…」
冒険者を雇ったとしても貴族の軍に対抗できるとは思えない。
何故なら、目をつけられれば活動自体が危うくなるからだ。
なら冒険者を除いたうえで対抗できる戦力があるということ。
「なるほど………元が農村で冒険者を除いたら、普通ならば戦力なんて無いに等しい…」
「そういうこと…。で、次に街の名前が『セイト』と言うこととトップが『タイシュ』と言うことだな…」
元の世界の別の国に同じ街の名前で、トップの役職が『タイシュ』だったところがあるんだ…。
そう聞いたリュウジは…
「へぇ………偶然………とは思えない。………ということですか?」
「………ああ…」
『セイト』『タイシュ』『発展』『戦力』これだけ揃っていると、もう疑わざるを得ない。
『三國志』の武将の存在を…。
しかも複数名…。
ただ、そこに奴隷売買が絡むとよく分からないんだよなぁ…。
あとは、攻め込まれても防衛に徹しているみたいだし…。
コレを噛み合わせるとすると…
「………………」
全然分からん…。
「………まあとりあえず、敵になったら貴族なんかよりよっぽど厄介そうだって話だ…」
「ふ~ん………親父とマサシさんにもちょっと聞いてみますよ、何か知らないか…」
「ああ、頼む…」
でも…
二人も多分知らない…。
知っていたら、マサシは知らんが先輩は大声挙げて話しているだろう…。
先輩、三國志好きだし…。
特に呂布…。
この日はこれで終了。
それぞれのテントに入り眠りに就いた…。
翌朝…
「「「………む………胸やけが………」」」
………食い過ぎである。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
夕食はサラッと流し、比較的真面目なお話。
ただし距離は進んでいない。
次回もよろしくお願いします。
20
あなたにおすすめの小説
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で
重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。
魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。
案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。