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潜入!ポークレア王国!!
ep.1 南へ…⑥
しおりを挟むポークレア王国
領主貴族街への街道
胸やけが凄い………と思ったのだが、どうやら俺のは二人のが移ったような、気のせいみたいなものだったらしい。
『健康EX』があるんだ、そりゃそうだ…。
まあ、二人は依然、若干つらそうだが…。
朝食はインスタントのコンソメスープだけにして、野営地を出発した。
一日半移動したところで『セイト』への別れ道に到着。
道と道の間に大きめの野営地があり、多くの人達が休息をとっていた。
俺たちも一休みするか………と一角を陣取り、パラソル付きのテーブルと椅子を出し、腰掛ける。
テーブルを出した時に周りが少しざわついた気がするが気にしない。
リディアの入れてくれた紅茶で喉を潤しながら、リュウジに聞く。
「先輩とマサシは連絡取れたか?」
「あぁ、親父は『何ぃっ!?三ご…』とか煩かったので即切りしました…」
「先輩…」
「ソウシ…」
「マサシは?」
「マサシさんは『いや、その情報は無いな…。………で誰がいるの?』って感じだったんで、そっと切りました…」
「マサシもか…」
「マサシ…」
しかし、あの二人で情報を押さえていないということは、それだけ情報の統制がとれているってことか?
それとも…?
「………ところでリュウジ…?」
「なんです?」
「そんな切り方したらマサシはともかく、先輩、こっちに来ちゃわない?」
「………あっ…」
「ソウシならありそうね…」
「「「………………」」」
三人共に先輩のことはそっと胸に閉まったのは言うまでもない。
~~~~~~~~~~~~~~~~
別れ道の野営地から更に二日…。
領主貴族の街が遠目に小さ~~~く見える辺りまで到着。
「………あれならあと一日で着きそうね」
「………ですね」
そんな会話を他所に俺は街の方を見ていた…。
立派な馬車が数台、街から出て行くのが見える。そしてその方向は…
『セイト』の方向…。
立派な馬車の後ろにはデカイだけの馬車が…。
そして、その数台の馬車の周りには護衛であろう者たちが配置していた。
商団にしては物々しい感じだし、かといって軍には見えない。
何より、『セイト』とは揉めているって話だったよな…。
『奴隷売買にはセイトも絡んでいる』
俺の気になっていたワードが脳内に浮かぶ…。他のワードとは明らかに異なるワード。
「トーイチ、アレ追いたいんでしょ?」
「っ!?」
リディアの言葉に驚き、視線をリディアに移す。
リディアは真っ直ぐ俺を見て…
「いいよ行って…。多分、そうした方が良い…。私の勘がそう言ってる」
「………良いのか?」
俺はリディアとリュウジに問う…。
「良いって言ってるの。ね、リュウジ…」
「………ですね。貴族の方は俺たちがあたりますんで、トーイチさんはアッチよろしくお願いします」
二人の言葉にお「その代わり…」………ん?
「調味料やらなんやら、ガッツリ置いていってくださいねっ!」
「あとお酒もねっ!」
「返してっ!俺の感謝の気持ちを返してっ!!」
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先輩参戦フラグは果たして…?
そしてサブタイ通り南に向かうトーイチ。
久しぶりの単独行動にトーイチは…?
次回もよろしくお願いします。
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