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おじさんの愛人になる①

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「……選択肢?」

 その選択肢が現れた瞬間、大家のおじさんは動きを止めた。いや、おじさんばかりではない。僕を除く世界がその動きを止めた。

 ……つまりこの選択肢のどちらかを選択しないと先に進まないということだ。

 選択するといっても、カーソルもなければ選択肢を押す操作もできそうにない。注意書きされているように、どちらかの選択肢を言葉に出さないといけないらしい。

「……でも、この選択肢」

 ……とても選びづらい選択肢だった。究極の選択と言っていい。

 けれどもその選択肢が表示された瞬間からお腹の中の疼きはどんどんと強まり、もじもじと脚をすり合わせなければならないほどになっていた。

 何となく下に目をやって――自分の脚にたれ落ちる半透明の液体に気づいた。

「……なんだこれ」

 震える声で呟いた。ショーツをぐっしょりと湿らせ、股間から流れ出るそれが『愛液』と呼ばれるものであることに気づいて……同時に僕は、初期設定で自分が入力したの特徴を思い出した。

『普段は押し殺しているが性欲は強く、男に開発されるために生まれてきたような女』

「あ……」

 わかってしまえばもうたまらなかった。股間を熱く疼かせるそれが紛れもない『性欲』であることを知り、僕は何も考えられなくなった。

「……わかりました。大家さんの、愛人になります」

 ほとんど思考停止のまま僕がそう言葉にすると、その瞬間、静止していた世界が動き出した。

「……へっへっへ。そうこなくっちゃな」

 言いながらおじさんは後ろ手にドアのカギを閉め、僕ににじり寄ってきた。

 思わず部屋の中に逃げこもうとする僕の身体を、靴を脱いであがってきたおじさんの腕が抱きすくめる。

 おじさんは後ろからはがいじめにするように僕の両方のおっぱいを揉みしだき、顔をこちらにまわすようにしてキスしてきた。

「ン~~~♡♡♡」

 煙草のヤニ臭い舌が無理やり口の中にねじ込まれた。けれどもそれは一瞬、僕に不快感を与えただけで、口蓋を舐めまわされる気持ちよさがすぐそれに取って代わった。

 ぴちゃぴちゃと淫らな音を立ててキスを続けながら、おじさんは執拗に僕のおっぱいを揉みしだいた。

 乳首が固くなると、両手の親指と人差し指の間にそれを挟んで、いかついガタイからは想像もできない繊細なタッチで乳首を指で転がした。

「ああん♡ ああん♡ ああん♡」

 指の間で乳首を弄ばれるそのたびに、自分の口から驚くほど甘やかな声がもれた。

 男に犯されているのに、僕はそれをちっとも気持ち悪いとは思わなかった。

 むしろ身体は男を欲しがっていた。股間の真ん中にあいた空洞がそこを埋めるものを求め、きゅんきゅんと切ない悲鳴をあげているのがわかった。

「あっ……あああ~~~♡♡♡」

 そんな心の声が届いたのか、おじさんはおっぱいを揉んでいた右手を無造作にショーツに差し入れてきた。

 そのまま乱暴な手つきで僕のあそこをいじりまわす。痛いんだか気持ちいいんだかわからない圧倒的な感覚が股間に生まれ、おじさんが少し指を動かすごとにびくびくと身体が震えるのがわかる。

「……ずいぶん感じてるじゃねえか」

「あん♡ ああん♡ ……え?」

「男好きのする身体のわりに真面目そうなツラしてっから身持ちの固え女かと思ったが、フタあけてみりゃとんだスケベ女だ。あんな格好で出てきたのも、おおかたオレに犯されんの期待してたんだろ?」

「そんな……」

「ほら、言ってみろよ」

「え?」

「おまんこしてくださいって言ってみろ」


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1.おまんこしてください。
2.そんなこと言えません。

※いずれか一方を言葉にして下さい。
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