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2章 覚悟の高3編

解放の時

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 朔の昔話や翔さんのくだらない武勇伝を沢山聞いたり、他愛のない話をして和気藹々とした時間を過ごせた。
 そして、全然“挨拶”だなんて感じがしないまま、僕たちはお暇する時間を迎えた。


「あの、今日はお忙しいのに時間を作ってもらってありがとうございました。それと、ずっと言いそびれていたんですけど、僕の父の事も、本当にありがとうございました」

「いやぁ、私は何もしてないよ。朔に“どうにかできそうな環境”を与えただけで、それを利用し整えたのは朔だからね」

「え····」

「親父、余計な事言うな」

「なんだ、結人くんに言ってないのか。カッコつけすぎだろう····」

「うるせぇな。嫁にカッコつけたいのは普通だろ」

「はははっ。確かになぁ。····結人くん。私達はね、朔はあまり感情を出さない子だと思ってたんだ。けど、君のおかげで随分表情も感情も豊かになって。私達はそれだけでも充分嬉しいんだよ」

「そうよ。だからね、気負いしないで普通の恋人として幸せになってほしいと思ってるの。朔が····違うわね。皆で、結人くんのこと幸せにしてあげるのよ?」

「ハァ····わかって──」

「僕も! あの、僕も朔を、皆を幸せにできるように頑張ります! 僕ばっかりが幸せにしてもらうんじゃ、そんなの全然対等じゃないです。だから、僕も一生懸命頑張ります!」

「マジで都市伝説級の良い子じゃん」

 ポカンとしてしまったご両親に代わって、翔さんが呟いた。
 だって、僕が嫁でも何であっても、僕ばかりが幸せにしてもらうなんておかしいじゃないか。普通のカップルだって、お互いを幸せにする為に頑張るはずだ。
 なのに、皆ポカンとしている。僕は、何か変な事を言ったのだろうか?

「あっはは! 結人くん、ホント面白い子ね~。その通りだと思うわよ。お互いの幸せを想い合うのが理想。だ~か~ら、朔の事よろしくね?」

 満さんは、朔の頭を撫で回しながら言った。朔は鬱陶しそうにその手を掴み、地面に叩きつける勢いで投げた。

「いったぁ····。アンタ本当に顔に似合わずゴリラみたいねぇ」

「誰がゴリラだ。ゴリラは場野だ」

「あ? ゴリラじゃねぇわ。俺に振んじゃねぇよ」

「八千代くんもゴリラって顔じゃないのにねぇ。アンタたち、ホント見かけによらず強すぎるんだから。まぁ、桜華ほどじゃないけどねぇ」

「あれはアイツが規格外なんだよ。俺も朔も、あそこまで強かなれねぇよ」

「まぁ、桜華は背負ってるもんが違いすぎるわよねぇ。って言っても、あの子のアレはほぼ趣味だけど」

「あー····、また気晴らしに遊んでやってくんねぇ? また最近苛ついてっから俺に連絡くんだよ。うぜぇから頼むわ」

「また溜まってんのね~。わかったわ。その代わり、アンタたちはちゃんと髪のメンテしに来なさい。結人くんはアタシが特別に可愛がってあげるから♡」

 満さんが、ウインクでハートを飛ばしてきた。身の危険を感じたのか、背筋に悪寒が走る。それにしても、桜華さんはそんなにも重い何かを背負っているのだろうか。
 桜華さんの事については聞けずに、僕たちは八千代の家へと向かった。あまり長居はできないが、それでも皆、僕に触れたくて仕方がないらしい。僕だって、皆に触れたくてウズウズしている。


 八千代の家に着くと、靴を脱ぐなり朔に担がれベッドに放り投げられた。

「ひあぁぁっ!!? なっ··何? 朔、怒ってる?」

「わりぃ。怒ってねぇ····けど、すげぇ抱きてぇ」

 だからって、何故投げるのだろうか。アレか、ちじこまるのが可愛いとかってやつなのか。

「さ、さっき抱いたでしょ····んゃっ、やぁっ····」

 ズボンとパンツをスルッと脱がせると、僕を四つ這いにして腰を押さえつける。挿れるのかと思いきや、さっき綺麗にしてもらったアナルに舌を差し込んだ。大きくて長い舌が、入り口を拡げてにゅっと入ってくる。
 指やおちんちんとは違い圧迫感こそないものの、かかる吐息と舌の熱を鮮明に感じる。そこに唾液が垂れる擽ったさが加わり、ゾワゾワとした快感がそこで留まる。
 あと2時間もないのに、こんな調子で間に合うのだろうか。朔の執拗い愛撫に堪えていると、りっくんがおちんちんで唇を撫でた。

「んぅ····」

「ゆいぴ、口開けて。先っぽ舐めて濡らして」

「ひゃぃ····ん、ふ··はぁ····」

 僕は、おちんちんの先を唾液で濡らし、カリ首を撫でるように舌を這わせる。ちゅぷちゅぷと亀頭を唇で食むと、りっくんが僕を見下ろして嬉しそうに言う。

「なに? 早くねじ込んで欲しい?」

「うん、欲ひぃ····」

「んはっ♡ 可愛いなぁ····。口開けて舌出して」

「ん····へぁぁ!?」

 りっくんは僕の舌を親指で押さえ、無理やり口を開く。そして、上顎におちんちんを擦りつけながら咥えさせた。すると、同時に朔が舌を抜いた。

「····ッ!? おい莉久、ケツ締まりすぎて舐めれねぇだろ」

「あ、ごめん。て言うかいつまで舐めてんの? ゆいぴがちんこ欲しがってるよ。お尻振れてんのめっちゃ可愛い」

「わかってる。····結人、焦らして悪かったな。無性に舐めたかったんだ」

 珍しく、朔が変態じみた事を口走る。僕のお尻を揉みしだき、お尻に吸いつくようなキスをしながら。今日の朔は、どこかはしゃいでいるように見える。挨拶が済んで、気が楽になったのだろうか。
 僕は、りっくんのおちんちんを一旦抜いて、朔に素直に言ってみる。

「んへへ····朔、えっちだぁ。あのね、舐められるの恥ずかしいんだけどね、気持ちぃから好きだよ」

「······舐めんのと挿れるの、どっちがいい?」

 朔が雄々しい目で僕を見ながら聞いた。そんなのどっちも良いけれど、強いて言うならやはり──。

「お、おちんちん····」

 露骨すぎただろうか。朔にえっちだなんて言っておいて、僕が欲しがっていては揶揄えない。
 朔はフッと優しい笑みを零し、アナルにおちんちんを滑らせる。ぐぷっと亀頭を押し込むと小刻みに腰を振り、ゆっくり奥へと進んで結腸口に辿り着く。

「んぁ゙····朔··おっきぃ····」

「苦しいか?」

「うん····。お尻··お腹も····朔でいっぱいなのぉ」

「それじゃ、上の口は俺でいっぱいにしてあげるね」

 朔のが馴染むのを待ってくれていたりっくんは、少しヤキモチを発動させているようだ。さっきよりも強く舌を押さえ、早々に喉奥へと挿れる。

「お゙ごっ····ゔ··ぁ゙······ぇ゙あ゙っ······」

「ゆいぴ、喉締めて····そう、あー····上手♡ 朔、もう奥入る? 俺出すよ」

「あぁ、奥挿れるぞ。結人、莉久の飲みながらイケよ」

「あ~、出すよ。ゆいぴ、奥に流し込んであげるね。お尻締めて朔のおっきいのもっと感じてね」

 りっくんは僕の頭を掴んで押さえつけ、根元まで挿れると喉へと大量の射精をした。

「ん゙ん゙ぅ!!? ん゙っ····んぶっ····あぇ゙っ····」

 出し切ったりっくんはスッキリした様子で、えっちな笑みを浮かべて意地悪な事を聞いてくる。

「ゆいぴ、美味しかった?」

「お、美味ひかったぁ····」

「なんて言うんだった?」

「んぇ····あっ! ごちしょぉしゃまでひたぁあ゙ぁ゙っ····」

「あははっ、朔が妬いちゃった。ゆいぴ、頑張ってね」

 何をどう頑張れと言うのだろうか。僕は、ただただ無限に与えられる快感を抱き締める事しかできない。
 りっくんに続いてヤキモチを発動させた朔は、カリを引っ掛けて奥から出ると前立腺を抉り始めた。大きくて弾力のある先っぽで、ソコばかりを執拗に擦っては押し潰す。
 そろそろ、僕の前立腺が擦り潰されてなくなってしまいそうだ。潮も勢いが弱まり、少し尿意を催してきた。

しゃく待っへ····おし··おしっこ····そこばっかり····もぉ、おしっこ出ひゃう····」

「漏らしていいぞ。漏らしてる結人も可愛いからな。よし、手伝ってやる」

 そう言って朔は、膀胱目掛けておちんちんを捩じ込んだ。

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