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「ここか」
王都の迎賓館、最上階の角部屋。
重厚な扉の前で、ジェラルドが足を止めた。
「魔力反応はマックスです。中にいますよ」
サイラスが杖を構える。
「面倒だ。蹴破るぞ」
レオナルドが足を上げる。
「待ってください。まずはノックを……」
私が言いかけた時には、もう遅かった。
ドガァァァン!!
レオナルドの回し蹴りが炸裂し、鍵のかかった扉が蝶番ごと吹き飛んだ。
「お邪魔するぜぇ!」
「失礼します!」
「確保ォォォ!」
三人が雪崩れ込む。
私も慌てて後に続いた。
「キャアッ!?」
部屋の中から、可愛らしい悲鳴が聞こえた。
土煙が晴れると、そこには天蓋付きのベッドの上で、クッションを抱いて震えている美少年の姿があった。
透き通るような金髪、大きな碧眼、陶器のように白い肌。
まるで天使の絵画から抜け出してきたかのような、儚げな美しさだ。
「な、なんなの僕の部屋に!? 野蛮人!」
少年――エミールが涙目で叫ぶ。
その姿に、ジェラルドが怯んだ。
「むっ……? こいつが犯人か? ただの子供に見えるが」
「見かけに騙されてはいけません。魔力波長は一致しています」
サイラスが冷静に指摘する。
私は一歩前へ出た。
「お久しぶりです、エミール様」
「……リーフィー姉様?」
エミールが私を見て、パチクリと瞬きをした。
「わあ、久しぶり! 元気だった? ……って、あれ?」
エミールは首を傾げた。
「姉様、なんか雰囲気変わった? 前はもっとこう、ドブネズミみたいに地味で陰気だったのに」
「……」
可愛い顔をして、ド直球の悪口だ。
「呪いが解けたのですわ。貴方がアラン殿下の指輪に仕込んだ、あの『不人気呪い』がね」
私が単刀直入に告げると、エミールの表情がピタリと止まった。
「……ふーん。バレちゃったんだ」
天使の微笑みが、スッと消えた。
代わりに浮かんだのは、背筋が凍るような冷笑だった。
「つまんないな。あと10年は苦しんでほしかったのに」
エミールがベッドから降りる。
その動作は優雅だが、まとっている空気は異質だった。
「どうしてあんなことを?」
私が問うと、エミールは顔を歪めて叫んだ。
「邪魔だったからだよ! 僕のアランお兄様に近づく女は、全員死ねばいいんだ!」
「……は?」
「お兄様は僕の太陽なんだ! 僕だけの王子様なんだ! なのに、侯爵令嬢だか何だか知らないけど、お前みたいな女が横にいるのが許せなかった!」
エミールは地団駄を踏んだ。
「だから呪ってやったんだ! お前がお兄様に嫌われるように! 不細工に見えるように! 大成功だったよ、お兄様はお前を『可愛げがない』って嫌ってくれたしね!」
「……」
動機が重い。
そして歪んでいる。
「じゃあ、ミナ様は?」
「あんな男爵令嬢、どうでもいいよ。お前を追い出すための駒に使っただけ。用が済んだら、あいつも呪い殺してやるつもりだったし」
「……最低ですね」
「うるさい! 愛だよ! これこそが純粋な愛だ!」
エミールが両手を広げて陶酔する。
「お兄様が王位を失った? 構わないよ! むしろ好都合だ! これで僕が養ってあげられる! 一生、僕の屋敷の地下室に閉じ込めて、僕だけを見てくれるように……あはははは!」
完全にヤンデレだ。
しかも質が悪い。
「……聞き捨てならんな」
ジェラルドが低く唸り、剣を抜いた。
「アラン殿下はどうでもいいが、リーフィー嬢を傷つけた罪、そしてその歪んだ性根! 私が叩き直してやる!」
「おやおや、ショタっ子属性のヤンデレとは。希少なサンプルですが、リーフィー嬢に害をなすなら駆除対象です」
サイラスも杖を構える。
「ガキ相手に本気を出すのは趣味じゃないが……ムカつく顔をしてるからボコるか」
レオナルドも拳を鳴らす。
三人の殺気がエミールに向けられる。
しかし、エミールは余裕の笑みを崩さなかった。
「ふん、数で勝てると思ってるの? 僕には『アレ』がいるんだから!」
エミールがパチンと指を鳴らした。
「出ておいで! 僕の可愛い『スーパーアランちゃん1号』!」
ズズズズズ……ッ!
部屋の床魔法陣が輝き、闇の中から巨大な影が現れた。
それは、つぎはぎだらけのぬいぐるみ……のような姿をした、全長3メートルのゴーレムだった。
ただし、顔の部分にはアラン殿下の肖像画が雑に貼り付けられている。
「……ダサい」
私が呟くと同時に、ゴーレムが咆哮した。
『オレハ、オウジダァァァ!』
「喋った!?」
「行け! その悪い虫たちを潰しちゃえ!」
エミールの命令で、ゴーレムが突進してくる。
巨大な拳が振り下ろされる。
「危ない!」
私が身構えた瞬間。
ドォォォン!!
轟音と共に、ゴーレムの腕が空中で止まった。
受け止めたのは、ジェラルドの素手だった。
「……ぬるい」
ジェラルドは鼻で笑った。
「こんな綿人形で、私を止められると思ったか!」
「えっ?」
「粉砕ッ!!」
バキィッ!!
ジェラルドが握力だけでゴーレムの腕を握りつぶした。
「次は僕ですよ」
サイラスが杖を一振りする。
「『フレア・ドライブ(爆炎)』」
ボッ!
ゴーレムの全身が炎に包まれる。
『アツイ! アラン、アツイ!』
「最後は俺だ!」
レオナルドが燃えるゴーレムに飛び蹴りを叩き込む。
「帝国式・象殺しキック!!」
ドッゴォォォォォン!!
哀れな『スーパーアランちゃん1号』は、窓を突き破り、星となって夜空へ消えていった。
「……」
エミールは口をあんぐりと開けていた。
「ぼ、僕の最高傑作が……3秒で……?」
「他に出すものはあるか? なければお仕置きタイムだ」
ジェラルドがボキボキと指を鳴らしながら歩み寄る。
「ひっ、こ、来ないで! 僕は子供だよ!? か弱い美少年だよ!?」
エミールが涙目で後ずさる。
「関係ない。悪に年齢制限はない」
ジェラルドがエミールの襟首を掴み上げ、宙ぶらりんにした。
「あーん! 離してぇ! お兄様ぁぁ!」
ジタバタと暴れるエミール。
そこへ、マーサ様が静かに進み出た。
「確保、ご苦労様です」
マーサ様は冷徹な目でエミールを見上げた。
「エミール様。貴方には『王族への呪詛』および『禁忌魔法の使用』の容疑がかかっています。……地下牢で、たっぷりと事情を聴かせてもらいますよ」
「い、嫌だ! 僕は悪くない! 愛ゆえに……!」
「黙りなさい」
マーサ様の一喝で、エミールは「ひぐっ」と黙り込んだ。
「リーフィー様、これで一件落着ですわ」
マーサ様が私に微笑みかける。
「ありがとうございます、マーサ様。皆様も」
私は三人に頭を下げた。
「これで、本当に呪いの件は解決ですね」
「ああ。スッキリしたな!」
「物足りない相手でしたね」
「準備運動にもならん」
三人は余裕の表情だ。
連行されていくエミールを見送りながら、私はふと窓の外を見上げた。
星になったゴーレムが、キラリと光った気がした。
アラン殿下を取り巻く悪意は、これで全て払拭された。
残る問題は――私のことだけ。
「さて、リーフィー嬢」
ジェラルドが振り返る。
「邪魔者は全て消えた。……そろそろ、答えを聞かせてくれないか?」
サイラスとレオナルドも、真剣な眼差しで私を見る。
(答え……)
私は息を吸い込んだ。
アラン殿下の件が片付いた今、もう先延ばしにはできない。
「……分かりました」
私は覚悟を決めた。
「明日。私の気持ちを、皆様にお伝えします」
王都の迎賓館、最上階の角部屋。
重厚な扉の前で、ジェラルドが足を止めた。
「魔力反応はマックスです。中にいますよ」
サイラスが杖を構える。
「面倒だ。蹴破るぞ」
レオナルドが足を上げる。
「待ってください。まずはノックを……」
私が言いかけた時には、もう遅かった。
ドガァァァン!!
レオナルドの回し蹴りが炸裂し、鍵のかかった扉が蝶番ごと吹き飛んだ。
「お邪魔するぜぇ!」
「失礼します!」
「確保ォォォ!」
三人が雪崩れ込む。
私も慌てて後に続いた。
「キャアッ!?」
部屋の中から、可愛らしい悲鳴が聞こえた。
土煙が晴れると、そこには天蓋付きのベッドの上で、クッションを抱いて震えている美少年の姿があった。
透き通るような金髪、大きな碧眼、陶器のように白い肌。
まるで天使の絵画から抜け出してきたかのような、儚げな美しさだ。
「な、なんなの僕の部屋に!? 野蛮人!」
少年――エミールが涙目で叫ぶ。
その姿に、ジェラルドが怯んだ。
「むっ……? こいつが犯人か? ただの子供に見えるが」
「見かけに騙されてはいけません。魔力波長は一致しています」
サイラスが冷静に指摘する。
私は一歩前へ出た。
「お久しぶりです、エミール様」
「……リーフィー姉様?」
エミールが私を見て、パチクリと瞬きをした。
「わあ、久しぶり! 元気だった? ……って、あれ?」
エミールは首を傾げた。
「姉様、なんか雰囲気変わった? 前はもっとこう、ドブネズミみたいに地味で陰気だったのに」
「……」
可愛い顔をして、ド直球の悪口だ。
「呪いが解けたのですわ。貴方がアラン殿下の指輪に仕込んだ、あの『不人気呪い』がね」
私が単刀直入に告げると、エミールの表情がピタリと止まった。
「……ふーん。バレちゃったんだ」
天使の微笑みが、スッと消えた。
代わりに浮かんだのは、背筋が凍るような冷笑だった。
「つまんないな。あと10年は苦しんでほしかったのに」
エミールがベッドから降りる。
その動作は優雅だが、まとっている空気は異質だった。
「どうしてあんなことを?」
私が問うと、エミールは顔を歪めて叫んだ。
「邪魔だったからだよ! 僕のアランお兄様に近づく女は、全員死ねばいいんだ!」
「……は?」
「お兄様は僕の太陽なんだ! 僕だけの王子様なんだ! なのに、侯爵令嬢だか何だか知らないけど、お前みたいな女が横にいるのが許せなかった!」
エミールは地団駄を踏んだ。
「だから呪ってやったんだ! お前がお兄様に嫌われるように! 不細工に見えるように! 大成功だったよ、お兄様はお前を『可愛げがない』って嫌ってくれたしね!」
「……」
動機が重い。
そして歪んでいる。
「じゃあ、ミナ様は?」
「あんな男爵令嬢、どうでもいいよ。お前を追い出すための駒に使っただけ。用が済んだら、あいつも呪い殺してやるつもりだったし」
「……最低ですね」
「うるさい! 愛だよ! これこそが純粋な愛だ!」
エミールが両手を広げて陶酔する。
「お兄様が王位を失った? 構わないよ! むしろ好都合だ! これで僕が養ってあげられる! 一生、僕の屋敷の地下室に閉じ込めて、僕だけを見てくれるように……あはははは!」
完全にヤンデレだ。
しかも質が悪い。
「……聞き捨てならんな」
ジェラルドが低く唸り、剣を抜いた。
「アラン殿下はどうでもいいが、リーフィー嬢を傷つけた罪、そしてその歪んだ性根! 私が叩き直してやる!」
「おやおや、ショタっ子属性のヤンデレとは。希少なサンプルですが、リーフィー嬢に害をなすなら駆除対象です」
サイラスも杖を構える。
「ガキ相手に本気を出すのは趣味じゃないが……ムカつく顔をしてるからボコるか」
レオナルドも拳を鳴らす。
三人の殺気がエミールに向けられる。
しかし、エミールは余裕の笑みを崩さなかった。
「ふん、数で勝てると思ってるの? 僕には『アレ』がいるんだから!」
エミールがパチンと指を鳴らした。
「出ておいで! 僕の可愛い『スーパーアランちゃん1号』!」
ズズズズズ……ッ!
部屋の床魔法陣が輝き、闇の中から巨大な影が現れた。
それは、つぎはぎだらけのぬいぐるみ……のような姿をした、全長3メートルのゴーレムだった。
ただし、顔の部分にはアラン殿下の肖像画が雑に貼り付けられている。
「……ダサい」
私が呟くと同時に、ゴーレムが咆哮した。
『オレハ、オウジダァァァ!』
「喋った!?」
「行け! その悪い虫たちを潰しちゃえ!」
エミールの命令で、ゴーレムが突進してくる。
巨大な拳が振り下ろされる。
「危ない!」
私が身構えた瞬間。
ドォォォン!!
轟音と共に、ゴーレムの腕が空中で止まった。
受け止めたのは、ジェラルドの素手だった。
「……ぬるい」
ジェラルドは鼻で笑った。
「こんな綿人形で、私を止められると思ったか!」
「えっ?」
「粉砕ッ!!」
バキィッ!!
ジェラルドが握力だけでゴーレムの腕を握りつぶした。
「次は僕ですよ」
サイラスが杖を一振りする。
「『フレア・ドライブ(爆炎)』」
ボッ!
ゴーレムの全身が炎に包まれる。
『アツイ! アラン、アツイ!』
「最後は俺だ!」
レオナルドが燃えるゴーレムに飛び蹴りを叩き込む。
「帝国式・象殺しキック!!」
ドッゴォォォォォン!!
哀れな『スーパーアランちゃん1号』は、窓を突き破り、星となって夜空へ消えていった。
「……」
エミールは口をあんぐりと開けていた。
「ぼ、僕の最高傑作が……3秒で……?」
「他に出すものはあるか? なければお仕置きタイムだ」
ジェラルドがボキボキと指を鳴らしながら歩み寄る。
「ひっ、こ、来ないで! 僕は子供だよ!? か弱い美少年だよ!?」
エミールが涙目で後ずさる。
「関係ない。悪に年齢制限はない」
ジェラルドがエミールの襟首を掴み上げ、宙ぶらりんにした。
「あーん! 離してぇ! お兄様ぁぁ!」
ジタバタと暴れるエミール。
そこへ、マーサ様が静かに進み出た。
「確保、ご苦労様です」
マーサ様は冷徹な目でエミールを見上げた。
「エミール様。貴方には『王族への呪詛』および『禁忌魔法の使用』の容疑がかかっています。……地下牢で、たっぷりと事情を聴かせてもらいますよ」
「い、嫌だ! 僕は悪くない! 愛ゆえに……!」
「黙りなさい」
マーサ様の一喝で、エミールは「ひぐっ」と黙り込んだ。
「リーフィー様、これで一件落着ですわ」
マーサ様が私に微笑みかける。
「ありがとうございます、マーサ様。皆様も」
私は三人に頭を下げた。
「これで、本当に呪いの件は解決ですね」
「ああ。スッキリしたな!」
「物足りない相手でしたね」
「準備運動にもならん」
三人は余裕の表情だ。
連行されていくエミールを見送りながら、私はふと窓の外を見上げた。
星になったゴーレムが、キラリと光った気がした。
アラン殿下を取り巻く悪意は、これで全て払拭された。
残る問題は――私のことだけ。
「さて、リーフィー嬢」
ジェラルドが振り返る。
「邪魔者は全て消えた。……そろそろ、答えを聞かせてくれないか?」
サイラスとレオナルドも、真剣な眼差しで私を見る。
(答え……)
私は息を吸い込んだ。
アラン殿下の件が片付いた今、もう先延ばしにはできない。
「……分かりました」
私は覚悟を決めた。
「明日。私の気持ちを、皆様にお伝えします」
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