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「さて、感動的な婚約破棄も成立したところで」
私はパチンと指を鳴らした。
それを合図に、会場の隅から銀縁メガネの男――クラウス弁護士が、音もなく滑り出てきた。
その手には、分厚いファイルを抱えている。
「失礼いたします。ベルンシュタイン家の顧問弁護士、クラウスでございます」
「な、なんだ貴様は!?」
ロベルト殿下が、まだズキズキする腕をさすりながら怒鳴る。
「部外者は下がっていろ! 俺は今、傷ついた心を癒すためにリリィと愛を語り合いたいのだ!」
「愛を語るのはご自由ですが、その前に『清算』をお願いいたします」
クラウスは表情一つ変えず、恭しく一枚の紙を殿下の前に差し出した。
「こちらは、今回の婚約破棄に伴う、慰謝料および損害賠償請求書になります」
「は? 慰謝料……?」
殿下は鼻で笑った。
「馬鹿なことを言うな! 有責はエーミールにあるのだぞ! 慰謝料を払うのはそっちだ!」
「いいえ、先ほどの『婚約破棄合意書』へのサインをもって、殿下は『一方的な破棄』を認めたことになります」
「なっ……!?」
「さらに、リリィ嬢との不貞行為の証拠、およびエーミール様への名誉毀損の証拠も全て揃っております。裁判になれば100パーセント負けるのは殿下の方です」
クラウスは淡々と事実を告げる。
「では、金額をご確認ください」
殿下は震える手で請求書を受け取った。
そして、そこに書かれた数字を見た瞬間。
「ぶっ!!?」
汚い音を立てて吹き出した。
「な、な、な……なんだこの数字はぁぁぁ!?」
殿下の目が飛び出さんばかりに見開かれている。
「いち、じゅう、ひゃく……ゼロが多すぎる! 書き間違いか!?」
「いいえ、正確な数字です」
私が横から口を挟んだ。
「内訳をご説明しましょうか? まず、精神的苦痛への慰謝料。これは相場の三倍です。あなたの顔を見るたびに私が感じていたストレスを数値化しました」
「ぐっ……」
「次に、我が家が王家に貸していた事業資金の返済。これには『遅延損害金』がたっぷりと乗っています」
「そ、そんな昔の話……!」
「そして、あなたがリリィ嬢に買い与えたドレスや宝石。あれ、私の家の『ツケ』で買っていましたわよね?」
「えっ……?」
リリィ嬢が青ざめて自分のドレスを見る。
「そ、そうなのですか……? ロベルト様、ご自分のポケットマネーだと……」
「黙ってろ! 後で説明する!」
殿下は脂汗を流しながら、私を睨みつけた。
「だ、だが、この最後の項目はなんだ! 『教育的指導料』だと!?」
「ええ。私が三年間、あなたのマナー、ファッション、公務の進め方について手取り足取り教えた『家庭教師代』です」
私はニッコリと笑った。
「王族の家庭教師は高額ですのよ? 一時間につき金貨一枚で計算させていただきました」
「ぼったくりだぁぁぁ!!」
殿下の絶叫が響き渡る。
会場の貴族たちは、「うわぁ……」「容赦ないな」「でも正論だ」とヒソヒソ囁き合っている。
レオニード様は、私の隣で腕を組み、仁王立ちで殿下を見下ろしている。
「……払えるのか? ロベルト」
低く、重い問いかけ。
「も、もちろん払える! 俺は王太子だぞ! こ、こんな端金……!」
殿下は虚勢を張るが、足が震えている。
実は、王家の財布の紐は国王陛下が握っており、殿下が自由に使える金などほとんどないことを、私は知っている。
「酷いですわ、エーミール様!」
そこで、リリィ嬢が金切り声を上げた。
彼女は涙を浮かべ(演技)、殿下の腕にしがみついた。
「お金の話ばかり……! そんなに貧乏がお嫌なのですか? 愛するロベルト様を苦しめて、楽しいのですか!?」
彼女は会場に向かって訴えかける。
「皆様、聞いてください! エーミール様は、ロベルト様への愛よりも、お金を選んだのです! なんて強欲で、冷たい方なのでしょう!」
「……」
会場がシーンとする。
リリィ嬢は「よし、いける」と思ったのか、さらに畳み掛けた。
「反省していないのですか!? あなたは愛を失ったのですよ? 少しは悲しそうな顔をしたらどうなのですか!」
彼女は私を指差し、「人でなし」と言わんばかりの視線を送ってくる。
私は扇子をパタンと閉じた。
そして、心底不思議そうに首を傾げた。
「反省?」
「え、ええ! そうよ!」
「私が何を反省する必要があるのです?」
「だって……婚約破棄されたのよ? もっと落ち込んで、泣いて、惨めになるべきでしょう!?」
リリィ嬢の価値観では、女の幸せ=男に選ばれること、なのだろう。
可哀想に。
私は彼女に一歩近づき、冷ややかに言い放った。
「あのね、リリィ様。私、忙しいの」
「は……?」
「反省だの、後悔だの、そんな生産性のない感情に浸っている暇はないのよ」
私は懐中時計を取り出し、時間を確認した。
「この後、レオニード様と二次会の予約を入れているの。最高級のレストランで、個室を確保してあるのよ」
「よ、予約……?」
「ええ。だから急いでいるの。あなたたちの三文芝居に付き合っていると、美味しいワインの風味が落ちてしまうわ」
私はくるりと背を向けた。
「クラウス、後は任せたわ。期限までに支払いがなければ、王宮の家具でも差し押さえて頂戴」
「承知いたしました。……玉座あたりが高く売れそうですね」
クラウスが不敵に笑う。
「ま、待て! 待てエーミール!」
殿下が私の背中に追いすがろうとする。
「俺を見捨てるのか! 金ならなんとかする! だから……!」
「お下がりください」
レオニード様が、殿下の前に立ちはだかった。
「妻が『急いでいる』と言っている。……道を開けろ」
その一言で、殿下は氷漬けになったように動けなくなった。
「行くぞ、エーミール」
「はい、旦那様」
レオニード様が私の腰を抱き寄せ、エスコートする。
私たちは、呆然とする元婚約者と浮気相手、そして静まり返る貴族たちを尻目に、颯爽と会場の出口へと向かった。
背後から、リリィ嬢の「そんな……私のヒロイン計画が……」という呆然とした呟きが聞こえた気がしたが、振り返る価値もない。
扉が開く。
夜風が吹き込んでくる。
「……ふぅ、やっと終わったな」
廊下に出た瞬間、レオニード様が小さく息を吐いた。
「緊張しましたか?」
「ああ。……間違ってあいつを握り潰さないように手加減するのが、一番疲れた」
「ふふ、お疲れ様でした。さあ、美味しいお酒が待っていますわよ!」
「……肉も追加で頼んでいいか?」
「ええ、もちろん! 今日は勝利の宴ですもの!」
私たちは笑い合いながら、夜の闇へと消えていった。
会場に残されたのは、莫大な請求書を持った弁護士と、顔面蒼白の二人だけ。
本当の地獄(取り立て)は、これから始まるのだ。
私はパチンと指を鳴らした。
それを合図に、会場の隅から銀縁メガネの男――クラウス弁護士が、音もなく滑り出てきた。
その手には、分厚いファイルを抱えている。
「失礼いたします。ベルンシュタイン家の顧問弁護士、クラウスでございます」
「な、なんだ貴様は!?」
ロベルト殿下が、まだズキズキする腕をさすりながら怒鳴る。
「部外者は下がっていろ! 俺は今、傷ついた心を癒すためにリリィと愛を語り合いたいのだ!」
「愛を語るのはご自由ですが、その前に『清算』をお願いいたします」
クラウスは表情一つ変えず、恭しく一枚の紙を殿下の前に差し出した。
「こちらは、今回の婚約破棄に伴う、慰謝料および損害賠償請求書になります」
「は? 慰謝料……?」
殿下は鼻で笑った。
「馬鹿なことを言うな! 有責はエーミールにあるのだぞ! 慰謝料を払うのはそっちだ!」
「いいえ、先ほどの『婚約破棄合意書』へのサインをもって、殿下は『一方的な破棄』を認めたことになります」
「なっ……!?」
「さらに、リリィ嬢との不貞行為の証拠、およびエーミール様への名誉毀損の証拠も全て揃っております。裁判になれば100パーセント負けるのは殿下の方です」
クラウスは淡々と事実を告げる。
「では、金額をご確認ください」
殿下は震える手で請求書を受け取った。
そして、そこに書かれた数字を見た瞬間。
「ぶっ!!?」
汚い音を立てて吹き出した。
「な、な、な……なんだこの数字はぁぁぁ!?」
殿下の目が飛び出さんばかりに見開かれている。
「いち、じゅう、ひゃく……ゼロが多すぎる! 書き間違いか!?」
「いいえ、正確な数字です」
私が横から口を挟んだ。
「内訳をご説明しましょうか? まず、精神的苦痛への慰謝料。これは相場の三倍です。あなたの顔を見るたびに私が感じていたストレスを数値化しました」
「ぐっ……」
「次に、我が家が王家に貸していた事業資金の返済。これには『遅延損害金』がたっぷりと乗っています」
「そ、そんな昔の話……!」
「そして、あなたがリリィ嬢に買い与えたドレスや宝石。あれ、私の家の『ツケ』で買っていましたわよね?」
「えっ……?」
リリィ嬢が青ざめて自分のドレスを見る。
「そ、そうなのですか……? ロベルト様、ご自分のポケットマネーだと……」
「黙ってろ! 後で説明する!」
殿下は脂汗を流しながら、私を睨みつけた。
「だ、だが、この最後の項目はなんだ! 『教育的指導料』だと!?」
「ええ。私が三年間、あなたのマナー、ファッション、公務の進め方について手取り足取り教えた『家庭教師代』です」
私はニッコリと笑った。
「王族の家庭教師は高額ですのよ? 一時間につき金貨一枚で計算させていただきました」
「ぼったくりだぁぁぁ!!」
殿下の絶叫が響き渡る。
会場の貴族たちは、「うわぁ……」「容赦ないな」「でも正論だ」とヒソヒソ囁き合っている。
レオニード様は、私の隣で腕を組み、仁王立ちで殿下を見下ろしている。
「……払えるのか? ロベルト」
低く、重い問いかけ。
「も、もちろん払える! 俺は王太子だぞ! こ、こんな端金……!」
殿下は虚勢を張るが、足が震えている。
実は、王家の財布の紐は国王陛下が握っており、殿下が自由に使える金などほとんどないことを、私は知っている。
「酷いですわ、エーミール様!」
そこで、リリィ嬢が金切り声を上げた。
彼女は涙を浮かべ(演技)、殿下の腕にしがみついた。
「お金の話ばかり……! そんなに貧乏がお嫌なのですか? 愛するロベルト様を苦しめて、楽しいのですか!?」
彼女は会場に向かって訴えかける。
「皆様、聞いてください! エーミール様は、ロベルト様への愛よりも、お金を選んだのです! なんて強欲で、冷たい方なのでしょう!」
「……」
会場がシーンとする。
リリィ嬢は「よし、いける」と思ったのか、さらに畳み掛けた。
「反省していないのですか!? あなたは愛を失ったのですよ? 少しは悲しそうな顔をしたらどうなのですか!」
彼女は私を指差し、「人でなし」と言わんばかりの視線を送ってくる。
私は扇子をパタンと閉じた。
そして、心底不思議そうに首を傾げた。
「反省?」
「え、ええ! そうよ!」
「私が何を反省する必要があるのです?」
「だって……婚約破棄されたのよ? もっと落ち込んで、泣いて、惨めになるべきでしょう!?」
リリィ嬢の価値観では、女の幸せ=男に選ばれること、なのだろう。
可哀想に。
私は彼女に一歩近づき、冷ややかに言い放った。
「あのね、リリィ様。私、忙しいの」
「は……?」
「反省だの、後悔だの、そんな生産性のない感情に浸っている暇はないのよ」
私は懐中時計を取り出し、時間を確認した。
「この後、レオニード様と二次会の予約を入れているの。最高級のレストランで、個室を確保してあるのよ」
「よ、予約……?」
「ええ。だから急いでいるの。あなたたちの三文芝居に付き合っていると、美味しいワインの風味が落ちてしまうわ」
私はくるりと背を向けた。
「クラウス、後は任せたわ。期限までに支払いがなければ、王宮の家具でも差し押さえて頂戴」
「承知いたしました。……玉座あたりが高く売れそうですね」
クラウスが不敵に笑う。
「ま、待て! 待てエーミール!」
殿下が私の背中に追いすがろうとする。
「俺を見捨てるのか! 金ならなんとかする! だから……!」
「お下がりください」
レオニード様が、殿下の前に立ちはだかった。
「妻が『急いでいる』と言っている。……道を開けろ」
その一言で、殿下は氷漬けになったように動けなくなった。
「行くぞ、エーミール」
「はい、旦那様」
レオニード様が私の腰を抱き寄せ、エスコートする。
私たちは、呆然とする元婚約者と浮気相手、そして静まり返る貴族たちを尻目に、颯爽と会場の出口へと向かった。
背後から、リリィ嬢の「そんな……私のヒロイン計画が……」という呆然とした呟きが聞こえた気がしたが、振り返る価値もない。
扉が開く。
夜風が吹き込んでくる。
「……ふぅ、やっと終わったな」
廊下に出た瞬間、レオニード様が小さく息を吐いた。
「緊張しましたか?」
「ああ。……間違ってあいつを握り潰さないように手加減するのが、一番疲れた」
「ふふ、お疲れ様でした。さあ、美味しいお酒が待っていますわよ!」
「……肉も追加で頼んでいいか?」
「ええ、もちろん! 今日は勝利の宴ですもの!」
私たちは笑い合いながら、夜の闇へと消えていった。
会場に残されたのは、莫大な請求書を持った弁護士と、顔面蒼白の二人だけ。
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