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「だ、旦那様! 大変でございます!」
またしても、執事のギルバートが執務室に飛び込んできた。
平和な午後。
私がレオニード様に膝枕をして、その硬い髪(剛毛だが手触りは悪くない)を撫でていた、至福のお昼寝タイムが中断された。
「……む」
レオニード様が不機嫌そうに片目を開ける。
「なんだ、ギルバート。……今、いいところだったのに」
「も、申し訳ございません! しかし、事態は緊急を要します!」
ギルバートは真っ青な顔で、窓の外を指差した。
「王家の紋章が入った馬車が……! しかも、国王陛下直属の『近衛騎士団』が到着しました!」
「……近衛騎士団だと?」
レオニード様がガバッと起き上がる。
その顔から、甘い空気は一瞬で消え、領主の(というより戦士の)険しい表情に戻る。
「……来たか」
彼は低く唸った。
「王都での一件だ。ロベルトに恥をかかせた罪で……俺たちを捕らえに来たのかもしれん」
「捕らえる? まさか」
私は膝の上の埃を払いながら、冷静に立ち上がった。
「私たちは正当防衛と、正当な債権回収をしただけですわ。法的に何の問題もありません」
「だが、相手は王家だ。理屈が通じないこともある」
レオニード様は私の肩を掴んだ。
「エーミール。もし俺が連行されるようなことになったら……お前は逃げろ」
「嫌です」
「聞き分けろ! 俺は罪人になっても構わないが、お前だけは……!」
「レオニード様」
私は彼の人差し指を、自分の唇に当てて止めた。
「早合点はいけません。……それに、もし戦うことになっても、私はあなたを見捨てませんわ」
私はニッと笑った。
「私のバックには、最強の弁護士軍団と、あなたが稼いだ莫大な資産があります。王家相手だろうと、徹底的に裁判で戦って、慰謝料をふんだくってやりますから」
「……お前は、本当に……」
レオニード様は呆れたように、しかし愛おしそうに私を見た。
「分かった。……共に、運命を受け入れよう」
私たちは手を取り合い、覚悟を決めて玄関ホールへと向かった。
◇
ホールには、すでに数名の騎士と、一人の初老の男性が待っていた。
男性は、仕立ての良い服を着て、鋭い眼光を放っている。
この国の宰相、フランツ公爵だ。
国王陛下の右腕であり、その冷徹さから『氷の宰相』(レオニード様とキャラが被っているが、こちらは頭脳派)と恐れられている人物である。
「……出迎えご苦労、グライフェン辺境伯」
宰相は抑揚のない声で言った。
「突然の訪問、許されたい。国王陛下より、勅命を預かってきた」
「……承ります」
レオニード様が片膝をつき、私もそれに倣ってカーテシーをする。
(さあ、何が出るかしら? 逮捕状? それとも……)
宰相は懐から、羊皮紙の巻物を取り出した。
そして、厳かに読み上げ始めた。
「グライフェン辺境伯レオニード、およびその婚約者エーミールに告ぐ」
ゴクリ。
ギルバートや使用人たちが、固唾を飲んで見守る。
「先日の夜会における、其方らの行動について……」
宰相が一呼吸置く。
そして。
「……『実に見事であった』と、陛下より賞賛の言葉を賜った」
「……は?」
レオニード様が顔を上げた。
「しょ、賞賛……?」
「左様。陛下は夜会の様子を、隠し部屋から全てご覧になっていた」
宰相の口元が、わずかに緩んだ。
「ロベルト殿下の愚行、リリィ嬢の浅ましさ。そして何より、其方らの毅然とした態度と、レオニード殿の圧倒的な武勇……。陛下は『長年の胸のつかえが取れた』と、大層ご満悦であらせられた」
「ご、ご満悦……?」
「うむ。特に、レオニード殿が殿下の腕を掴み上げたシーンでは、陛下も思わず『よし、折れ!』とガッツポーズをされたそうだ」
「……親としてどうなんだ」
レオニード様がボソリと突っ込んだが、宰相は聞こえないフリをした。
「よって、陛下は以下の決定を下された」
宰相は声を張り上げた。
「第一王子ロベルトは、王族としての品位を著しく欠いたため、本日をもって『廃嫡(はいちゃく)』とする!」
「おお……!」
使用人たちから歓声が漏れる。
「さらに! 莫大な借金と慰謝料の返済のため、ロベルトおよびリリィ嬢の身柄を、北の『強制労働鉱山』へ送ることとする!」
「鉱山……!」
私は思わず口元を扇子で隠した。
北の鉱山。
そこは、過酷な環境で知られる場所だ。
「陛下曰く、『金がないなら体で払え。エーミール嬢への借金が完済できるまで、ツルハシを振るわせろ』とのことだ」
「まあ、素敵な教育的指導ですこと」
私は笑いが止まらなかった。
あのプライドの高い殿下が、泥まみれになって働く姿。
リリィ嬢が、ドレスではなく作業着を着て、筋肉痛に泣く姿。
想像するだけで、最高級のワインよりも酔えそうだ。
「なお、レオニード殿には、王家の不始末を正した功績として、報奨金と……新たな領地の開発権を与える」
宰相は、分厚い金貨の袋と、権利書をレオニード様に手渡した。
「これは、エーミール嬢への慰謝料の一部でもある。……受け取られよ」
「……ありがたき幸せ」
レオニード様は深々と頭を下げた。
そして、私の方を見て、小さくガッツポーズをした。
(勝った……!)
私たちは目で会話した。
完全勝利だ。
障害は全て排除され、資産は増え、名誉も回復した。
◇
宰相たちが帰った後。
私たちはテラスで、祝勝会のお茶会を開いた。
テーブルには、ギルバートが腕によりをかけた特製ケーキが並んでいる。
「……信じられん」
レオニード様が、まだ夢見心地で紅茶を啜る。
「ロベルトが廃嫡……。あんなにあっさりと」
「自業自得ですわ。陛下も、ずっと頭を悩ませていたのでしょうね。私たちが引導を渡したことで、決心がついたのです」
私はフォークでケーキを切り、口に運んだ。
甘酸っぱいベリーのソースが、口いっぱいに広がる。
「ん~、美味しい!」
「……エーミール」
「はい?」
「お前……本当に嬉しそうだな」
レオニード様が、少し呆れたように笑う。
「元婚約者が鉱山送りになったというのに、同情心はないのか?」
「同情?」
私はフォークを舐めながら、首を傾げた。
「レオニード様。最高のスパイスをご存知ですか?」
「スパイス? ……胡椒か?」
「いいえ。『ざまぁみろ』です」
私はニッコリと微笑んだ。
「嫌な奴が、自らの行いの報いを受けて落ちていく様を聞きながら食べるケーキ。……これが、この世で一番美味しいのです」
「……性格が悪いな」
「あら、今更ですわ」
レオニード様は「くくく」と喉を鳴らして笑った。
「ああ、そうだ。お前は最高の悪役令嬢だ。……そして、俺の最高に可愛い妻だ」
彼はテーブル越しに身を乗り出し、私の頬についたクリームを指で拭った。
そして、その指を自分の口に含んだ。
「……ん。確かに、甘くて美味い」
「っ……!」
不意打ちの色気に、私はケーキを落としそうになった。
この男、最近どんどん学習している。
私の喜ぶツボを、的確に突いてくるのだ。
「……レオニード様。調子に乗ると、明日の筋トレメニューを倍にしますよ?」
「望むところだ。……お前を守るためなら、いくらでも強くなってやる」
彼は私の手を取り、甲に口づけを落とした。
夕日が、二人の影を長く伸ばす。
王都からの吉報は、私たちのハッピーエンドへの最後のピースだった。
もう、邪魔するものは誰もいない。
ここからは、私たちの新しい物語――『筋肉と経営と、時々溺愛』の生活が始まるのだ。
「さて、レオニード様。頂いた報奨金で、何をしましょうか?」
「……新しい農機具が欲しい」
「却下です。まずは温泉を掘りましょう。あなたの筋肉を癒やすために」
「……温泉か。混浴なら、考える」
「……バカ」
私たちは笑い合いながら、沈みゆく夕日を眺めた。
遠く北の空の下で、今頃ツルハシを握っているであろう元婚約者たちに、心からの「頑張ってね(永遠に)」のエールを送りながら。
またしても、執事のギルバートが執務室に飛び込んできた。
平和な午後。
私がレオニード様に膝枕をして、その硬い髪(剛毛だが手触りは悪くない)を撫でていた、至福のお昼寝タイムが中断された。
「……む」
レオニード様が不機嫌そうに片目を開ける。
「なんだ、ギルバート。……今、いいところだったのに」
「も、申し訳ございません! しかし、事態は緊急を要します!」
ギルバートは真っ青な顔で、窓の外を指差した。
「王家の紋章が入った馬車が……! しかも、国王陛下直属の『近衛騎士団』が到着しました!」
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「捕らえる? まさか」
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「嫌です」
「聞き分けろ! 俺は罪人になっても構わないが、お前だけは……!」
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「早合点はいけません。……それに、もし戦うことになっても、私はあなたを見捨てませんわ」
私はニッと笑った。
「私のバックには、最強の弁護士軍団と、あなたが稼いだ莫大な資産があります。王家相手だろうと、徹底的に裁判で戦って、慰謝料をふんだくってやりますから」
「……お前は、本当に……」
レオニード様は呆れたように、しかし愛おしそうに私を見た。
「分かった。……共に、運命を受け入れよう」
私たちは手を取り合い、覚悟を決めて玄関ホールへと向かった。
◇
ホールには、すでに数名の騎士と、一人の初老の男性が待っていた。
男性は、仕立ての良い服を着て、鋭い眼光を放っている。
この国の宰相、フランツ公爵だ。
国王陛下の右腕であり、その冷徹さから『氷の宰相』(レオニード様とキャラが被っているが、こちらは頭脳派)と恐れられている人物である。
「……出迎えご苦労、グライフェン辺境伯」
宰相は抑揚のない声で言った。
「突然の訪問、許されたい。国王陛下より、勅命を預かってきた」
「……承ります」
レオニード様が片膝をつき、私もそれに倣ってカーテシーをする。
(さあ、何が出るかしら? 逮捕状? それとも……)
宰相は懐から、羊皮紙の巻物を取り出した。
そして、厳かに読み上げ始めた。
「グライフェン辺境伯レオニード、およびその婚約者エーミールに告ぐ」
ゴクリ。
ギルバートや使用人たちが、固唾を飲んで見守る。
「先日の夜会における、其方らの行動について……」
宰相が一呼吸置く。
そして。
「……『実に見事であった』と、陛下より賞賛の言葉を賜った」
「……は?」
レオニード様が顔を上げた。
「しょ、賞賛……?」
「左様。陛下は夜会の様子を、隠し部屋から全てご覧になっていた」
宰相の口元が、わずかに緩んだ。
「ロベルト殿下の愚行、リリィ嬢の浅ましさ。そして何より、其方らの毅然とした態度と、レオニード殿の圧倒的な武勇……。陛下は『長年の胸のつかえが取れた』と、大層ご満悦であらせられた」
「ご、ご満悦……?」
「うむ。特に、レオニード殿が殿下の腕を掴み上げたシーンでは、陛下も思わず『よし、折れ!』とガッツポーズをされたそうだ」
「……親としてどうなんだ」
レオニード様がボソリと突っ込んだが、宰相は聞こえないフリをした。
「よって、陛下は以下の決定を下された」
宰相は声を張り上げた。
「第一王子ロベルトは、王族としての品位を著しく欠いたため、本日をもって『廃嫡(はいちゃく)』とする!」
「おお……!」
使用人たちから歓声が漏れる。
「さらに! 莫大な借金と慰謝料の返済のため、ロベルトおよびリリィ嬢の身柄を、北の『強制労働鉱山』へ送ることとする!」
「鉱山……!」
私は思わず口元を扇子で隠した。
北の鉱山。
そこは、過酷な環境で知られる場所だ。
「陛下曰く、『金がないなら体で払え。エーミール嬢への借金が完済できるまで、ツルハシを振るわせろ』とのことだ」
「まあ、素敵な教育的指導ですこと」
私は笑いが止まらなかった。
あのプライドの高い殿下が、泥まみれになって働く姿。
リリィ嬢が、ドレスではなく作業着を着て、筋肉痛に泣く姿。
想像するだけで、最高級のワインよりも酔えそうだ。
「なお、レオニード殿には、王家の不始末を正した功績として、報奨金と……新たな領地の開発権を与える」
宰相は、分厚い金貨の袋と、権利書をレオニード様に手渡した。
「これは、エーミール嬢への慰謝料の一部でもある。……受け取られよ」
「……ありがたき幸せ」
レオニード様は深々と頭を下げた。
そして、私の方を見て、小さくガッツポーズをした。
(勝った……!)
私たちは目で会話した。
完全勝利だ。
障害は全て排除され、資産は増え、名誉も回復した。
◇
宰相たちが帰った後。
私たちはテラスで、祝勝会のお茶会を開いた。
テーブルには、ギルバートが腕によりをかけた特製ケーキが並んでいる。
「……信じられん」
レオニード様が、まだ夢見心地で紅茶を啜る。
「ロベルトが廃嫡……。あんなにあっさりと」
「自業自得ですわ。陛下も、ずっと頭を悩ませていたのでしょうね。私たちが引導を渡したことで、決心がついたのです」
私はフォークでケーキを切り、口に運んだ。
甘酸っぱいベリーのソースが、口いっぱいに広がる。
「ん~、美味しい!」
「……エーミール」
「はい?」
「お前……本当に嬉しそうだな」
レオニード様が、少し呆れたように笑う。
「元婚約者が鉱山送りになったというのに、同情心はないのか?」
「同情?」
私はフォークを舐めながら、首を傾げた。
「レオニード様。最高のスパイスをご存知ですか?」
「スパイス? ……胡椒か?」
「いいえ。『ざまぁみろ』です」
私はニッコリと微笑んだ。
「嫌な奴が、自らの行いの報いを受けて落ちていく様を聞きながら食べるケーキ。……これが、この世で一番美味しいのです」
「……性格が悪いな」
「あら、今更ですわ」
レオニード様は「くくく」と喉を鳴らして笑った。
「ああ、そうだ。お前は最高の悪役令嬢だ。……そして、俺の最高に可愛い妻だ」
彼はテーブル越しに身を乗り出し、私の頬についたクリームを指で拭った。
そして、その指を自分の口に含んだ。
「……ん。確かに、甘くて美味い」
「っ……!」
不意打ちの色気に、私はケーキを落としそうになった。
この男、最近どんどん学習している。
私の喜ぶツボを、的確に突いてくるのだ。
「……レオニード様。調子に乗ると、明日の筋トレメニューを倍にしますよ?」
「望むところだ。……お前を守るためなら、いくらでも強くなってやる」
彼は私の手を取り、甲に口づけを落とした。
夕日が、二人の影を長く伸ばす。
王都からの吉報は、私たちのハッピーエンドへの最後のピースだった。
もう、邪魔するものは誰もいない。
ここからは、私たちの新しい物語――『筋肉と経営と、時々溺愛』の生活が始まるのだ。
「さて、レオニード様。頂いた報奨金で、何をしましょうか?」
「……新しい農機具が欲しい」
「却下です。まずは温泉を掘りましょう。あなたの筋肉を癒やすために」
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