22 / 28
22
しおりを挟む
「奥様、お耳に入っておりますでしょうか。最近の王都での噂を」
平和な朝のティータイム。
執事のギルバートが、焼きたてのスコーン(私の指導によりフワフワ感が三倍増し)を運びながら、どこか楽しげに切り出した。
「噂? またロベルト殿下の悲惨な鉱山生活のレポートかしら?」
「いいえ。奥様ご自身の噂でございます」
ギルバートは一枚の新聞を差し出した。
そこには、デカデカとこんな見出しが躍っていた。
『稀代の悪女か、救国の聖女か!? グライフェン辺境伯夫人、魔公爵を「完全飼育」する!』
「……飼育」
私はカップを置いた。
「人聞きが悪いですわね。私はただ、彼のポテンシャルを最大限に引き出す『マネジメント』をしているだけですのに」
「さらに、続きがございます」
ギルバートが記事を読み上げる。
「『彼女は魔眼を持ち、睨んだだけで悪党を石に変える』『夜な夜な公爵に謎の舞踏(筋トレ)を強要し、最強の兵士に改造している』『彼女こそが真の裏番長、北の女帝である』……」
「女帝……」
私はこめかみを揉んだ。
悪役令嬢の汚名が晴れたと思ったら、今度はラスボス扱いである。
「まあ、舐められるよりはマシですわ。それで? 当の『改造された兵士』様はどこに?」
「裏山でございます。……例の『温泉掘削計画』に着手されておりまして」
「あら、もう始めたの? 仕事が早いわ!」
私はガタッと席を立った。
「女帝だろうが何だろうが構いません。今は温泉です! 私の肌と、旦那様の筋肉疲労を癒やす、奇跡の湯を掘り当てるのです!」
私はスカートを翻し、裏山へと向かった。
◇
「……ふんっ!!」
ドゴォォォォン!!
裏山の中腹から、爆発音が轟いた。
ダイナマイトではない。
レオニード様が、巨大なツルハシ(特注のミスリル製)を振り下ろした音だ。
「……硬いな」
土煙の中、上半身裸のレオニード様が汗を拭っている。
その体には、土埃と汗が混じり合い、まるでギリシャ彫刻にオイルを塗ったような艶かしさが生まれている。
「レオニード様ー! 調子はいかがー!?」
私が手を振って近づくと、彼はパッと表情を明るくした。
「エーミール。……来てくれたのか」
「ええ、差し入れを持ってきましたわ。冷たいレモン水と、塩飴です」
「助かる。……ここの岩盤は、予想以上に頑丈だ」
彼は水筒を受け取り、一気に飲み干した。
喉仏が動く様を、私はじっくりと観察する。
(ああ、今日も最高の上腕二頭筋……。岩を砕くたびにパンプアップされて、血管が地図のように浮き出ているわ)
私はタオルで彼の背中を拭きながら尋ねた。
「でも、あなたなら余裕でしょう?」
「まあな。だが……少し加減が難しい」
「加減?」
「ああ。あまり強く叩きすぎると、この山自体が崩壊しそうでな」
「…………」
規格外すぎる。
「ほどほどにお願いしますね。温泉を掘るのであって、地形を変えたいわけではありませんから」
「分かっている。……慎重に、かつ大胆に、だろ?」
彼はニッと笑い、再びツルハシを構えた。
「見ていろ、エーミール。今日中に、お前に一番風呂をプレゼントしてやる」
「期待していますわ、私のヒーロー!」
レオニード様は深呼吸をし、全身の筋肉を連動させた。
足の指で大地を掴み、大腿四頭筋を収縮させ、腰を回転させ、広背筋を唸らせる。
「……せいっ!!」
ズドンッ!!!
先ほどとは桁違いの衝撃が走る。
地面が揺れ、鳥たちが一斉に飛び立った。
その直後。
プシューーーッ!!
亀裂が入った岩盤の隙間から、白い蒸気が勢いよく噴き出した。
「わっ!?」
「出たか!?」
蒸気は次第に熱湯となり、空高く舞い上がった。
硫黄の香りが漂ってくる。
「やった! 掘り当てましたわ! 温泉です!」
私は飛び跳ねて喜んだ。
「すごい! さすがレオニード様! 岩盤もあなたの筋肉には敵いませんでしたわ!」
「……熱っ!」
レオニード様が、降り注ぐお湯を浴びて驚いている。
「お、おい、これ熱すぎないか!? 煮えてしまうぞ!」
「源泉かけ流しですからね! あとで水で薄めて温度調整しましょう!」
私はお湯の中に指を突っ込んだ(ちょっと熱いが我慢できる)。
「ヌルヌルしています……これはアルカリ性単純温泉! 美肌効果抜群ですわ!」
「び、美肌……?」
「ええ! これで私も、あなたの筋肉も、さらにツヤツヤになります!」
私は興奮して彼に抱きついた。
「ありがとうございます! これで『グライフェン温泉郷計画』が始動できます! 旅館を建てて、饅頭を売って、卓球台を置いて……!」
「……エーミール」
レオニード様は、私の腰を支えたまま、苦笑した。
「お前は、本当に商売の話になると目が輝くな」
「当然です。……でも」
私は彼を見上げた。
湯気で視界が白い。
その中で、濡れた髪をかき上げる彼の姿は、反則級に色っぽかった。
「一番嬉しいのは、あなたが私の願いを叶えてくれたことです」
「……」
「あなたが汗を流してくれたおかげで、このお湯があるんですもの」
私がそう言うと、レオニード様は急に真面目な顔になった。
「……なあ、エーミール」
「はい?」
「温泉ができたら……その」
彼は視線を泳がせた。
「……一緒に入って、くれるか?」
「へ?」
時が止まった。
混浴。
ハードルが高い。
いくら夫婦(契約上)とはいえ、まだ私たちは清い関係だ。
「……背中を、流し合いっこしたいんだ」
彼はボソッと言った。
「子供の頃、父上と母上がそうしているのを見て……憧れていた」
「……」
「……嫌か?」
不安そうに見つめてくるアメジストの瞳。
濡れた子犬(大型犬)のような視線。
断れるわけがない。
私は覚悟を決めた。
(ええい、ままよ! どうせ見るなら、湯気の中で見る筋肉もオツなものよ!)
「……分かりました」
私は顔を赤くして頷いた。
「ただし! 湯あみ着(バスタオル)は着用必須です! あと、視線は首から上限定で!」
「……善処する」
「善処じゃなくて約束してください!」
「……努力する」
「レオニード様!」
湯気が立ち込める山の中で、私たちの笑い声が響いた。
王都では「女帝」と恐れられている私だが、この男の前では、ただの世話焼きな「筋肉ソムリエ」でいられる。
それが何より心地よかった。
「さあ、まずは更衣室と囲いを作りましょう! ギルバートたちを呼んできます!」
「ああ。……俺はもう少し、この穴を広げておく」
「広げすぎないでくださいね! 裏山がマグマに沈みますから!」
こうして、グライフェン領に新たな名所「魔公爵の隠し湯(筋肉増強の効能あり)」が誕生することになった。
そして、その効能書きには、私の手によって小さくこう書き加えられた。
『注意:入浴中に領主様に出会っても、悲鳴を上げないこと。彼はただ、妻との混浴チャンスを待っているだけです』
平和な朝のティータイム。
執事のギルバートが、焼きたてのスコーン(私の指導によりフワフワ感が三倍増し)を運びながら、どこか楽しげに切り出した。
「噂? またロベルト殿下の悲惨な鉱山生活のレポートかしら?」
「いいえ。奥様ご自身の噂でございます」
ギルバートは一枚の新聞を差し出した。
そこには、デカデカとこんな見出しが躍っていた。
『稀代の悪女か、救国の聖女か!? グライフェン辺境伯夫人、魔公爵を「完全飼育」する!』
「……飼育」
私はカップを置いた。
「人聞きが悪いですわね。私はただ、彼のポテンシャルを最大限に引き出す『マネジメント』をしているだけですのに」
「さらに、続きがございます」
ギルバートが記事を読み上げる。
「『彼女は魔眼を持ち、睨んだだけで悪党を石に変える』『夜な夜な公爵に謎の舞踏(筋トレ)を強要し、最強の兵士に改造している』『彼女こそが真の裏番長、北の女帝である』……」
「女帝……」
私はこめかみを揉んだ。
悪役令嬢の汚名が晴れたと思ったら、今度はラスボス扱いである。
「まあ、舐められるよりはマシですわ。それで? 当の『改造された兵士』様はどこに?」
「裏山でございます。……例の『温泉掘削計画』に着手されておりまして」
「あら、もう始めたの? 仕事が早いわ!」
私はガタッと席を立った。
「女帝だろうが何だろうが構いません。今は温泉です! 私の肌と、旦那様の筋肉疲労を癒やす、奇跡の湯を掘り当てるのです!」
私はスカートを翻し、裏山へと向かった。
◇
「……ふんっ!!」
ドゴォォォォン!!
裏山の中腹から、爆発音が轟いた。
ダイナマイトではない。
レオニード様が、巨大なツルハシ(特注のミスリル製)を振り下ろした音だ。
「……硬いな」
土煙の中、上半身裸のレオニード様が汗を拭っている。
その体には、土埃と汗が混じり合い、まるでギリシャ彫刻にオイルを塗ったような艶かしさが生まれている。
「レオニード様ー! 調子はいかがー!?」
私が手を振って近づくと、彼はパッと表情を明るくした。
「エーミール。……来てくれたのか」
「ええ、差し入れを持ってきましたわ。冷たいレモン水と、塩飴です」
「助かる。……ここの岩盤は、予想以上に頑丈だ」
彼は水筒を受け取り、一気に飲み干した。
喉仏が動く様を、私はじっくりと観察する。
(ああ、今日も最高の上腕二頭筋……。岩を砕くたびにパンプアップされて、血管が地図のように浮き出ているわ)
私はタオルで彼の背中を拭きながら尋ねた。
「でも、あなたなら余裕でしょう?」
「まあな。だが……少し加減が難しい」
「加減?」
「ああ。あまり強く叩きすぎると、この山自体が崩壊しそうでな」
「…………」
規格外すぎる。
「ほどほどにお願いしますね。温泉を掘るのであって、地形を変えたいわけではありませんから」
「分かっている。……慎重に、かつ大胆に、だろ?」
彼はニッと笑い、再びツルハシを構えた。
「見ていろ、エーミール。今日中に、お前に一番風呂をプレゼントしてやる」
「期待していますわ、私のヒーロー!」
レオニード様は深呼吸をし、全身の筋肉を連動させた。
足の指で大地を掴み、大腿四頭筋を収縮させ、腰を回転させ、広背筋を唸らせる。
「……せいっ!!」
ズドンッ!!!
先ほどとは桁違いの衝撃が走る。
地面が揺れ、鳥たちが一斉に飛び立った。
その直後。
プシューーーッ!!
亀裂が入った岩盤の隙間から、白い蒸気が勢いよく噴き出した。
「わっ!?」
「出たか!?」
蒸気は次第に熱湯となり、空高く舞い上がった。
硫黄の香りが漂ってくる。
「やった! 掘り当てましたわ! 温泉です!」
私は飛び跳ねて喜んだ。
「すごい! さすがレオニード様! 岩盤もあなたの筋肉には敵いませんでしたわ!」
「……熱っ!」
レオニード様が、降り注ぐお湯を浴びて驚いている。
「お、おい、これ熱すぎないか!? 煮えてしまうぞ!」
「源泉かけ流しですからね! あとで水で薄めて温度調整しましょう!」
私はお湯の中に指を突っ込んだ(ちょっと熱いが我慢できる)。
「ヌルヌルしています……これはアルカリ性単純温泉! 美肌効果抜群ですわ!」
「び、美肌……?」
「ええ! これで私も、あなたの筋肉も、さらにツヤツヤになります!」
私は興奮して彼に抱きついた。
「ありがとうございます! これで『グライフェン温泉郷計画』が始動できます! 旅館を建てて、饅頭を売って、卓球台を置いて……!」
「……エーミール」
レオニード様は、私の腰を支えたまま、苦笑した。
「お前は、本当に商売の話になると目が輝くな」
「当然です。……でも」
私は彼を見上げた。
湯気で視界が白い。
その中で、濡れた髪をかき上げる彼の姿は、反則級に色っぽかった。
「一番嬉しいのは、あなたが私の願いを叶えてくれたことです」
「……」
「あなたが汗を流してくれたおかげで、このお湯があるんですもの」
私がそう言うと、レオニード様は急に真面目な顔になった。
「……なあ、エーミール」
「はい?」
「温泉ができたら……その」
彼は視線を泳がせた。
「……一緒に入って、くれるか?」
「へ?」
時が止まった。
混浴。
ハードルが高い。
いくら夫婦(契約上)とはいえ、まだ私たちは清い関係だ。
「……背中を、流し合いっこしたいんだ」
彼はボソッと言った。
「子供の頃、父上と母上がそうしているのを見て……憧れていた」
「……」
「……嫌か?」
不安そうに見つめてくるアメジストの瞳。
濡れた子犬(大型犬)のような視線。
断れるわけがない。
私は覚悟を決めた。
(ええい、ままよ! どうせ見るなら、湯気の中で見る筋肉もオツなものよ!)
「……分かりました」
私は顔を赤くして頷いた。
「ただし! 湯あみ着(バスタオル)は着用必須です! あと、視線は首から上限定で!」
「……善処する」
「善処じゃなくて約束してください!」
「……努力する」
「レオニード様!」
湯気が立ち込める山の中で、私たちの笑い声が響いた。
王都では「女帝」と恐れられている私だが、この男の前では、ただの世話焼きな「筋肉ソムリエ」でいられる。
それが何より心地よかった。
「さあ、まずは更衣室と囲いを作りましょう! ギルバートたちを呼んできます!」
「ああ。……俺はもう少し、この穴を広げておく」
「広げすぎないでくださいね! 裏山がマグマに沈みますから!」
こうして、グライフェン領に新たな名所「魔公爵の隠し湯(筋肉増強の効能あり)」が誕生することになった。
そして、その効能書きには、私の手によって小さくこう書き加えられた。
『注意:入浴中に領主様に出会っても、悲鳴を上げないこと。彼はただ、妻との混浴チャンスを待っているだけです』
1
あなたにおすすめの小説
勝手にしろと言われたので、勝手にさせていただきます
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
子爵家の私は自分よりも身分の高い婚約者に、いつもいいように顎でこき使われていた。ある日、突然婚約者に呼び出されて一方的に婚約破棄を告げられてしまう。二人の婚約は家同士が決めたこと。当然受け入れられるはずもないので拒絶すると「婚約破棄は絶対する。後のことなどしるものか。お前の方で勝手にしろ」と言い切られてしまう。
いいでしょう……そこまで言うのなら、勝手にさせていただきます。
ただし、後のことはどうなっても知りませんよ?
* 他サイトでも投稿
* ショートショートです。あっさり終わります
婚約なんてするんじゃなかったが口癖の貴方なんて要りませんわ
神々廻
恋愛
「天使様...?」
初対面の時の婚約者様からは『天使様』などと言われた事もあった
「なんでお前はそんなに可愛げが無いんだろうな。昔のお前は可愛かったのに。そんなに細いから肉付きが悪く、頬も薄い。まぁ、お前が太ったらそれこそ醜すぎるがな。あーあ、婚約なんて結ぶんじゃなかった」
そうですか、なら婚約破棄しましょう。
愛されていたのだと知りました。それは、あなたの愛をなくした時の事でした。
桗梛葉 (たなは)
恋愛
リリナシスと王太子ヴィルトスが婚約をしたのは、2人がまだ幼い頃だった。
それから、ずっと2人は一緒に過ごしていた。
一緒に駆け回って、悪戯をして、叱られる事もあったのに。
いつの間にか、そんな2人の関係は、ひどく冷たくなっていた。
変わってしまったのは、いつだろう。
分からないままリリナシスは、想いを反転させる禁忌薬に手を出してしまう。
******************************************
こちらは、全19話(修正したら予定より6話伸びました🙏)
7/22~7/25の4日間は、1日2話の投稿予定です。以降は、1日1話になります。
【完結】旦那様、わたくし家出します。
さくらもち
恋愛
とある王国のとある上級貴族家の新妻は政略結婚をして早半年。
溜まりに溜まった不満がついに爆破し、家出を決行するお話です。
名前無し設定で書いて完結させましたが、続き希望を沢山頂きましたので名前を付けて文章を少し治してあります。
名前無しの時に読まれた方は良かったら最初から読んで見てください。
登場人物のサイドストーリー集を描きましたのでそちらも良かったら読んでみてください( ˊᵕˋ*)
第二王子が10年後王弟殿下になってからのストーリーも別で公開中
むしゃくしゃしてやりましたの。後悔はしておりませんわ。
緑谷めい
恋愛
「むしゃくしゃしてやりましたの。後悔はしておりませんわ」
そう、むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない。
私は、カトリーヌ・ナルセー。17歳。
ナルセー公爵家の長女であり、第2王子ハロルド殿下の婚約者である。父のナルセー公爵は、この国の宰相だ。
その父は、今、私の目の前で、顔面蒼白になっている。
「カトリーヌ、もう一度言ってくれ。私の聞き間違いかもしれぬから」
お父様、お気の毒ですけれど、お聞き間違いではございませんわ。では、もう一度言いますわよ。
「今日、王宮で、ハロルド様に往復ビンタを浴びせ、更に足で蹴りつけましたの」
【完結】旦那は堂々と不倫行為をするようになったのですが離婚もさせてくれないので、王子とお父様を味方につけました
よどら文鳥
恋愛
ルーンブレイス国の国家予算に匹敵するほどの資産を持つハイマーネ家のソフィア令嬢は、サーヴィン=アウトロ男爵と恋愛結婚をした。
ソフィアは幸せな人生を送っていけると思っていたのだが、とある日サーヴィンの不倫行為が発覚した。それも一度や二度ではなかった。
ソフィアの気持ちは既に冷めていたため離婚を切り出すも、サーヴィンは立場を理由に認めようとしない。
更にサーヴィンは第二夫妻候補としてラランカという愛人を連れてくる。
再度離婚を申し立てようとするが、ソフィアの財閥と金だけを理由にして一向に離婚を認めようとしなかった。
ソフィアは家から飛び出しピンチになるが、救世主が現れる。
後に全ての成り行きを話し、ロミオ=ルーンブレイス第一王子を味方につけ、更にソフィアの父をも味方につけた。
ソフィアが想定していなかったほどの制裁が始まる。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろう、ベリーズカフェにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる