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「ミリュー様。旦那様がお呼びです」
執事のトマスが、私のオフィス(元・倉庫を改造した快適空間)にやってきたのは、昼下がりのことだった。
私は決算書から顔を上げた。
「ラシード様が? 珍しいですね。定例報告会は夕方の予定ですが、何か緊急のトラブル(バグ)でも?」
「いいえ。何やら、ミリュー様に『支給したい物資』があるとのことで」
「物資?」
私の目がキラーンと光った。
「新しい計算機でしょうか? それとも、最新式の魔導ファイル整理棚?」
「……行ってのお楽しみ、ということで」
トマスは微笑ましげに目を細めた。
私はペンを置き、意気揚々とラシード様の待つサロンへと向かった。
まさか、それが計算機よりも遥かに扱いづらい代物だとは知らずに。
◇
サロンに入ると、ラシード様がソワソワと落ち着かない様子で立っていた。
テーブルの上には、大きな箱が置かれている。
白地に金の装飾が施された、高級感あふれる箱だ。
「お呼びでしょうか、ラシード様」
「ああ、ミリュー。仕事中すまない」
ラシード様は私を見ると、少し頬を染めて咳払いをした。
「君がここに来て、一週間が経つな」
「はい。おかげさまで、領地改革の進捗率は予定通り(オン・スケジュール)です」
「そのことなんだが……。君は、着の身着のまま実家を出てきただろう? 荷物も最小限だった」
「ええ。断捨離しましたので。今の持ち物は、機能性の高い室内着とパジャマ、あとは万年筆くらいですね」
「……やはりか」
ラシード様は眉をひそめ、痛ましげな表情をした。
「公爵夫人(仮)たる君に、不自由な思いをさせていたとは……私の配慮不足だ」
「不自由? いえ、特に困っては……」
「これを」
ラシード様はテーブルの上の箱を、ずいと押し出した。
「君のために用意させた」
「……!」
私は期待に胸を膨らませて箱に近づいた。
この大きさ。この重厚感。
これはもしや、高性能な魔導タイプライターか!?
私はワクワクしながら蓋を開けた。
「……あれ?」
中に入っていたのは、機械でも文房具でもなかった。
布だ。
それも、目が覚めるような鮮やかなミッドナイトブルーの、とてつもなく滑らかな布。
私は恐る恐るそれを持ち上げた。
それは、ドレスだった。
シルクとレースをふんだんに使い、細かな刺繍が施された、夜会用のイブニングドレス。
色はラシード様の瞳と同じ、深い青。
「……ドレス、ですか?」
「そうだ。王都でも指折りのデザイナーに、特急で作らせた」
ラシード様は私の反応を伺うように、じっとこちらを見ている。
私はドレスを広げ、まじまじと観察した。
(……なるほど。分析開始)
私の脳内コンピューターが高速回転を始める。
1.素材:最高級シルク。耐久性は低いが、光沢による威圧効果(プレゼンス)は高い。
2.デザイン:流行のコルセットスタイルだが、ウエスト周りの締め付けは緩めに調整されている。長時間着用しても疲労度が低い設計。
3.目的:私がこれを着るシチュエーションといえば……対外的な交渉の場、あるいは社交界への殴り込み。
ピーンときた。
「理解しました、ラシード様!」
私はドレスを抱きしめ、キリッとした顔で彼を見た。
「これは『制服(ユニフォーム)』の支給ですね!」
「……は?」
ラシード様の目が点になった。
「制服?」
「はい! 公爵家の一員として、対外的な業務を行う際の『戦闘服』ですよね? 確かに、いつまでも実家から持ってきた古いドレスでは、公爵家のブランドイメージ(対外信用)に関わります」
私は感心して頷いた。
「さすがラシード様。経費の使い方を分かっていらっしゃる。これは単なる服飾費ではなく、『広告宣伝費』であり『必要経費』です!」
「いや、ミリュー、そうではなくて……」
「色も素晴らしいです。貴方の瞳の色と同じ……つまり、これは『私はクライシス公爵の所有物(部下)である』という所属コードを周囲に知らしめるためのカラーリング!」
「所属……まあ、独占欲という意味では間違っていないが……」
「ありがとうございます! 早速、カスタマイズさせていただきます!」
「……カスタマイズ?」
不穏な単語に、ラシード様の顔が引きつる。
私はドレスを裏返し、縫い目をチェックし始めた。
「まず、このスカートの裏地に『隠しポケット』を二つ縫い付けます」
「……何を入れる気だ?」
「右には小型のメモ帳とペン。左には予備のインクと印鑑、あと非常食のクッキーです」
「ドレスに印鑑を入れるな」
「さらに、この袖口! フリルが邪魔でペンが走りにくいので、着脱式に改造します。ボタン一つで『事務モード』と『社交モード』を切り替えられるように」
「やめろ! デザイナーが泣く!」
ラシード様が慌てて私の手からドレスを取り上げた。
「ミリュー! これは作業着ではない! 君に……その、ただ美しく着飾ってほしくて贈ったものだ!」
「着飾る? なぜですか? 機能性を犠牲にしてまで?」
私は本気で首を傾げた。
美しさとは機能美のことではないのか?
ラシード様は天を仰ぎ、深いため息をついた。
「……近々、茶会がある」
「茶会?」
「ああ。貴族たちが集まる、くだらない……いや、重要な社交の場だ。そこで君を、私の婚約者として正式にお披露目する」
「なるほど。プレスリリース(記者発表会)ですね」
「……まあ、そうだ。その時に、君には一番輝いていてほしいんだ。誰よりも美しく、誰にも文句を言わせない姿で」
ラシード様は少し悔しそうに、でも真剣な眼差しで私を見た。
「ジェラルド殿下が手放した宝石が、どれほど美しいか……世間に知らしめてやりたい」
(……宝石?)
私のことだろうか。
私はどちらかと言えば、高性能な歯車か潤滑油だと思っていたが。
でも、ラシード様のその目は、とても熱かった。
私の機能(スペック)だけでなく、外見(ガワ)も含めて大切にしてくれていることが伝わってくる。
「……分かりました」
私は少し照れ臭くなって、視線を逸らした。
「そこまで仰るなら、このドレスは『改造なし』で着用します。仕様書(デザイナーの意図)通りに運用しましょう」
「助かる。……ポケットも禁止だぞ」
「むっ……では、印鑑はどこにしまえば?」
「私が持つ。君は手ぶらで、私の腕に掴まっていればいい」
「……効率が悪いですが、ボス(旦那様)の命令なら従います」
私が渋々承諾すると、ラシード様は安堵したように微笑んだ。
「ああ、それともう一つ」
彼は箱の底から、さらに小さな箱を取り出した。
「これもセットだ」
パカッ、と開けられた箱の中には、大粒のサファイアのネックレスが鎮座していた。
目がくらむような輝きだ。
鑑定スキルがなくても分かる。これは国宝級だ。
「……ラシード様」
「なんだ?」
「これ、時価いくらですか? これ一つで、領地の借金が三割返せるのでは?」
「換金するな! 売却禁止だ!」
「チッ……固定資産ですか。減価償却の計算が面倒ですね」
「君という人は……」
ラシード様は呆れながらも、そのネックレスを私の首にかけてくれた。
冷たい宝石が肌に触れる。
でも、それを留めるラシード様の指先は熱かった。
鏡を見る。
そこには、いつもの地味な作業服ではなく、夜空のようなドレスと宝石を身に纏った、見知らぬ令嬢が映っていた。
「……悪くない」
ラシード様が背後から鏡越しに私を見つめ、満足げに頷いた。
「やはり私の目に狂いはなかった。君は青が似合う」
「……そうですか? 少し落ち着きませんが」
「慣れろ。これからは、それが君の『制服』だ」
「了解です。……では、この格好で執務室に戻っても?」
「絶対駄目だ! インクがついたらどうする!」
ラシード様の叫び声がサロンに響く。
結局、私はそのドレスを脱がされ、いつもの地味な服に着替えさせられた。
少し残念だ。
あのドレスの裾なら、床のモップ掛けも同時に行えると思ったのに。
ともあれ、装備(ドレス)は整った。
次は、戦場(お茶会)だ。
そこには、私を嘲笑おうと待ち構えている貴族令嬢たちという『敵対勢力』がいるらしい。
「ふふふ……」
私は着替えながら、不敵な笑みを漏らした。
「望むところです。私の新しい制服の威力、そしてラシード様の投資効果……実戦で証明してみせましょう」
戦いの予感に、私は武者震い……ではなく、プレゼン前の高揚感を感じていたのである。
執事のトマスが、私のオフィス(元・倉庫を改造した快適空間)にやってきたのは、昼下がりのことだった。
私は決算書から顔を上げた。
「ラシード様が? 珍しいですね。定例報告会は夕方の予定ですが、何か緊急のトラブル(バグ)でも?」
「いいえ。何やら、ミリュー様に『支給したい物資』があるとのことで」
「物資?」
私の目がキラーンと光った。
「新しい計算機でしょうか? それとも、最新式の魔導ファイル整理棚?」
「……行ってのお楽しみ、ということで」
トマスは微笑ましげに目を細めた。
私はペンを置き、意気揚々とラシード様の待つサロンへと向かった。
まさか、それが計算機よりも遥かに扱いづらい代物だとは知らずに。
◇
サロンに入ると、ラシード様がソワソワと落ち着かない様子で立っていた。
テーブルの上には、大きな箱が置かれている。
白地に金の装飾が施された、高級感あふれる箱だ。
「お呼びでしょうか、ラシード様」
「ああ、ミリュー。仕事中すまない」
ラシード様は私を見ると、少し頬を染めて咳払いをした。
「君がここに来て、一週間が経つな」
「はい。おかげさまで、領地改革の進捗率は予定通り(オン・スケジュール)です」
「そのことなんだが……。君は、着の身着のまま実家を出てきただろう? 荷物も最小限だった」
「ええ。断捨離しましたので。今の持ち物は、機能性の高い室内着とパジャマ、あとは万年筆くらいですね」
「……やはりか」
ラシード様は眉をひそめ、痛ましげな表情をした。
「公爵夫人(仮)たる君に、不自由な思いをさせていたとは……私の配慮不足だ」
「不自由? いえ、特に困っては……」
「これを」
ラシード様はテーブルの上の箱を、ずいと押し出した。
「君のために用意させた」
「……!」
私は期待に胸を膨らませて箱に近づいた。
この大きさ。この重厚感。
これはもしや、高性能な魔導タイプライターか!?
私はワクワクしながら蓋を開けた。
「……あれ?」
中に入っていたのは、機械でも文房具でもなかった。
布だ。
それも、目が覚めるような鮮やかなミッドナイトブルーの、とてつもなく滑らかな布。
私は恐る恐るそれを持ち上げた。
それは、ドレスだった。
シルクとレースをふんだんに使い、細かな刺繍が施された、夜会用のイブニングドレス。
色はラシード様の瞳と同じ、深い青。
「……ドレス、ですか?」
「そうだ。王都でも指折りのデザイナーに、特急で作らせた」
ラシード様は私の反応を伺うように、じっとこちらを見ている。
私はドレスを広げ、まじまじと観察した。
(……なるほど。分析開始)
私の脳内コンピューターが高速回転を始める。
1.素材:最高級シルク。耐久性は低いが、光沢による威圧効果(プレゼンス)は高い。
2.デザイン:流行のコルセットスタイルだが、ウエスト周りの締め付けは緩めに調整されている。長時間着用しても疲労度が低い設計。
3.目的:私がこれを着るシチュエーションといえば……対外的な交渉の場、あるいは社交界への殴り込み。
ピーンときた。
「理解しました、ラシード様!」
私はドレスを抱きしめ、キリッとした顔で彼を見た。
「これは『制服(ユニフォーム)』の支給ですね!」
「……は?」
ラシード様の目が点になった。
「制服?」
「はい! 公爵家の一員として、対外的な業務を行う際の『戦闘服』ですよね? 確かに、いつまでも実家から持ってきた古いドレスでは、公爵家のブランドイメージ(対外信用)に関わります」
私は感心して頷いた。
「さすがラシード様。経費の使い方を分かっていらっしゃる。これは単なる服飾費ではなく、『広告宣伝費』であり『必要経費』です!」
「いや、ミリュー、そうではなくて……」
「色も素晴らしいです。貴方の瞳の色と同じ……つまり、これは『私はクライシス公爵の所有物(部下)である』という所属コードを周囲に知らしめるためのカラーリング!」
「所属……まあ、独占欲という意味では間違っていないが……」
「ありがとうございます! 早速、カスタマイズさせていただきます!」
「……カスタマイズ?」
不穏な単語に、ラシード様の顔が引きつる。
私はドレスを裏返し、縫い目をチェックし始めた。
「まず、このスカートの裏地に『隠しポケット』を二つ縫い付けます」
「……何を入れる気だ?」
「右には小型のメモ帳とペン。左には予備のインクと印鑑、あと非常食のクッキーです」
「ドレスに印鑑を入れるな」
「さらに、この袖口! フリルが邪魔でペンが走りにくいので、着脱式に改造します。ボタン一つで『事務モード』と『社交モード』を切り替えられるように」
「やめろ! デザイナーが泣く!」
ラシード様が慌てて私の手からドレスを取り上げた。
「ミリュー! これは作業着ではない! 君に……その、ただ美しく着飾ってほしくて贈ったものだ!」
「着飾る? なぜですか? 機能性を犠牲にしてまで?」
私は本気で首を傾げた。
美しさとは機能美のことではないのか?
ラシード様は天を仰ぎ、深いため息をついた。
「……近々、茶会がある」
「茶会?」
「ああ。貴族たちが集まる、くだらない……いや、重要な社交の場だ。そこで君を、私の婚約者として正式にお披露目する」
「なるほど。プレスリリース(記者発表会)ですね」
「……まあ、そうだ。その時に、君には一番輝いていてほしいんだ。誰よりも美しく、誰にも文句を言わせない姿で」
ラシード様は少し悔しそうに、でも真剣な眼差しで私を見た。
「ジェラルド殿下が手放した宝石が、どれほど美しいか……世間に知らしめてやりたい」
(……宝石?)
私のことだろうか。
私はどちらかと言えば、高性能な歯車か潤滑油だと思っていたが。
でも、ラシード様のその目は、とても熱かった。
私の機能(スペック)だけでなく、外見(ガワ)も含めて大切にしてくれていることが伝わってくる。
「……分かりました」
私は少し照れ臭くなって、視線を逸らした。
「そこまで仰るなら、このドレスは『改造なし』で着用します。仕様書(デザイナーの意図)通りに運用しましょう」
「助かる。……ポケットも禁止だぞ」
「むっ……では、印鑑はどこにしまえば?」
「私が持つ。君は手ぶらで、私の腕に掴まっていればいい」
「……効率が悪いですが、ボス(旦那様)の命令なら従います」
私が渋々承諾すると、ラシード様は安堵したように微笑んだ。
「ああ、それともう一つ」
彼は箱の底から、さらに小さな箱を取り出した。
「これもセットだ」
パカッ、と開けられた箱の中には、大粒のサファイアのネックレスが鎮座していた。
目がくらむような輝きだ。
鑑定スキルがなくても分かる。これは国宝級だ。
「……ラシード様」
「なんだ?」
「これ、時価いくらですか? これ一つで、領地の借金が三割返せるのでは?」
「換金するな! 売却禁止だ!」
「チッ……固定資産ですか。減価償却の計算が面倒ですね」
「君という人は……」
ラシード様は呆れながらも、そのネックレスを私の首にかけてくれた。
冷たい宝石が肌に触れる。
でも、それを留めるラシード様の指先は熱かった。
鏡を見る。
そこには、いつもの地味な作業服ではなく、夜空のようなドレスと宝石を身に纏った、見知らぬ令嬢が映っていた。
「……悪くない」
ラシード様が背後から鏡越しに私を見つめ、満足げに頷いた。
「やはり私の目に狂いはなかった。君は青が似合う」
「……そうですか? 少し落ち着きませんが」
「慣れろ。これからは、それが君の『制服』だ」
「了解です。……では、この格好で執務室に戻っても?」
「絶対駄目だ! インクがついたらどうする!」
ラシード様の叫び声がサロンに響く。
結局、私はそのドレスを脱がされ、いつもの地味な服に着替えさせられた。
少し残念だ。
あのドレスの裾なら、床のモップ掛けも同時に行えると思ったのに。
ともあれ、装備(ドレス)は整った。
次は、戦場(お茶会)だ。
そこには、私を嘲笑おうと待ち構えている貴族令嬢たちという『敵対勢力』がいるらしい。
「ふふふ……」
私は着替えながら、不敵な笑みを漏らした。
「望むところです。私の新しい制服の威力、そしてラシード様の投資効果……実戦で証明してみせましょう」
戦いの予感に、私は武者震い……ではなく、プレゼン前の高揚感を感じていたのである。
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