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王宮の大舞踏会場は、百花繚乱の輝きに満ちていた。
シャンデリアの煌めき、貴婦人たちの宝石、そして甘美な音楽。
この国の社交界の頂点である夜会に、私とラシード様は足を踏み入れた。
「……見ろ、クライシス公爵だ」
「隣にいるのは、アークライト家の……」
「なんと美しい青だ……」
ざわめきが広がる。
無理もない。
今日の私たちは、あのお揃いの「制服(ミッドナイトブルーの衣装)」で完璧にコーディネートされている。
私の首元には国宝級のサファイア、ラシード様の胸元には同色のチーフ。
誰が見ても「鉄壁のペア」だ。
「緊張しているか? ミリュー」
ラシード様が耳元で囁く。
「いいえ。心拍数は平常値(65)、呼吸も安定しています。むしろ、これから始まる『害虫駆除』のシミュレーションで、脳の回転数が上がっていますわ」
「……頼もしいな」
ラシード様は苦笑しながら、私の腰に回した手に少し力を込めた。
その時だ。
「あーっ! いたわね、ミリューお姉様!」
会場の空気を切り裂くような、甲高い声が響いた。
人垣が割れ、そこから現れたのは、フリルたっぷりのピンクのドレスを着たリリナと、彼女をエスコートするジェラルド殿下だった。
リリナは目を吊り上げ、ジェラルド殿下は勝ち誇ったような顔をしている。
「よくも顔を出せたものだな、ミリュー! 昨日は私の愛しいリリナを虐待したそうじゃないか!」
ジェラルド殿下が声を張り上げる。
会場が一瞬で静まり返り、音楽さえも止まった。
(来ましたね。開戦の合図です)
私は扇子をゆっくりと閉じた。
「虐待とは心外ですわ、殿下。私はリリナ様の『働きたい』という尊いボランティア精神を尊重し、適材適所の業務(堆肥作り)を割り振っただけです」
「う、嘘よ! あんな汚い仕事、私がやるわけないじゃない! 無理やりやらされたのよぉ!」
リリナが泣き真似をする。
周囲の貴族たちが「まあ、酷い」「やはり噂は本当か」とヒソヒソ話し始める。
リリナはここぞとばかりに、私に詰め寄ってきた。
「それにぃ、お姉様ったら、私のことを『臭い』って言ったのよ! 酷いと思いませんかぁ? 私、こんなにいい香りの香水をつけているのにぃ!」
リリナは自分の体を仰ぎ、甘ったるい香りを周囲に撒き散らした。
ウッ。
強烈な花の香り。
いや、これは――。
私は眉をひそめ、ハンカチで鼻を覆った。
「……リリナ様」
「な、なによ! 謝るなら今のうちよぉ!」
「その香水……『魅惑のローズ・スペシャル』ですね? 闇市で流行っている」
「えっ!? な、なんで知って……」
「成分分析します。……トップノートに微量の『マタタビ・エキス』、ミドルノートに『合成フェロモン擬似物質』、そしてラストノートには……ああ、これは危険ですね」
私は真顔で、リリナに一歩近づいた。
「保存料として使われている『防腐剤X』は、肌の常在菌を死滅させる副作用があります。長期間使用すると、肌荒れどころか、皮膚が壊死してドロドロになりますよ?」
「は、はぁ!?」
リリナが顔を引きつらせる。
周囲の令嬢たちも「えっ、ドロドロ?」「怖いわ」とざわつき、リリナから距離を取り始めた。
「そ、そんなデタラメ……!」
「デタラメではありません。現に、貴女のその首筋……」
私は扇子でリリナの首元を指した。
「ファンデーションが浮いていますね。厚塗りして隠しているようですが、その下の赤みは隠せていません。……痒くありませんか? 今すぐ洗顔しないと、取り返しのつかないことになりますよ?」
「ひっ……!」
リリナは慌てて自分の首を押さえた。
言われてみれば、猛烈に痒い気がしてくる。
プラシーボ効果だとしても、私の指摘(ハッタリ半分、知識半分)は劇薬だ。
「や、やだ……なんか痒い……! ジェラルド様ぁ、私、顔が溶けちゃうぅぅ!」
「お、おいリリナ!? 落ち着け!」
ジェラルド殿下が慌てふためく。
しかし、私は攻撃の手を緩めない。
次は殿下だ。
「それに殿下。先ほどから顔色が優れませんね。目の下のクマ、肌のツヤのなさ……明らかにビタミン不足と過労のサインです」
「な、なんだと!?」
「リリナ様と一緒にいる時間が長いせいでしょうか? その香水の成分には『思考能力を低下させる神経毒』も微量に含まれているという論文があります。最近、簡単な計算ができなくなったり、物忘れが激しくなったりしていませんか?」
「っ……!」
ジェラルド殿下が絶句する。
図星なのだ。
彼は元々計算が苦手だが、最近は特に書類を見るだけで頭痛がしていたのだから。
「ま、まさか……リリナ、貴様、私に毒を盛っていたのか!?」
「ち、違いますぅ! これは愛の香水でぇ……!」
「愛? いいえ、それはただの化学物質による脳機能障害です」
私は冷徹に断言した。
「お二人とも、今すぐ会場を出て、医師の診断を受けることを強く推奨します。これは嫌味ではありません。元・教育係としての、最後の慈悲(リスク管理)です」
私の言葉は、会場中の静寂に響き渡った。
誰もがリリナを「毒婦」を見る目で見つめ、ジェラルドを「毒に侵された哀れな男」として見ている。
「う、うわぁぁぁん! もうやだぁ! 顔洗ってくるぅぅ!」
リリナが泣き叫びながら、会場を飛び出していった。
もはや「ざまぁ」のレベルを超えた、自滅である。
取り残されたジェラルド殿下は、顔を真っ赤にして立ち尽くしていた。
「お、おのれミリュー……! 覚えていろ!」
彼もまた、捨て台詞を残してリリナを追いかけていった。
会場には、微妙な空気が残された。
私が少し言い過ぎただろうか。
そう思ってラシード様を見上げると――。
「……ふっ」
彼は肩を震わせて笑っていた。
「化学物質による脳機能障害、か。……君の論理武装(口撃)は、どんな魔法よりも強力だな」
「事実を述べたまでです。健康第一ですから」
「ああ、まったくだ。……おかげで、私の周りの空気も浄化されたようだ」
ラシード様は私の手を取り、優雅に一礼した。
「では、邪魔者も消えたことだし……一曲、踊っていただけるか? 私の『機能美あふれる』パートナー」
「ええ、喜んで。……ただし、ステップは最短距離でお願いしますね」
音楽が再び流れ始める。
私たちはフロアの中央へと進み出た。
私のダンスは、無駄な動きを極限まで削ぎ落とした、正確無比なものだ。
ラシード様のリードもまた、力強く、そして合理的だ。
二人の動きはピタリと噛み合い、まるで一つの精密機械のように、それでいて誰よりも美しく回転した。
「……完璧だ」
ラシード様が恍惚とした表情で呟く。
「君とのダンスは、ストレスがない。まるで思考が直結しているようだ」
「同感です。次のターンまで、あと三歩。角度は四十五度」
「了解(ラジャー)」
私たちは息の合ったステップで、会場中の視線を独り占めにした。
かつて「悪役令嬢」と呼ばれた私と、「氷の公爵」と恐れられた彼。
その二人が織りなす、冷たくも熱いダンスは、この夜会の伝説として語り継がれることになる。
そして、惨めな敗走を遂げたリリナとジェラルド殿下の転落は、ここから加速していくのだった。
シャンデリアの煌めき、貴婦人たちの宝石、そして甘美な音楽。
この国の社交界の頂点である夜会に、私とラシード様は足を踏み入れた。
「……見ろ、クライシス公爵だ」
「隣にいるのは、アークライト家の……」
「なんと美しい青だ……」
ざわめきが広がる。
無理もない。
今日の私たちは、あのお揃いの「制服(ミッドナイトブルーの衣装)」で完璧にコーディネートされている。
私の首元には国宝級のサファイア、ラシード様の胸元には同色のチーフ。
誰が見ても「鉄壁のペア」だ。
「緊張しているか? ミリュー」
ラシード様が耳元で囁く。
「いいえ。心拍数は平常値(65)、呼吸も安定しています。むしろ、これから始まる『害虫駆除』のシミュレーションで、脳の回転数が上がっていますわ」
「……頼もしいな」
ラシード様は苦笑しながら、私の腰に回した手に少し力を込めた。
その時だ。
「あーっ! いたわね、ミリューお姉様!」
会場の空気を切り裂くような、甲高い声が響いた。
人垣が割れ、そこから現れたのは、フリルたっぷりのピンクのドレスを着たリリナと、彼女をエスコートするジェラルド殿下だった。
リリナは目を吊り上げ、ジェラルド殿下は勝ち誇ったような顔をしている。
「よくも顔を出せたものだな、ミリュー! 昨日は私の愛しいリリナを虐待したそうじゃないか!」
ジェラルド殿下が声を張り上げる。
会場が一瞬で静まり返り、音楽さえも止まった。
(来ましたね。開戦の合図です)
私は扇子をゆっくりと閉じた。
「虐待とは心外ですわ、殿下。私はリリナ様の『働きたい』という尊いボランティア精神を尊重し、適材適所の業務(堆肥作り)を割り振っただけです」
「う、嘘よ! あんな汚い仕事、私がやるわけないじゃない! 無理やりやらされたのよぉ!」
リリナが泣き真似をする。
周囲の貴族たちが「まあ、酷い」「やはり噂は本当か」とヒソヒソ話し始める。
リリナはここぞとばかりに、私に詰め寄ってきた。
「それにぃ、お姉様ったら、私のことを『臭い』って言ったのよ! 酷いと思いませんかぁ? 私、こんなにいい香りの香水をつけているのにぃ!」
リリナは自分の体を仰ぎ、甘ったるい香りを周囲に撒き散らした。
ウッ。
強烈な花の香り。
いや、これは――。
私は眉をひそめ、ハンカチで鼻を覆った。
「……リリナ様」
「な、なによ! 謝るなら今のうちよぉ!」
「その香水……『魅惑のローズ・スペシャル』ですね? 闇市で流行っている」
「えっ!? な、なんで知って……」
「成分分析します。……トップノートに微量の『マタタビ・エキス』、ミドルノートに『合成フェロモン擬似物質』、そしてラストノートには……ああ、これは危険ですね」
私は真顔で、リリナに一歩近づいた。
「保存料として使われている『防腐剤X』は、肌の常在菌を死滅させる副作用があります。長期間使用すると、肌荒れどころか、皮膚が壊死してドロドロになりますよ?」
「は、はぁ!?」
リリナが顔を引きつらせる。
周囲の令嬢たちも「えっ、ドロドロ?」「怖いわ」とざわつき、リリナから距離を取り始めた。
「そ、そんなデタラメ……!」
「デタラメではありません。現に、貴女のその首筋……」
私は扇子でリリナの首元を指した。
「ファンデーションが浮いていますね。厚塗りして隠しているようですが、その下の赤みは隠せていません。……痒くありませんか? 今すぐ洗顔しないと、取り返しのつかないことになりますよ?」
「ひっ……!」
リリナは慌てて自分の首を押さえた。
言われてみれば、猛烈に痒い気がしてくる。
プラシーボ効果だとしても、私の指摘(ハッタリ半分、知識半分)は劇薬だ。
「や、やだ……なんか痒い……! ジェラルド様ぁ、私、顔が溶けちゃうぅぅ!」
「お、おいリリナ!? 落ち着け!」
ジェラルド殿下が慌てふためく。
しかし、私は攻撃の手を緩めない。
次は殿下だ。
「それに殿下。先ほどから顔色が優れませんね。目の下のクマ、肌のツヤのなさ……明らかにビタミン不足と過労のサインです」
「な、なんだと!?」
「リリナ様と一緒にいる時間が長いせいでしょうか? その香水の成分には『思考能力を低下させる神経毒』も微量に含まれているという論文があります。最近、簡単な計算ができなくなったり、物忘れが激しくなったりしていませんか?」
「っ……!」
ジェラルド殿下が絶句する。
図星なのだ。
彼は元々計算が苦手だが、最近は特に書類を見るだけで頭痛がしていたのだから。
「ま、まさか……リリナ、貴様、私に毒を盛っていたのか!?」
「ち、違いますぅ! これは愛の香水でぇ……!」
「愛? いいえ、それはただの化学物質による脳機能障害です」
私は冷徹に断言した。
「お二人とも、今すぐ会場を出て、医師の診断を受けることを強く推奨します。これは嫌味ではありません。元・教育係としての、最後の慈悲(リスク管理)です」
私の言葉は、会場中の静寂に響き渡った。
誰もがリリナを「毒婦」を見る目で見つめ、ジェラルドを「毒に侵された哀れな男」として見ている。
「う、うわぁぁぁん! もうやだぁ! 顔洗ってくるぅぅ!」
リリナが泣き叫びながら、会場を飛び出していった。
もはや「ざまぁ」のレベルを超えた、自滅である。
取り残されたジェラルド殿下は、顔を真っ赤にして立ち尽くしていた。
「お、おのれミリュー……! 覚えていろ!」
彼もまた、捨て台詞を残してリリナを追いかけていった。
会場には、微妙な空気が残された。
私が少し言い過ぎただろうか。
そう思ってラシード様を見上げると――。
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彼は肩を震わせて笑っていた。
「化学物質による脳機能障害、か。……君の論理武装(口撃)は、どんな魔法よりも強力だな」
「事実を述べたまでです。健康第一ですから」
「ああ、まったくだ。……おかげで、私の周りの空気も浄化されたようだ」
ラシード様は私の手を取り、優雅に一礼した。
「では、邪魔者も消えたことだし……一曲、踊っていただけるか? 私の『機能美あふれる』パートナー」
「ええ、喜んで。……ただし、ステップは最短距離でお願いしますね」
音楽が再び流れ始める。
私たちはフロアの中央へと進み出た。
私のダンスは、無駄な動きを極限まで削ぎ落とした、正確無比なものだ。
ラシード様のリードもまた、力強く、そして合理的だ。
二人の動きはピタリと噛み合い、まるで一つの精密機械のように、それでいて誰よりも美しく回転した。
「……完璧だ」
ラシード様が恍惚とした表情で呟く。
「君とのダンスは、ストレスがない。まるで思考が直結しているようだ」
「同感です。次のターンまで、あと三歩。角度は四十五度」
「了解(ラジャー)」
私たちは息の合ったステップで、会場中の視線を独り占めにした。
かつて「悪役令嬢」と呼ばれた私と、「氷の公爵」と恐れられた彼。
その二人が織りなす、冷たくも熱いダンスは、この夜会の伝説として語り継がれることになる。
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