拾った2匹が、まさかイケメン獣人になるなんて。

2匹との日常

私の屋敷は、緑豊かな庭に囲まれていた。その庭は私と二匹のための小さな楽園であり、私たちはそこで日々を穏やかに過ごしていた。

ある朝、私は屋敷の庭で目を覚ました。窓から差し込む朝日が優しい光を投げかけ、庭は静かな幸福感に包まれていた。私はベッドから起き上がり、窓辺に座って外を眺めた。

すると、庭にはすでにロッキーが待っていた。その毛並みはまるで黄金色の絹糸のようであり、朝日に照らされて輝いていた。彼は私のことを見つけると、尾を振りながら私の元へと駆け寄ってきた。

「ワン！ワン！」

「おはよう、ロッキー。」

私が声をかけると、彼は歓喜に満ちた目で私を見つめた。私は彼の頭を撫で、その柔らかな毛並みを手に感じた。その触れ心地は、まるで癒しの魔法のようだった。

朝食後、私はロッキーと共に庭で遊ぶことにした。私がボールを持ち上げると、ロッキーは興奮の表情を浮かべて私を見つめた。私はボールを投げ、彼は素早く追いかけて取りに行く。そして、満ち足りた表情で私の前に戻ってきて、ボールを差し出してきた。

「すごいね、ロッキー」
（かわいすぎる！）

私が褒めると、彼は喜びに満ちた尾の振りで応えた。その姿は、まるで子犬のようであり、私の心に笑顔を浮かべさせる。

午後になると、私はエリオットと図書館で過ごすことにした。エリオットは常に私の側に寄り添い、本を読む私の横で静かに座っていた。彼の存在は、まるで知識の導き手のようであり、私は彼の賢さと深みを感じながら本を読むことができた。

「エリオット、この本を読んでみて。」

私が一冊の本を手に取ると、彼は瞳を輝かせて私の手元に寄ってきた。私は本を開いて彼に内容を伝えると、彼はじっと耳を傾けているかのような様子で私を見つめた。

（うぅ～かわいいなぁ……）

私たちが図書館で過ごす時間は、穏やかで静寂なひとときだった。エリオットが知識を求め、私が本を読み解く。その間、私たちは言葉以上のコミュニケーションを共有しているような気がした。

そして、夕暮れの時間が訪れると、私たちは庭に出て一緒に過ごすことにした。ロッキーとエリオットは私の傍らに寄り添い、夕日を眺めながら穏やかな時間を楽しんだ。

その日々の中で、私の心は二匹との絆で満たされていた。ロッキーとエリオットは私にとって、ただの動物ではなく、真実の友と家族のような存在だった。私たちは共に笑い、遊び、知識を共有し、お互いの心に温もりをもたらしていたのだ。