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第一部 地球編
3 三人の天才 (レッドマジシャン目線)
しおりを挟む「よしこれからお前ら三人に、A.C.T についての基本情報を教える」
そう言ったサンストーンは、私の友人の男の子を指差して
「寝るなよ!寝たら燃やすからな」
と言い。彼は何度も頭を上下に揺らし頷いた。私は笑いそうになったが、私が笑う前にもう一人の男友達がゲラゲラ笑った
「よし。A.C.T とは国連が地球外生命体に対抗するために創った秘密組織だ。組織の構成は、特殊能力を持っている君ら入れて31人で構成されている。『戦士隊』。と各国の軍人、諜報員、科学者、ハッカー、医療従事者等から構成される。『兵士隊』の2つの部隊で構成されている。ここまでいいか?」
サンストーンの説明を聞いて私は頷いた
「戦士隊はこの前会ったマスターウェザーが隊長で、エイリアンと戦う以外にも、テロ組織の壊滅や暗殺任務、被災地での救助活動をしている。ていうかエイリアンは、そうそう見つからないから、そっちの方の任務が圧倒的に多い」
サンストーンの話を聞いてるとき、私は他の二人の顔をチラチラ見るようにした。理由は二人ともこういう講義は苦手だから、いつも寝てしまっていたからだ
「そして、兵士隊は5つの班に別れている。エイリアン等と戦闘をする『勇戦班』。エイリアンの痕跡や戦闘の痕跡を消す『隠蔽班』。宇宙空間に異変がないか調べたり、情報技術を駆使してエイリアンを探す『情報処理班』。戦闘コスチュームを造ったり、武器の作成をしてくれる『新機軸開発班』。後、『医班』これは説明要らないな。最後にこれがA.C.T のエンブレムだから」
サンストーンが会議室の天井に描かれたエンブレムを指差した
「次に耳に着けている通信機の説明をする。それは通信機と同時翻訳機の機能とコンピューター内臓の世界中の技術が集結して作られたものだ。コンピューター!と言葉を発すると、通信や調べもの等ができる。そうだ!お前らお互いの能力は把握してるのか?」
「いいえ。してないわ」
「じゃあ話せ!」
サンストーンがお前からだと言わんばかりに私を指差した
「えっと。私が見たビジョンでは、見たものの動きをコピーして再現する能力見たいな感じ?」
「次、お前だ寝坊助!」
「えっと動物の血を取り込むとその動物に変身できるというビジョンだった。あっ!サンストーンがビジョンに出てきたよ」
「あっそ。最後にお前だ!」
「僕は、物を何処かにストックして、その物をいつでも取り出すことのできる能力」
「お互いの能力分かったな。お前らの能力は数年後に覚醒する。もう一度ビジョンを見たらそれが覚醒した時だ。まあ、この話はまたいずれ」
サンストーンが時計を見る
「もう終わる時間か。よし訓練生部屋に行こう」
サンストーンが席を立ち、続けて私達も立った
私達はサンストーンと共にリビングのような内装の部屋に入った。部屋の中にはさらに扉が二つあり、それぞれ男性と女性のマークが描かれていた
「それじゃ俺はこれで。明日から訓練を始める。朝迎えに行くから、分からないことがあるなら、コンピューターか、これから来る二人に聞け!あと、二人が来る前にコードネーム決めとけ。決まったらコンピューターから登録しろ」
そう言うとサンストーンは部屋を出ていった。コードネームか。名前に恥じないような、能力に恥じないようなコードネームをもう決めた
「コンピューター。コードネームが決まったんだけど」
そう言うと、通信機から声がした
「こうして会話するのは初めてですですね」
「えっ!凄いわ」
二人が私の方を見ている
「コードネームはレッドマジシャンにする」
「レッドマジシャンですね。登録しました。良い名前です」
二人が決めるの早くね?見たいな顔でこちらを見ている。やがて
「僕も決めたよ。コンピューター!コードネームの登録したい。・・・あっ女性の声だ!それでコードネームはトリックスターでお願い」
トリックスターか、面白い名前にしたわね。その時部屋のドアが開いて、二人の少年少女が入ってきた。少年は私達より年上っぽく、少女は同年代のようだ。少女が私達を見るなり駆け寄ってきた
「あなた達が新しい訓練生ね。良かった女の子がいた。私スノーメロディーよろしく」
「あんまりグイグイ行くなメロディー。困惑するだろ!すいません僕はオールロードよろしく」
二人とも満面の笑みで私達に挨拶した
「初めましてスノーメロディー、オールロード。私はレッドマジシャン二人は・・・」
「トリックスターです」
「えっと・・・」
嘘でしょまだ決めてないの?
「まだコード・・・」
「彼はビーストソウルよ。よろしく」
彼が何勝手に決めてんだ!と言いたげに見てきた
「みんなどんな能力を持ってるの?あっ!まずは私達から教えないとね。私は氷を生み出すことができるの」
スノーメロディーは手の中で氷の塊を出した
「まだ覚醒はしてないんだ」
「僕は覚醒し終わっていて。壁や天井を移動できるのが覚醒前、覚醒後は空中や水上を移動できたり、環境に関係なくどこでも歩ける」
彼は右足を一歩前に出したかと思えばそのまま空中を自在に歩き回って、宙で止まった。私達三人は二人の能力を見て唖然した。その後、さっきみたいに私達の能力を二人に説明した。その後、就寝についたが、スノーメロディーと同じ部屋だったので二人でお喋りした。トリックスターとビーストソウルとはどういう関係なの?スノーメロディーはここに来てどれくらい経つの?とかお互いに興味津々で質問をいっぱいしあった。彼女とはとても喋りやすく、すぐ仲良くなれた
次の日の朝サンストーンが迎えに来た。ビーストソウルがなかなか起きずサンストーンはキレた。サンストーンから訓練服を渡され、その後、訓練場Ⅲという場所に連れていかれた。そこで待っていたのは若い女性と、四十代くらいの男性だった。
「彼らはカーナとガントンだ。カーナはレッドマジシャン、ガントンはトリックスターの教官にそれぞれなる。ビーストソウルは、喜べお前は俺が教官だ!」
「最悪だ。代えてくれませんか?」
「ガントンさん?僕のビジョンに出てきてた」
「それじゃカーナとガントンについていけ」
私はカーナの後についていった。訓練場Ⅲを出て隣の訓練場Ⅳに入った。カーナさんは美人な人だったが、指に嵌めてある指輪の綺麗な宝石の方に目が奪われてしまった
「よろしく、レッドマジシャン。あなたの能力は聞いたわ」
「よろしくお願いします。綺麗な指輪ですね。ところでカーナさんの能力は何なんですか?」
「私は触れた生命の健康状態を自在に操れる能力よ。例えば病気にさせたり、血液や呼吸を止めたり、内臓を動かせなくさせたり。勿論その逆の再生とかもできる。自己紹介は終わりにして、まずはエイリアンについて説明するわね」
「はい」
「エイリアンは私達と同じで能力を持っているけど、身体の構成は違うの、彼らに銃弾はあまり効かない。一応、倒せないことは無いけど・・・」
「じゃあどうやって倒すんですか?」
「だから特殊なブラスターを使うの。私は専門じゃないから詳しい構造はわからないけど、まあ性能は保証するわ。エイリアン以外の生命や、建造物には影響は一切でない。後は剣や刀で再生できなくなるまで斬ればいい。オーケー?」
「オーケー」
「それじゃ次はあなたの能力を早速試しましょう。ビジョンではどうやってコピーしてた?覚えてる?」
「ちょっと待ってください」
ビジョンで何してた?・・・そうだ!
「片目。片目閉じて動き見てました」
「そう。じゃあ私が後方宙返り二回ひねりをやるから試しにやってみて」
私は左目を閉じてカーナをじっと見る。カーナが後方宙返り二回ひねりをやるのを集中して見る
「どう?できる?」
「やってみないとわかりません」
「左目閉じてるとき、右目赤く光ってたわよ」
「本当ですか?」
「名前と能力マッチしてるのは偶然?まあやってみて」
いやできるわけないじゃん。鬼なのこの人。まあやるしかないか。私は走りだしカーナがやった後方宙返り二回ひねりのイメージを頭でした。すると、体が勝手に動き始め気付いたら着地してた
「あなた天才なの?初日にできるとは思ってなかったわ」
「えっ!出来たの?できると思ってなかった」
「あなたは最強の戦士になれる。私がそうしてあげる」
初日の訓練を終え、部屋に戻ったらビーストソウルが倒れていた
「気持ち悪い。全く昼寝させてもらえなかった」
そこにトリックスターとオールロード、スノーメロディーが帰った来た
「ねぇ。聞いてよサンストーンがヤバイんだけど。最初ドーベルマンの血を用意されて飲ませれ、変身することができた。すると、お前は天才だとか言い出して、いろいろな動物の血を飲まされ。挙げ句の果てに、人間の血はいけるのか?みたいなこと言い出してさ。自分の腕を日本刀で切り落として、溢れでた血を俺の口に流し込んできたんだけど」
「それで変身できたの?」
「いいや出来なかった。変身できなかったのは俺が能力者だからかもしれない。とか次は言い出して、近くを通りかかっていた兵士隊の人を無理矢理訓練場に連れ込み。採血を半ば強制的に行い、知らん人の血を飲まされた。まぁ変身出来なかったけど。君らはどうだった?」
「僕も能力は訓練が終わる直前に使えたよ。それが、物をしまうことはできたんだけど、取り出すことができなくってさ。取り出すことができたとき、ガントンが初日で能力を使えた者は過去数人しかいないぞ!天才だ!とか言ってくれてさ」
「私は訓練始まってすぐコピーできたから、その後は剣術や体術等の動きや映像を片目でぶっ通しで見せられて能力関係なく目が赤くなっていたわ」
三人の会話を聞いたスノーメロディーが
「じゃあ全員能力使えたの?私は初めて使えたのは三週間後よ」
「僕もそれくらいだ」
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