46 / 160
第一部 地球編
43 前進
しおりを挟む「始末した?」
女が部屋に入ってきた。倒れた男と、地球人を見た
「だから、調子に乗るなと言ったんだ!」
部屋の中に女が入った瞬間に、また扉が閉まった
「また、何か来たよ。今度は女性か」
「俺のことを女性と言うな。俺は男だ」
明らかに、見た目は女だが、心は男らしい
「喋り方からこいつより立場が上の人ね?」
「立場が上?対等だ!」
「ちょっと待ってよ。この船のリーダーは誰?」
「リーダー?そんなのいないぞ。強いて言うなら、九人のリーダーがいるけどな」
「九人!?」
「そいつは、その九人の一人だった」
「リーダーって九人も必要か?」
「この船はでかいからな、一人じゃ治められん」
「そうですか。では、あなたもリーダーなら死んでもらいますね!」
トリックスターが、落とした日本刀を拾い上げて、突っ込んだ。エイリアンを袈裟斬りにすると、血が出るどころか、エイリアンの体が二体になった
「分裂した!?」
分裂して二体になったエイリアンはサイズが半分だが、トリックスターに連携して打撃をあたえた。トリックスターが退くと、二体の体がくっつき。元の大きさで一体になった
「肉体分離能力か。悪いな、対策は考えてきてるんだよ!」
「『解』」
トリックスターはビーストソウルの日本刀を取り出して、投げて渡した。ビーストソウルは日本刀で斬った
「『雷落とし』」
ビーストソウルは首から脇まで袈裟斬りにし。そこから右薙で脇から心臓を通り反対の脇まで斬り。またそこから腰まで袈裟斬りにした。刀の動きが稲妻の形に似ている。エイリアンの体が四つに別れた。四つに分裂した体はビーストソウルに襲いかかった。しかし、ビーストソウルの体を押し退けレッドマジシャンとトリックスターが出てきた
「『解』」
「『カーナの能力』」
トリックスターはブラスターを取り出し、一体に向けて撃ち。レッドマジシャンは違う一体に一秒触れた。ブラスターで撃たれた方はさらに小さい二体に分離したが、触られた方は動かなくなった。エイリアンの五体の体が、一つになり、元のサイズより小さくなっていた
「なるほど。体内から壊したのか。赤い奴は脅威だな。お前ら二人は陽動。もう同じ手は通用しない」
「あのさ!僕らは宇宙船からそろそろ出たいんだけど。別に三対一では、そちらも不利でしょ?戦わないから扉開けてくれない?」
エイリアンは少し考えてから、扉を解錠させた
「『封』」
トリックスターは武器をしまって、扉の近くにいった
「ありがとう。お人好しの馬鹿で」
エイリアンの後ろから、ビーストソウルとレッドマジシャンが斬りつけた。しかし、体は四つに分離した
「分かってんだよ!だが、効かない攻撃をしてくるとは、地球人は学習しないのか」
四つに別れた体の全員が同じことを喋ってる。しかし、ビーストソウルとレッドマジシャンは分離した体の一体をそれぞれ抱き抱えた。扉が閉まりそうになっているが、トリックスターが無理矢理、隙間を作ってる。レッドマジシャンとビーストソウルはその間から外にすり抜けた。トリックスターが隙間を作るのをやめ扉を閉めた
「『幻獣への誘い』」
ビーストソウルは抱き抱えてたエイリアンをトリックスターに渡してから、白虎になった。トリックスターとレッドマジシャンは背中に飛び乗った。白虎は宇宙船内を走り出した
「分離した時に、一体が死んだら、合成した時の体が小さくなった」
「ということは、分離して小さくなったときに体を持ち逃げすればいい」
トリックスターとレッドマジシャンが会話してるのを、抱き抱えて拘束されてるエイリアンは口を揃え怒鳴りだした
「おい!俺の体をどうすんだ!」
「黙りなさい!『カーナの能力』」
レッドマジシャンが、連れてきた二体に触った。二体は血色を失った。死んだ、二体を二人は後ろに放り投げた
「あいつはまだ部屋の中で生きてる」
「えぇ。けど最初のサイズの、四割も無いはず。幼児並みの大きさ。弱いわ」
「対策考えといて良かったな。けど、部屋の中で殺せば良かったんじゃない?」
「一秒触るって、結構難しいのよ。相手もそれなりに強いから、触れない。テュールが例」
走ってるビーストソウルが喋りだした
「まずいな。宇宙船内が封鎖し始めてる。急ぐぞ!掴まれ!」
「出口分かるの?」
「いや、知らん。だが、外の匂いが強い方に走ってる」
すると、三人の背後からエイリアンと警備の球体が無数に出てきた
「撃て!三人を逃がすな!」
銃器から弾が飛んできてるが、それ以外も能力により、全身の筋肉が増えて走るのが速くなってる奴。腕や足を伸縮して攻撃してくる奴。空中に絵を描いて、描いた絵が動き出して襲いかかったりといろいろだ。二人でビーストソウルに当たらないように頑張って動いた
「私達、人気者ね。そういえば地球に来てくれたことへの歓迎の言葉を言ってなかったわ」
「じゃあ、今言おう!」
トリックスターとレッドマジシャンが攻撃を避けながら、口を揃えた
「死地へようこそ!」
トリックスターの体を攻撃がかすった
「嫌われたみたい」
「みんなにプレゼントがあるんじゃない?」
「そうか。プレゼントを渡したら、機嫌直してくれるかな?『解』」
トリックスターは無数のまきびしを地面に投げた。しかし、数秒後。エイリアンの一人がまきびしを引き寄せ腕に纏った
「磁気能力者が気に入ってくれたみたい!」
「一人占めは良くないよ~!それは、彼から全員へのプレゼントなの!仕方ないな~。違うプレゼントをあげないと」
二人で背中の上からブラスターを撃ち始めた。しかし、ブラスターが跳ね返ってきて、トリックスターに被弾した
「悲しい。プレゼントを返却された。もう少しで、ハートブレイクしちゃうよ!」
「ビーストソウル!後、どれくらい?」
「見えた!扉が閉まりかけてるけど」
前方に見えた出口は半分ほど閉まっていた
「能力どれくらい残ってる?」
「半分ほど」
「僕も変身は余裕」
「私も、フル再生は一回できるくらい」
「出口だ!トリックスターを先に投げろ!」
「分かった!」
「えっ!投げるって何!?」
出口の二メートル手前くらいで、人が一人通れるほどに閉まりかけてる出口に向かって、レッドマジシャンがトリックスターを投げた
「置き土産だ!『解』」
トリックスターが出口を通りながら、小型爆弾を走ってくる敵に投げた
「『ビーストソウルの能力』」
「『フォルムチェンジ』」
トリックスターが出口を通ったら、二人は小鳥になって、扉の隙間を通った。二人が通ったら扉が完全に閉じた。二人とも、小鳥になって外に出たとき、羽を扉にぶつけてバランスを失い、氷の地面に激突して人間に戻った。トリックスターが二人の側に駆け寄った
「立て!二人とも!外にいるが、敵のど真ん中だ!」
周りには、宇宙船から出ていた敵だらけだ
「ウケる。結局、どこにいってもモテるのね」
「モテモテだ。宇宙船内の扉も、すぐに解錠されて、追っかけが来る」
「トリックスター。外に出たから空間移動できるわ。本陣に帰っていいよ。私達はどうにか逃げるから」
敵が三人の存在が、地球人だと気付き、構え始めた
「この人数から逃げられないさ。二人を見殺しにはしない」
「馬鹿ね」
「あぁ。だが、好きだ」
「まぁ。二人ともこの世から消えたら、自殺するから、生きててほしいと思ってる」
敵の一人が動いたが、突風が吹いた。そして、その敵の体が丸焦げになった
「やぁ。三人!」
「マスターウェザー!」
マスターウェザーが一人で敵の中心に乗り込んできた。あまりに突然現れたので、敵は全員驚いてる
「トリックスター。本陣に報告しろ。二人は連れて帰える!」
「了解。『チェンジ』」
トリックスターは消えた。マスターウェザーは二人に指示した
「一分稼ぐ。上空でハンドジェットに守ってもらえ」
「了解」
マスターウェザーは二人を上空に投げた
「『幻獣への誘い』」
ビーストソウルは朱雀に変身した。レッドマジシャンはビーストソウルの能力を使っていない。レッドマジシャンが下に落ち始めたら、朱雀になったビーストソウルが背中に乗せた
「変身するかと思った」
「それだと、敵の攻撃からあなたを守れないじゃない」
下では、マスターウェザーがエイリアン達とやりあってる最中だ。しかも、二人に攻撃しようとしてるエイリアンに攻撃させないようにしてる
「『風神演舞』『雷神の審判』『雹風刀』」
「あの人ヤバイな。技を連発してる」
「あの人数を一人でやっているのが凄いよ」
朱雀になった二人が、一分間飛んでると、マスターウェザーが飛んできた。また、前からハンドジェットと戦闘機も来てるのが見える
「二人とも!戦闘機がどうにか敵を引き付けるから、本陣に飛べ!」
「あなたは?」
「私は、雷を好きな所へ落とす敵がいるらしいから、対処してくる。その敵だけに、数千は殺された!」
マスターウェザーはそれだけ言い残すと、方向転換して飛んでった。マスターウェザーが消えるとハンドジェットが合流した
「お二人さん。戦闘機が宇宙船近くの敵を攻めるから、一緒に来い!」
二人の近くを十機の戦闘機が通りすぎた。戦闘機が飛んでいく方とは逆方向に三人で飛んでいる。三人の後方から、爆発音が聞こえてくる
「振り返るな!前だけ見てろ!」
ハンドジェットは振り返ろうとする二人に叫んだ。二人とも振り返るのをやめた
「戦闘機があの人数のエイリアンに勝てるわけがないと思った。けど、秘策があるのかと」
「無い。秘策なんて。戦闘機はお前らが逃げる時間稼ぎの為に、壊れていく」
「パイロット達は?遠距離操縦だよね?」
「ドローン部隊はやられ、コンピューターは使えない」
「最悪だ!」
「あのパイロット達には悪いが、戦争とはそういうものだ」
その時、後ろから空飛ぶスクーターが数台来た
「そして、お前らを絶対に本陣に返す。このまま真っ直ぐ飛ぶんだ!」
ハンドジェットは後方に消えていった
「行け!」
と言い残して
ハンドジェットは二人の後輩のために犠牲になった
0
あなたにおすすめの小説
無属性魔法しか使えない少年冒険者!!
藤城満定
ファンタジー
「祝福の儀式」で授かった属性魔法は無属性魔法だった。無属性と書いてハズレや役立たずと読まれている属性魔法を極めて馬鹿にしてきた奴らの常識を覆して見返す「ざまあ」系ストーリー。
不定期投稿作品です。
異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、魔王軍と戦うはめになった!
蛇崩 通
ファンタジー
ネットオークションに、異世界転移魔方陣が出品されていた。
三千円で。
二枚入り。
手製のガイドブック『異世界の歩き方』付き。
ガイドブックには、異世界会話集も収録。
出品商品の説明文には、「魔力が充分にあれば、異世界に行けます」とあった。
おもしろそうなので、買ってみた。
使ってみた。
帰れなくなった。日本に。
魔力切れのようだ。
しかたがないので、異世界で魔法の勉強をすることにした。
それなのに……
気がついたら、魔王軍と戦うことに。
はたして、日本に無事戻れるのか?
<第1章の主な内容>
王立魔法学園南校で授業を受けていたら、クラスまるごと徴兵されてしまった。
魔王軍が、王都まで迫ったからだ。
同じクラスは、女生徒ばかり。
毒薔薇姫、毒蛇姫、サソリ姫など、毒はあるけど魔法はからっきしの美少女ばかり。
ベテラン騎士も兵士たちも、あっという間にアース・ドラゴンに喰われてしまった。
しかたがない。ぼくが戦うか。
<第2章の主な内容>
救援要請が来た。南城壁を守る氷姫から。彼女は、王立魔法学園北校が誇る三大魔法剣姫の一人。氷結魔法剣を持つ魔法姫騎士だ。
さっそく救援に行くと、氷姫たち守備隊は、アース・ドラゴンの大軍に包囲され、絶体絶命の窮地だった。
どう救出する?
<第3章の主な内容>
南城壁第十六砦の屋上では、三大魔法剣姫が、そろい踏みをしていた。氷結魔法剣の使い手、氷姫。火炎魔法剣の炎姫。それに、雷鳴魔法剣の雷姫だ。
そこへ、魔王の娘にして、王都侵攻魔王軍の総司令官、炎龍王女がやって来た。三名の女魔族を率いて。交渉のためだ。だが、炎龍王女の要求内容は、常軌を逸していた。
交渉は、すぐに決裂。三大魔法剣姫と魔王の娘との激しいバトルが勃発する。
驚異的な再生能力を誇る女魔族たちに、三大魔法剣姫は苦戦するが……
<第4章の主な内容>
リリーシア王女が、魔王軍に拉致された。
明日の夜明けまでに王女を奪還しなければ、王都平民区の十万人の命が失われる。
なぜなら、兵力の減少に苦しむ王国騎士団は、王都外壁の放棄と、内壁への撤退を主張していた。それを拒否し、外壁での徹底抗戦を主張していたのが、臨時副司令官のリリーシア王女だったからだ。
三大魔法剣姫とトッキロたちは、王女を救出するため、深夜、魔王軍の野営陣地に侵入するが……
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる