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第二部 エリミア編

88 リッゾルとアイリン

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「リッゾル。私は、教師達の様子を見てくる。その間に、君は猛獣生息エリアに入って、やるべきことをやるんだ」

「分かりました。アイリンさん」

 アイリンの空間移動を使って、リッゾルと数人の同士達は湖畔にやって来ていた。そして、湖畔にリッゾル達を残し、アイリンは校舎に向かっていった。これは、シュリオンやスミが攻め込む少し前の事



 アイリンはあまりに堂々と校舎内を歩いていたので、生徒達は違和感を覚えなかった。そして、ネオルノ先生の授業であるエリミア史に勝手に乱入していた

「アイリン?!・・・みなさん、授業は各自、自習とします」

 ネオルノ先生は授業を切り上げ、アイリンと話した

「どうしました?こんな急に現れるなんて」

「校長と三人で話しましょうか?」

「・・・」

「どうしました?」

「いえ、校長を呼んできます」

 ネオルノ先生が校長室に向かおうとしたのを、アイリンは止めた

「一緒に行きましょうか」

 ネオルノ先生とアイリンは校長室に向かった



 校長室で、アイリン、ネオルノ先生、校長と顔馴染みの三人が集まった

「アイリン。急用ですか?」

「まぁ」

「・・・。最近、黒い噂を聞きました。隠居生活を送っていた、男が突如、表世界に戻ってきたと」

「どこから、集めてくるんですかね?そんな噂を」

「あなたと同じですよ」

「・・・それで?」

「いえ、ただの安否確認ですよ。ご老人二人が元気にやってるのかと思いましてね」

 そう言った瞬間に校長は若者に変身した

「この通りですよ。・・・アイリン、本音で話しましょう」

「本音ですか・・・」

「あなたは、何をしに?」

「・・・この世界はどうなるべきですかね?」



 リッゾルと数人の仲間が湖畔で待ち始めて、時間が結構経った。すると、アイリンが校舎の方から戻ってきた

「お待たせ」

「どうでした?」

「いや、校長とネオルノ先生は殺した。他の教職員は生徒に怪しまれるといけないから、そのままだ。授業を熱心に行ってるよ」

「ネオルノ先生を・・・」

「リッゾル。人が死なない戦争は無いぞ。ガルクに連絡しろ」

「・・・はい」

 リッゾルはガルクに連絡を入れた

「ガルク。これから、リンドルズ学校での作戦を決行する」

「あぁ。こっちも、今から攻める。スミも同時にだ。アイリンに代われ」

 リッゾルはアイリンを呼んだ

「何だ?」

「リッゾルを頼みますよ。それと、リンドルズ学校の人間で死者は出したくないので、どうにかしてください」

「・・・もう、死者は出した。校長とネオルノだ」

「・・・そうですか。生徒は絶対に危害が及ばないようにしてくれ」

「努力はしよう」
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