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第二部 エリミア編
90 エリミア決戦
しおりを挟む「おいおい、幻術ではなく本人どこだよ」
ガルクはシュリオンを殴り倒した瞬間に、これが幻術であることに気づいた
「ガルク。お前には判別できまい。現実と幻が・・・」
どこからか、シュリオンの声が聞こえた
「いや、判断できるね。誰を相手にしてると思ってんだ?お前の居場所なんかお見通しなんだよ!実像は幻で隠せても、負の感情は隠せまい。感じるぞ!お前の不安や怒りが・・・」
ガルクは壁に向かって、蹴りを入れた。すると、壁だったところが崩れ、奥に部屋が現れた
スミは、順調にシュリオンに味方する大陸に攻撃していた。すると、空一帯に映像が出現した
「あれは・・・。シュリオンとガルク!」
映像には、シュリオンとガルクが部屋の中で対峙している光景が映っていた
「シュリオン。大人しく死んでもらおう!」
「ガルク。どうして、反乱なんか起こしたんだ?!」
「フェーナの敵を取るためだ!お前が殺した!」
「何を言ってるんだ?・・・お前が俺を恨むのは勝手だ。だがな、周りを巻き込むな!」
「お前に味方する奴も同罪だ」
「そんな理由で、スミやリッゾル達に各地を襲わせたのか?」
「スミやリッゾルは俺様の駒だ!どうなろうと知ったことか。あいつらが、勝手に味方してるだけだ」
「周りを見ろ!お前と俺だけの兄弟喧嘩なのに、エリミア全体で死者が出てる!」
「どうでもいい命が死のうと関係ない!」
スミは呆然としていた
「ガルク・・・。私達は、あなたが世界を救ってくれると思ってたのに・・・」
そう思ってたのはスミだけじゃなかった。ガルクに味方している全ての人間も同じことを思ってた。そして、士気が下がっていった
「ガルク。罪は償ってもらうぞ」
「その言葉、そのまま返そう」
そこで、空一帯に映し出されていた映像が終わった。その後、スミ達は敗北した
この映像はエリミア全体で映されていた。もちろん、宮殿内でも。フェルムス隊員達は映像を見たが、特に変化はなく、戦いを続けていた
「唯一王直属の兵士もこんなものか・・・。フェルムスに敵うわけないよな」
宮殿内ではフェルムス隊員達が勝利した。しかし、唯一王直属の軍隊を倒したが、思わぬ人達が敵として現れた
「こんにちは。フェルムス!」
フェルムス隊員達は全員驚いてる。そして、生き残ってるフェルムス隊員は笑顔になった
「これは光栄ですね!どうしてここに居ることが出来るのか理解できませんが・・・。まぁ、あなた達なら楽しませてくれるでしょう!」
「教え子達だからと手加減しませんよ」
リンドルズ学校の教師達が加勢に現れた
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