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  見せる?   何を?と濡れた瞳を瞬かせていると、突然、何の前触れもなく時雨さんが俺のスウェットのズボンを脱がしてきて。

「時雨さっ!」

 俺は時雨さんに傷口を見られたくなくって慌てる。
 こんな無理やり強姦された男、捨てられるかもしれない。
 それが怖かった。

 しかし時雨さんが容赦なく下着も脱がして双丘を広げて。

「こんな……」

 時雨さんが絶句していた。

「ごめんなさい、時雨さん、逆らえなくて、ごめんなさい……」

 時雨さんがぎゅっと俺を抱きしめた。

「僕が悪かった。一人で行かせてしまって……真っ赤に切れてるから、軟膏塗ろうね?」

 時雨さんがリビングの棚から救急箱を持って戻って来た。指に軟膏を掬うと俺の後孔にそっと塗り込んでいく。

「んっ、ぅ」

 傷口が痛いはずなのに、時雨さんに触れられると気持ちがよくて。
 俺は口を塞いでうつ伏せになった。

 時雨さんがぐるぐると後孔の入口に軟膏を刷り込んだかと思えば、第一関節まで指を挿し込んで中にもゆるゆると軟膏を塗り込んで。

「ぁっ、ゃ、時雨さ……も、大丈夫、だから……」

 すると時雨さんがクスクス笑った。
 俺は何だろうと思って時雨さんの顔を見ようと振り返ろうとしたら、うつ伏せていた身体をぐるっと反転させられて。

「後ろは痛そうだけど、前が反応してるよ?」
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