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美聖からスマートフォンにメッセージが届いたのは、時也さんのお母さんと別れた夕方のことだった。
『これから病院に来れる?』
そのメッセージに、俺はまた美聖が発狂して怒り狂うだろうことを予測しながらも、(でも、逃げられない使命だ)と決心して『これから行く』と返信した。
***
「聖、昨日はごめん」
美聖の病室に入ると、もう四肢の拘束も解かれていて、落ち着いた様子で昨夜のことを謝罪してくるから驚いてしまった。
「……美聖、俺こそごめん」
「今朝ね、拘束を解かれて看護師が私のスマホを返してくれたの。そしたらね、私が自殺未遂した日、時也からメッセージが届いてたの。見てくれる?」
言って、美聖がスマートフォンを差し出してくるから受け取ってディスプレイを覗き込んで見ると――。
『美聖さんがこのメッセージを読んでいるということは俺は既にこの世に……
残念ながら存在しまくってると思う。死んで詫びられたらいいんだけど、俺は不死身だから許してくれ。聖ちゃんを好きになってごめん。美聖さんを悲しませたのは聖ちゃんじゃない、俺だ。傷付けて本当にごめん。でも、聖ちゃんとのことは誤魔化せない。マジなんだ。だから……こんな男だけど、聖ちゃんのダーリン♡っていつか認めてもらえるように頑張るから。美聖さんに会えるの、マジで楽しみにしてるんだ、俺。だって、聖ちゃんをください!なんて一世一代の男の使命果たせるんだから。あー、緊張する。多分産まれたての子鹿のように足プルップルかもしんねぇけど笑わないでくれな? 美聖さんにも祝福してもらえるよう、俺に出来ることならなんでもする。だから、早く目覚めてな? そん時はちゃんと謝らせて欲しい。堂々と、聖ちゃんのそばにいられるように。美聖さんが目覚めないなんて調子狂っちまうから。会えるのを楽しみにしてる。俺の直感って高確率で当たるから、また会えるのはわかってる。でも、出来れば早く会いたい。ずっと待ってるから。約束な? 俺を置いて行ったら泣いちまうぞ。マジで。ハンカチじゃ足りないレベルで。バスタオル雑巾絞り出来るレベルで。だから、必ずまた会おうな。罪作りな男、時也さんより♡』
謎の空白が空いた文章の下に添えられた『ごめんね』と謝る可愛い猫のスタンプを見たら、俺の瞳から涙が落ちて、つられたみたいに美聖の瞳からも涙がこぼれる。
自然と目が合って、姉弟揃って泣いている姿にお互いに泣き笑い状態になって、二人の口から笑い声がこぼれた。
「自分が死にかけてるのに何言ってんだかね。ホント、時也らしくて笑っちゃうわ」
「美聖、時也さんもうすぐ一般病棟に移れるらしいんだ。そしたら、一緒にお見舞いに行かない?」
鼻を啜りながら言ったら、美聖も同じように鼻を啜って「不束者な弟ですが聖をよろしくって伝えにいく」と笑った。
『これから病院に来れる?』
そのメッセージに、俺はまた美聖が発狂して怒り狂うだろうことを予測しながらも、(でも、逃げられない使命だ)と決心して『これから行く』と返信した。
***
「聖、昨日はごめん」
美聖の病室に入ると、もう四肢の拘束も解かれていて、落ち着いた様子で昨夜のことを謝罪してくるから驚いてしまった。
「……美聖、俺こそごめん」
「今朝ね、拘束を解かれて看護師が私のスマホを返してくれたの。そしたらね、私が自殺未遂した日、時也からメッセージが届いてたの。見てくれる?」
言って、美聖がスマートフォンを差し出してくるから受け取ってディスプレイを覗き込んで見ると――。
『美聖さんがこのメッセージを読んでいるということは俺は既にこの世に……
残念ながら存在しまくってると思う。死んで詫びられたらいいんだけど、俺は不死身だから許してくれ。聖ちゃんを好きになってごめん。美聖さんを悲しませたのは聖ちゃんじゃない、俺だ。傷付けて本当にごめん。でも、聖ちゃんとのことは誤魔化せない。マジなんだ。だから……こんな男だけど、聖ちゃんのダーリン♡っていつか認めてもらえるように頑張るから。美聖さんに会えるの、マジで楽しみにしてるんだ、俺。だって、聖ちゃんをください!なんて一世一代の男の使命果たせるんだから。あー、緊張する。多分産まれたての子鹿のように足プルップルかもしんねぇけど笑わないでくれな? 美聖さんにも祝福してもらえるよう、俺に出来ることならなんでもする。だから、早く目覚めてな? そん時はちゃんと謝らせて欲しい。堂々と、聖ちゃんのそばにいられるように。美聖さんが目覚めないなんて調子狂っちまうから。会えるのを楽しみにしてる。俺の直感って高確率で当たるから、また会えるのはわかってる。でも、出来れば早く会いたい。ずっと待ってるから。約束な? 俺を置いて行ったら泣いちまうぞ。マジで。ハンカチじゃ足りないレベルで。バスタオル雑巾絞り出来るレベルで。だから、必ずまた会おうな。罪作りな男、時也さんより♡』
謎の空白が空いた文章の下に添えられた『ごめんね』と謝る可愛い猫のスタンプを見たら、俺の瞳から涙が落ちて、つられたみたいに美聖の瞳からも涙がこぼれる。
自然と目が合って、姉弟揃って泣いている姿にお互いに泣き笑い状態になって、二人の口から笑い声がこぼれた。
「自分が死にかけてるのに何言ってんだかね。ホント、時也らしくて笑っちゃうわ」
「美聖、時也さんもうすぐ一般病棟に移れるらしいんだ。そしたら、一緒にお見舞いに行かない?」
鼻を啜りながら言ったら、美聖も同じように鼻を啜って「不束者な弟ですが聖をよろしくって伝えにいく」と笑った。
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