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「おやすみなさい、時也さん」
順番にシャワーを浴びてしばし四人で雑談した後、俺は時也さんのベッドに一緒に入って挨拶をすると、酔いに任せて眠りにつこうとしたのだけれど――。
「聖ちゃん、病院の続き……しねぇ?」
言いながら、仰向けの俺を組み敷いてくるから、時也さんの胸を押しやって「ちょっ、何言って――隣の部屋に真夜くんと宇大さんがいるんですよ!?」と慌ててまくしたてる。
「声出さなきゃバレねぇよ。俺もう我慢の限界」
すぐに唇を塞がれて熱い舌が性急に咥内に割り行ってくるから、(これは余裕のない時の時也さんだ……)と、舌を弄ばれながら考える。
表面同士を擦り合わせ、また舌を喰い荒らしては角度を変えられれば、キスはどんどん奥深くを侵す。
酒で朦朧とした頭は自分に甘く、このままどろどろに融けていってしまいそうだ。
気付けば俺もアルコールの痺れが残るような舌に応えていて、二人の唇の狭間で紅い熱がもつれ合い、昂揚感に身体が疼き始める。
すぐに時也さんは俺のスウェットの上をまくりあげて、外気に触れてぴくりと震えた臍下に手を這わせながら、胸先をそっと形のいい薄い唇で食んだ。
「っ……あ」
(やばい……声……)
胸の突起を潤す舌の感覚に思わず濡れた声が出そうになって、慌てて口を手のひらで覆う。
すると、時也さんは指で片側の粒を手遊びしながら、覆った手の甲に噛み付いてきた。
「……痛っ!」
噛み付かれた手のひらを離したら、手の甲にくっきり歯形がついていて、時也さんに視線を転じたら、艶を滲ませつつ怖いくらいの獣性に瞳がギラついている。
(……酔ってる?)
俺も大概酔っ払いだという自覚はあるけれど、素面のように見える時也さんもアルコールで滾っているのだろうか。
再び胸に噛み付きながら、勢いよく下衣を暴かれて一糸纏わぬ姿にされてしまい、時也さんもまた身を隠すものを全て脱ぎ捨てて覆いかぶさってくる。
そのまま、既に下肢で湿りながら愛撫を待つ快楽の中心を手筒に収められれば、動き出すリズムに合わせて声が漏れそうになって、歯型がついた手で再び口を覆うけれど――。
「う……く、……」
小さな嬌声は無情にも指の隙間を通り抜けて、彼に弄ばれる淫らな果実から滴る、くちゃという水音だけが二人きりの空間に反響する。
「まっ……と、きやさ……声っ……」
「頑張ってこらえてな? 俺は聴かれても全く気になんねぇけど。つーか、アイツら煽ろっか?」
「おやすみなさい、時也さん」
順番にシャワーを浴びてしばし四人で雑談した後、俺は時也さんのベッドに一緒に入って挨拶をすると、酔いに任せて眠りにつこうとしたのだけれど――。
「聖ちゃん、病院の続き……しねぇ?」
言いながら、仰向けの俺を組み敷いてくるから、時也さんの胸を押しやって「ちょっ、何言って――隣の部屋に真夜くんと宇大さんがいるんですよ!?」と慌ててまくしたてる。
「声出さなきゃバレねぇよ。俺もう我慢の限界」
すぐに唇を塞がれて熱い舌が性急に咥内に割り行ってくるから、(これは余裕のない時の時也さんだ……)と、舌を弄ばれながら考える。
表面同士を擦り合わせ、また舌を喰い荒らしては角度を変えられれば、キスはどんどん奥深くを侵す。
酒で朦朧とした頭は自分に甘く、このままどろどろに融けていってしまいそうだ。
気付けば俺もアルコールの痺れが残るような舌に応えていて、二人の唇の狭間で紅い熱がもつれ合い、昂揚感に身体が疼き始める。
すぐに時也さんは俺のスウェットの上をまくりあげて、外気に触れてぴくりと震えた臍下に手を這わせながら、胸先をそっと形のいい薄い唇で食んだ。
「っ……あ」
(やばい……声……)
胸の突起を潤す舌の感覚に思わず濡れた声が出そうになって、慌てて口を手のひらで覆う。
すると、時也さんは指で片側の粒を手遊びしながら、覆った手の甲に噛み付いてきた。
「……痛っ!」
噛み付かれた手のひらを離したら、手の甲にくっきり歯形がついていて、時也さんに視線を転じたら、艶を滲ませつつ怖いくらいの獣性に瞳がギラついている。
(……酔ってる?)
俺も大概酔っ払いだという自覚はあるけれど、素面のように見える時也さんもアルコールで滾っているのだろうか。
再び胸に噛み付きながら、勢いよく下衣を暴かれて一糸纏わぬ姿にされてしまい、時也さんもまた身を隠すものを全て脱ぎ捨てて覆いかぶさってくる。
そのまま、既に下肢で湿りながら愛撫を待つ快楽の中心を手筒に収められれば、動き出すリズムに合わせて声が漏れそうになって、歯型がついた手で再び口を覆うけれど――。
「う……く、……」
小さな嬌声は無情にも指の隙間を通り抜けて、彼に弄ばれる淫らな果実から滴る、くちゃという水音だけが二人きりの空間に反響する。
「まっ……と、きやさ……声っ……」
「頑張ってこらえてな? 俺は聴かれても全く気になんねぇけど。つーか、アイツら煽ろっか?」
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