知らないとこで起きたと思ったら乙女ゲームの中でした?

紅麗愛

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本編

第3話

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私は今何故かオズワルドお兄様とお買い物をしております

「レイ、何か欲しいものは無いかい?」

「あら?オズワルドお兄様?どうして街にいるのかしら?」
あれ?ルーチェお姉様がいますね

「ルーチェこそどうしてここにいるんだい?」
「私は婚約者であるアシュレイ様の誕生日プレゼントを選びに来ただけですわ」
あ、そっか、アシュレイ殿下もうすぐ誕生日だったな 

「オズワルドお兄様、私ルーチェお姉様ともお買い物がしたいですわ」
「レイがそう言うなら仕方ないね」
「ありがとうございます、お兄様!」

あれ?なんで私が笑うとみんな固まるの?
「レイ、こんな場所でそんなふうに笑ってはいけないよ?(可愛い…)」
え?私の笑顔ダメだったの…?
私の笑顔破壊力やばいの?

「オズワルドお兄様、その言い方だと誤解してしまいますわ」
「そ、そうなのか?」
「ええ、レイ、あなたの笑顔は可愛すぎるので家族の前以外では笑ってはいけないわ、もし笑ったら悪い人に攫われてしまうかもしれませんからね?」
「分かりました、お姉様!」
「ええ、さぁ、何か欲しいものがないのなら帰りましょうか」
そうか、私の笑顔は破壊力やばいのか…笑わないようにしよう


「そう言えばお姉様はアシュレイ殿下の誕生日プレゼントを買わなくていいのですか?」
「ええ、いいのよレイ、私の中の最優先はレイだもの」
「おや?それは酷いねぇ」
「そうで…すよ…お姉様…あれ?アシュレイ殿下の声が聞こえたような」
「気の所為よ、レイ。さぁ、帰りましょう」
お、お姉様が私の手を…手をぉぉ!
「もう右手を洗わない…」
「何か言った?レイ」
「なんでもないですわ!さぁ、帰りましょうお姉様!」
あれ?何か忘れてるような…?
 
「おーい、私を置いて帰らないでくれー!」
あ、オズワルドお兄様を忘れてました…笑
「あれー?ルーチェは僕の誕生日プレゼント買わなくていいのかなー?」
あれ?やっぱりアシュレイ殿下の声が…
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