婚約破棄されたばかりだし聖魔法使いでも聖女にはなりません!―いくら貴族の務めといえどまっぴらです‼私は好きなことして過ごします‼―

ふぃえま

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準聖女の商店は今日も大賑わいです。

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冬が明け、草木の息吹感じる季節になりました。
懸念していた新聖女の魔法も操作が安定していて想像よりも早くお披露目ができそうだということでした。

「冬の間頑張ってもらった甲斐がありましたね」
庶民出身ということであまりお菓子を召し上がったことがないと聞き、魔法の練習のご褒美にうちで取り扱う予定のサンプルを用意したんです。
彼女は今まではあまり手が届かなかったお菓子がたくさん食べられて幸せ、私はただで感想のサンプルをとれて幸せ。
なんて素晴らしいんでしょう!

「あら、もうお披露目のための確認は終わったんですか」
「ええ、教えてくださった通りにしたらすごく良くできました!」
「なら良かったです。ああ、この前話していた最終のサンプルです」
「わあ、嬉しい!……もうあんまり食べられなくなりますもんね、大事にいただきます」
「……いえ、これからも定期的に届けさせる予定ですよ。みんな聖女様と同じおやつを食べられるものなら食べてみたいと思っているでしょうから。もちろん、聖女様が市井の民と同じものを召し上がることになってよろしければ、ですけれど」
「あら、いじわるね。私がそんなことで嫌と言うはずがないのを分かっていらっしゃるのに」

ああ、今日も素直でむくれたお顔も愛らしいですね。さすが慕われる聖女様、というところでしょうか。
こんなに愛らしい聖女様と同じおやつ、なんてご利益をまぶせばこのお菓子も面白いように売れるんでしょうね。
何と言っても聖女選定の際の私の服と同じ生地を使った製品が飛ぶように売れた前例があります。


さあ、やっと私の聖女おしごとも終わりが見えてきました!
この際とことん利用できるものは利用して、隠居資金をさらに稼がせていただきます!
なんてったって、私の目標は最初から好きなことをするために環境を整える、ただそれだけなんですから!

ああ、これが終わったらすべての業務を引き継いで、落ち着いたら読もうと積んだ本を読んだり、美しい宝石を愛でたり、時間を忘れてハーブティーの調合をしたりできるんです。

さあ、最後の大仕事、はりきってやってしまいましょう!

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みんなの感想(2件)

少女ハイジ
2022.12.21 少女ハイジ

聖女って、認定されたら断れないの?あるいは「聖女認定ですか。そうですかー」と聞き流して生活できないのかなー。

解除
猫商人
2020.11.09 猫商人

うん。たぶん無理(。-∀-)
絶対ロックオンされてる( *´艸`)
大丈夫、骨は拾ってあげる( ≧∀≦)ノ

解除

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