落としものを拾ったら、ヤンデレ公爵に執着されました

涙乃(るの)

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王妃の憂鬱③

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(ウィリアム視点)


王妃から呼び出しだと?

緊急とは笑える。 おおかたクラリスのことをどこからか耳にしたのだろう。

さぁ、どうすべきか……。とりあえず、王宮に向かうか。


「とりあえずそこにかけて。色々と話があるでしょう?」


話? いまさら何を話す?

「王妃さま、お久しぶりです。私の存在を覚えておいでとは思わず、呼び出されて驚きました」

「まぁ、随分な皮肉ね……ちょっとね、変な噂を耳にして……。事実確認をしたいの。」


「噂? 王妃様には関係ないのでは? あなたはフレデリックの心配だけをしていればいいのですよ。今までのように」


「……ウィリアム、まさかとは思うけれど、無理矢理どこかのご令嬢を閉じ込めていないでしょうね? アメリアが悲しむわ……アメリアはね……」

「母の名前を口にしないでいただきたい!あなたの口から出ると、母の名前が汚れる。言いたいことがそれだけなら失礼する!あぁ、用件がある時はこちらから出向きますので、それ以外での呼び出しには一切応じませんから、失礼 」


はぁ、時間の無駄だった! 王妃の顔など見たくない! あんな女に構ってほしかったなど、ガキの頃の自分は馬鹿だな。

あぁ、気分悪い。

クラリスが欲しい。

急いで公爵邸に戻り、私室へと駆け込む。


「クラリス!」


大きなトランクを片手に持っているクラリスを、力強く抱きしめる。

柔らかな感触、クラリスの優しい温もり。


「このトランクな何かな? クラリス」


「ひゃぁ、そ、それはですね……」

「まさかとは思うけど、ここを出て行こうとしてないよね? 違うよね? もう、すぐにでも式を挙げようか、だって、クラリスの中にはたっぷりと私のものを注ぎこんでいるし、妊娠しているかもしれないのに……」


「ひゃぁ、ウィリアム様、こんな明るい所で……やめて……」


クラリスのほっそりとした腰を撫で、やわらかなお尻へと手を進める。

むくむくと自分のものが、固くせり立つのを感じる。

「とりあえず、説明を聞かせてくれる、ね?」


「いやぁ……」


私はクラリスの身体を反転させると、ドレスの裾をたくしあげて、下着の中へ手を滑りこませる。


ぴちゃぴちゃと、卑猥な水音が聞こえる。

「クラリスの、ここは、待ちきれないみたいだけど? いれるよ」


「いやぁ、あぁ……」


「大丈夫、身を任せて、支えてるから、ほら」

背後からクラリスを抱きしめて、自身の欲望を満たすように腰を押し付ける。


「クラリス……ここだね……感じてくれて嬉しい……」

クラリスの蜜壺の中から、溢れてくる蜜がかわいい。花芯をぐりぐりと手で触ると、ぎゅうと締め付けられる。

「クラリス……誰にも渡さない……」


「あぁーーー、!」


ぐったりとしたクラリスの身体を抱き上げ手、ベッドへと運ぶ。 丁寧にタオルでお互いの混じり合った液を拭きとる。


「クラリス、もう一度、気持ちよくなって」


「ウィリアム様……あぁっ……」


クラリスとの二人だけの蜜月は始まったばかり。
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