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其の八 注:雪催い(今にも雪が降りそうな気配)
しおりを挟む旅のカラスは
行水だけよ
惚れた女も
見ず枯らす
うちの女房は
げんこつおかき
グーの音も出ぬ
歯が立たぬ
やけに色っぽい
浴衣の君よ
だけどよく見りゃ
金魚柄
会えぬ時間は
会いたい時間
会えば決まって
相対す
成人式に
振袖着れば
降りそで降らぬ
雪催い
君のうなじに
後れ毛あれば
僕におくれよ
写メールで
髪がきれいな
日傘の女
顔を覗けば
マスク焼け
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