堕天使様との恋は前途多難です!〜この恋は筋書きにありません!〜

明夏 向日葵

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抑えきれない欲望 ♡

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―夜。
入浴の時間になり、ラファエルは当然のようにスカーレットの支度を手伝おうとした。

「ラファエル様。……はっきり言っておきますけどね?」
「なんだ?」
「今日はもう――ハレンチなことは無しですからね!」
「……わかってる」

渋々と頷きながらも、ラファエルの瞳の奥には消えきらぬ熱が宿っていた。

浴室の湯気の中、スカーレットの背中を丁寧に洗いながら、ラファエルは唇を噛む。
(やばい……。こんな綺麗な肌を前にして……何もせずに我慢しろっていう方が無理だろう)

湯気に濡れた白い首筋。
肩から滑り落ちる水滴。
頬を赤らめながら「……優しく洗ってくださいませね」と言う彼女の姿。

ラファエルは思わず、背中に手を這わせるように撫でてしまった。

「ラファエル様……? くすぐったいですわよ」
「……いや、なんでもない。大丈夫だ」

必死に誤魔化すラファエル。だが――彼の胸の内では、既に再び「彼女を抱きたい」という欲望が燻り始めていた。

(俺は獣か……。だけど、こんなに可愛い婚約者を前にして、触れるなと言われても……)

視線は自然と、湯気に揺れるスカーレットの柔らかなラインへと吸い寄せられていく。
ラファエルは内心で呻き、浴槽の湯に顔を突っ込みたくなっていた。

ラファエルはスカーレットの髪をゆっくりと湯で流しながら、(落ち着け、落ち着け……)と自分に言い聞かせていた。

彼女の素肌に触れるたび、昨夜の熱が蘇る。
ついさっきまで「優しくして」と潤んだ瞳で訴えてきた姿も、甘く乱れて何度も名を呼んでくれた声も。
すべてが頭から離れなかった。

「ラファエル様……? また力が強くなってますわ。髪を引っ張られたら痛いです」
「……すまん」

スカーレットの柔らかな髪をそっと撫で直し、ラファエルは息を吐く。
彼女を愛しいと思う心が大きすぎて、抱きしめたい衝動が止まらない。

(だめだ……。昨夜あれだけしたばかりなのに。スカーレットが足腰が立たないって拗ねてたじゃないか。それなのに……また欲しくなるなんて…。俺ってどんだけ性欲が強いんだ…?)

必死に自制しようとするラファエルだったが――。

「ラファエル様?」
振り向いたスカーレットの濡れた頬、上気した瞳。
光に濡れる白い肩口。

その姿を見た瞬間、ラファエルの理性はぷつりと音を立てて切れた。

「……もう駄目だ」
「え……?」

スカーレットが言葉を発するより早く、ラファエルは彼女を背後から抱き寄せた。
濡れた背中に熱い胸板を押し当て、首筋に唇を寄せる。

「ら、ラファエル様!? い、今はハレンチなことは無しって……!」
「無理だ。お前があまりに可愛すぎて……抑えられない」

スカーレットの耳たぶを甘く噛み、熱い吐息をかける。
「ん……っ、や、やめて……耳は弱いですのに……」
「だからこそ、もっと鳴かせたくなる」

湯気の中、ラファエルの熱が一気にスカーレットを包み込んでいく。
彼女の抗議も、彼にとっては愛らしい誘いの声にしか聞こえなかった。

浴室の静寂は、やがて二人の甘い吐息に塗り替えられていく――。
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