堕天使様との恋は前途多難です!〜この恋は筋書きにありません!〜

明夏 向日葵

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エピローグ

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婚姻式が終わり、人々の祝福を受けた二人は、王宮に用意された新居へと戻った。
そこは王が直々にあつらえた新婚のための居室。
広い寝台には白いシーツと花びらが散らされ、窓辺には夜空に揺れるランプが柔らかな光を放っている。

スカーレットは、あまりの豪奢さに戸惑いながらも、ラファエルと肩を並べて部屋へ足を踏み入れた。

「……ここが、これから私たちの場所なのですね。」

「そうだ。お前と俺が夫婦として暮らしていく場所だ。」

そう言ったラファエルは、スカーレットの手を取ると、ゆっくりと唇に口づけを落とす。
彼の紅の瞳には、もはや遠慮も抑制もなかった。

「スカーレット。もう“婚約者”じゃない。
お前は正式に、俺の妻だ。……だから、俺は遠慮しない。」

「ラファエル様……。」

彼女の頬は一瞬にして真っ赤に染まる。
その反応すら愛おしくて、ラファエルは思わず抱きしめた。

「愛している。信じられないほどに。
俺はこれから、朝も夜も、一瞬たりともお前から離れたくない。」

「そ、そんなことを……! ラファエル様ったら、本当に恥ずかしいですわ!」

「恥ずかしがることはない。俺は本気だ。
料理も、寝顔も、笑顔も、涙も……全部、俺だけが独り占めしたい。」

そう囁きながら、彼は彼女の指に光るルビーの指輪を撫でた。

「この指輪は、お前が俺のものである証だ。
誰が何と言おうと、スカーレットは俺の妻だ。……世界中を敵に回しても、俺が守る。」

「……ラファエル様。」

スカーレットの瞳から、幸福の涙が零れる。
彼はそれをそっと指先で拭い取り、額に口づけを落とした。

「泣くな。泣き顔すら愛しいが……笑っているお前の方がもっと好きだ。」

「ふふ……もう、本当にラファエル様はどうしてそんなに甘い言葉ばかり言えるのかしら。」

「甘い? いや、これが俺の本音だ。
これからは、毎朝お前を腕の中で起こして、毎晩お前を抱きしめて眠る。
そして生涯、お前だけを愛する。」

言葉に続く熱い口づけが、二人の誓いをさらに深く結びつけていく。

外では祝宴の余韻に人々の笑い声が響いていたが、
新居の中は、互いを求め合う二人の熱で静かに満たされていた。

――こうして、ラファエルとスカーレットの甘く濃密な新婚生活が幕を開けたのである。








⭐︎⭐︎⭐︎
堕天使様との恋は前途多難です!~この恋は筋書きにはありません!~
を読んでいただき、ありがとうございました!このエピローグで、完結となります!

ラファエルとスカーレットの2人が紡ぐ恋物語を最後まで見届けていただき、とても嬉しいです。本当にありがとうございました♪

次話は番外編となります。
自分の誕生日が嫌いなラファエルを目一杯お祝いするスカーレットの甘くて温かい誕生日のストーリーになっています。興味があれば番外編の方もよろしくお願いします。
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