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サバゲーに行こう!

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 それからはあれよあれよと装備を着せられていき、

「OK! かんせいデスネー! とーっても、カワイーネー!」

 じゃーんと言って尋がにっこりと笑みを作る。しかし音羽からは見えないから、どうなったかはわからない。

「いちお、予備のマガジン入れとくマスネー。たぶん、使わないと思うケドネー」

 言いながら音羽の腰のベルトに取り付けられたポーチに、予備の弾装を押し込んだ。

「これでOKねー。あとは、弾速チェック!」

 最後に肩掛けベルトで、エアソフトを首にかけてもらった。

「弾速チェック、ですか?」

「Oh yes.使うエアソフトの弾の速さをチェックするんデスヨー。早すぎると、威力が高い。そうなると違法になっちゃうカラー、チェックするデスヨー」

 はあと曖昧に頷いて、歩き出した尋とフーに続いた。

 人の列があり、そこに並ぶと、周囲からは少しだけ奇異の目で見られている気がした。

「な、なんか、見られてませんか?」

「おとチャンみたいなかわいーコいタラ、視線集まるの当然ネー」

「ヒーロがうるさいからだろう」

「Is not such」

「そういえば、センパイのお父さんは?」

「Aha……oh! 順番きたヨー!」

 なぜか言いよどんで、音羽を自分の前に押しやった。

「はい。えーと、どうすれば?」

 戸惑う音羽に、スタッフの男性がニッコリと笑みを浮かべた。

「おはようございます。今日は、そのMP5だけですか?」

「は、はい」

「それじゃ、ちょっと貸してもらえますか」

「はい」

 ぶら下げたエアソフトを外して、スタッフに渡す。彼は音羽より慣れた手つきで、弾速計で弾の速度を計った。

「これ、カスタムしてますか?」

「よ、よくわからないです。どうかしました?」

「いや。ものすごく良い撃ち味で、しかも五回撃って全部91ぴったり」

「ウチの天才ガンスミスが調子とったからネー」

「そうだとも」

 隣の列で先にチェックを終えたふたりが口を出してきた。

「あー、フーさんが作ったんですか」

「そうだとも」

 納得したという顔のスタッフ。どうやらフーの実力は広く認められているらしい。

「スペック高すぎるの以外はOKです。今日は、よろしくおねがいします」

「おねがいシマスー。それじゃイこー」

 そして元のベンチに戻り、装備を一度確認した。

「ミーティングはじめまーす。定例会参加者の皆さんは集まってくださーい」

「Oh! ミーティング始まるネー。イこー」
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