仄暗い部屋から

神崎真紅

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第一章

act 2 薬

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 「ただいま....」

  低い声で小さく言った。
  瞳に気づかれないように、さっき男から受け取った封筒の中身をチェックする。

  中から小さなジッパー付きのビニール袋を取り出した。
  袋の中身は....。
  半透明の結晶が、いくつか入っている。

 「....悪くないな」

  ぽつり、賢司がつぶやいた。
  それをポケットに忍び込ませて、買って来たビールを瞳のいる寝室に持ってゆく。

 「瞳、ビール買ってきたけど、飲むか?」

  まだぼんやりしている瞳に向かって、賢司が聞いた。

 「あ、うん」
 「待ってろ、今出すから」

  賢司はほくそ笑みながら、瞳に渡すビールの缶を開けて、さっきのポケットの中身を少しビールに入れてから、瞳に手渡した。

 「ありがとう」
 「あぁ、冷えてるうちに飲めよ?」

  せかすような口ぶりで、賢司は瞳に薬の入ったビールを飲ませた。

 「何だか、いつもより苦い」
 「喉が渇いてるからだろ?」

  そう言って、自分もビールを飲み出した。
  ....薬の入ったビールを。

  やっぱり苦いな。
  賢司はそう感じたが、瞳の様子をじっと観察していた。
  30分で効いてくるだろう。
  瞳がどう変わるのか、楽しみだな....。

 「何だろう?いつもより酔うのが早いみたい....」

  効いてきたか。
  賢司はアルコールで酔っているのではなく、薬が効いてきているのを、感じていた。

 「暑い....」

  瞳はそう言って、服を脱ぎ出した。

 「どうした?瞳?」
 「ぐらぐらするし、身体が熱いの」
 「熱いのは、身体だけじゃねぇだろ?」


  賢司もまた、薬が効いて身体が熱くなっている。
  そして。
  理性すらも制御できなくなってきた。

  賢司は急いでキッチンに向かうと、引き出しの奥から注射器を取り出した。
  注射器の中に薬を入れて、水を吸い込む。
  そのまま薬を溶かし、自分の腕の静脈に刺した。
  身体中に熱が廻って来るのが、はっきり判る。

  もう、止められない。

  賢司は瞳のいる寝室まで、どうやって行ったのかすらわからなかった。
  寝室に戻ると、ベッドに横たわった瞳が、身体中から熱を放出していた。

 「け....んじ....」
 「どうだ?瞳、天国に昇るような気分だろ?」
 「あ、つい....」

  既に瞳の下半身からは、蜜が溢れ出して 彼女の内腿まで 流れ出していた。
  随分効いてるな。
  賢司が瞳のとなりに横たわった。

 「瞳、何だ?このいやらしい汁は?」
 「あぁ、あ....」


  頭も廻らない瞳は、賢司が自分に何をしているのかすら、わからない。
  瞳の静脈に針が刺さる。
  物凄い早さで、身体中に熱が廻ってくる。


 「け、んじ、何を....?」
 「何でもねぇよ、気持ち良くなりてぇだろ?」
 「うん....、け、んじ....。あ、つい、よ....」
 「じゃあ全部脱がしてやるよ」


  そう言って、賢司は瞳の服を剥ぎ取る。
  あらわになった瞳の下半身からは、留まる事を忘れたように蜜が溢れ出している。
  乳首はピンと張り出して、刺激を待っている様に伺えた。
  賢司が乳首を掴み、捻り上げた。

 「ひっ、ぁ....っ」

  気持ちいい。
  何で....?
  こんなに痛くされてるのに....?

 「もっと....し、て....」
 「乳首が気持ちいいんだろ?」
 「ぁ....ぁぁぁ....」

  瞳はもう、賢司の問いに答える余裕すら、なかった。

  もっと....。
  もっと、気持ち良くして....。
  瞳は今、全身が 性感帯になっていた。
  けれど、意識はかすみが掛かったようでぼんやりしている。

 「瞳はもう俺から離れられないな」

  乳首を揉み掴みならがら、賢司は嬉しそうに言った。

 「あっ....ひっ、うっ....」

  乳首を激しく責められて、瞳の口からは、嗚咽の様な声だけが洩れるだけだった。

 「ひっ、ぁぁ....も、っと....」
 「感じるだろう?こうやって苛められると、頭がおかしくなるぜ」

  賢司は、休む事なく瞳の両方の乳首を捻り上げた。

 「ひぃっ、ぅ~、いいっ、きもち、いいっ」
 「やっぱり瞳はMだったな」

  賢司には、確信があった。
  このまま瞳を調教してしまえば、永遠に自分から離れない、と言う確信が。

 「一生俺だけしか、愛せなくしてやるよ」
 「きもち、いいの....。どう、し、て?」
 「さっきお前に媚薬を使ったからな」

  媚薬....?
  び、や、く....?
  頭は何も考えられない。
  身体も力が入らない。
  ただ....。
  気持ち、いい、の....。

 「乳首もっと....、苛めて....」

  瞳の言葉を聞いて、賢司は乳首から 手を離した。

 「今度は下を見てみるか」

  瞳の花弁は固く膨らんでいた。
  そこから、止めどなく蜜が溢れ出している。

 「いいぜ、瞳。よく効いてるな」

  指で入口付近をそっとなぞる。

 「ひっ、あっ、あっ....」

  まるで、電気でも流されたような、激しい快感に襲われた。
  瞳の全身から吹き出すように、流れ落ちる汗。
  瞳には、自分の身体に何が起きているのかすら、考えられないでいた。
  ただ、賢司のくれる快感だけにその全身を委ねていた。

 「瞳、いやらしいぜ。いい眺めだ」

  くちゅ....。
  賢司が花弁に指を入れた。
  溢れ出す蜜。

 「ひっ....」
 「きつ....、指1本しか入らねぇ程に締まってるぜ」

  きつく締まった瞳の花弁を、圧し拡げながら、指を奥まで挿入した。

 「あっ、あっ....」

  今にもイきそうな瞳の喘ぎ声が、賢司のS性を刺激する。

 「イきそうか?まだまだだな」

  焦らすだけ焦らさないとな。
  俺から離れないようにな。
  完璧に俺の好みに仕上げてやるよ。

 「け....、み、す....ちょ、らい....」

  ろれつが回らないままで、瞳は咽の渇きを訴えた。

 「待ってろ」

  賢司がペットボトルの水を一口含み、瞳の口に流し込んだ。
  が、上手く飲み込めない。瞳の口のはしから、流れ落ちる。

 「飲めねぇか?」
 「あ....、う....」
 「少し、イかせてやるか」

  そう言って賢司は乳首を掴み捻った。

 「ひっ、あっ....あっ....」
 「どうだ?いいだろう?」
 「ひっ、も、っと....」
 「もっと苛めて欲しいのか」

  期待以上だな。
  賢司はまた、何かを考えていた。
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