姫君殺しの騎士様

淡雪 理依奈

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はじまりのはじまり

僕と彼女の出会い

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「人生は勘違いの連続なの!
天才だって信じて、運命だって信じて突き進むしかない!
自分に嘘をついて嘘を本物にして。
辛い事があっても、
〝人の不幸を願うな〟なんて難しいかもしれないけどそれでも頑張るの
頑張っても頑張っても頑張る。
辛くても止まってしまったらそこは自己嫌悪の渦の中なのよ?
私は、地獄って痛い思いとか人に精神を抉られるものじゃなくて…
自分が死んでずっと自責の念を抱いて抱き続けて死ねもしないところが地獄だって思うから。
だから、努力をやめないで生き続けなさい。」



それが、姫 アレス・マリーミールに


俺が初めて出会った時に言われた言葉だった。



長ったらしい演説の様な言葉を一々うるさい身振り手振りと共に送られながら彼女は、そう言った。


少し舌足らずで変な所もあったが彼女は、大きい声で俺にそう告げた。


まぁ、度肝を抜かれたのは確かだが例えばここが普通に道路だったら俺は、
出来る限りのはやさで逃げ他人のふりをするのだが…


ここは、城内の決闘場だった。



彼女は姫としては長々お転婆…と言うにはぬる過ぎるぐらい活発なのだ。

ワルツよりも、格闘技が好きで。
ドレスよりも、甲冑が好きで。
針仕事よりも、剣技が好きで。



姫様、という以前に〝女性〟と言う性別から怪しくなる事もある。



そんな彼女と初めてであった日は。



その日は、確か特に特別な日でもなくいつも通りの訓練の日で。



いつも通りの日に、起こった出来事。



確か、新入りが入るって話で…俺は一番成績が良かったから手加減すれば相手に丁度いいって話で。



そこをこてんぱんに殺られた。
戦場なら一発で死んでいたと思うほど



一撃は、重く速く。
急所急所を付いていく。



負けて、負けてそれを惜しんで言った言葉。



「姫様は、いいですね。天才で役目を果たさなくても我儘を許されて。」


ぽそっと地面に話しかけたみたいな声。


自分には妙に大きく聞こえる声に周りは反応せず聞こえてない…


独り言で終われてよかった




「ねぇ、一ついい事教えてあげる
貴方が私になんで負けたか、
それは貴方が弱いからよ。」




躊躇いもなくさっぱりと言い切って彼女はにこりと微笑む。



そして、その後あんな台詞は吐かれた。後で姫に聞いて見れば



「強いとは思うけど心が弱いわ!」


という彼女なりの鼓舞だったらしい。


まぁ、その後姫は俺の性根を叩き直すために俺を騎士に指名し。


俺は、彼女の騎士なった。



今からする話は僕と彼女の出会いと別れの物語。



そして、あったかもしれない未来を知る話。
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