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第3話 ドM
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「めっちゃ濃いの出たわ。こいつ電話つながったら急に顔を赤くして喉を締めつけてくるんだもんな。速攻イったわ。ほんと稲穂ってドMだよなぁ。…で、なに?用事」
怜央はスマホを持ったままテーブルの上にあるウェットティッシュを取るよう稲穂に指示。
稲穂が手渡そうとすると、また顎で拭いてきれいにするよう指示した。
『いや、合コン誘おうかな?って思ったんだけどさぁ、いま女いるならいいや』
スマホの向こうから漏れてくる相手の声に嫌な予感しかしない。
「あぁ、大丈夫だって。女って言っても、もう身内みたいなもん。まえ言ってた女だから平気だって。こいつできてる女だから合コンごときでガタガタ言わないし」
身内みたいなものとか、できてる女とか。
ていのいい言葉を並べて怜央が続ける。
「ツレの頼みじゃん。行くって。合コン」
『怜央、お前、大丈夫?そこに彼女いるんだろ?』
「まぁいるけど大丈夫。合コンったってパーティーみたいなもんじゃん」
ギャハハと嗤って下半身を拭き終わった稲穂を少し鬱陶しそうな目で見ると、すぐにテレビをつけて視線を移した。
「稲穂さん、大丈夫です?ボーっとして、意識が飛んでるみたいでしたよ。考え事ですか?」
怜央の言動について振り返っていた祈穂は、隣のデスクで仕事をしていたはずの田村亜美から心配そうに顔を覗き込まれていて焦る。
そして、ここが職場だとあらためて認識。
「うわ、ごめん」
稲穂は慌てて姿勢を正した。
怜央はスマホを持ったままテーブルの上にあるウェットティッシュを取るよう稲穂に指示。
稲穂が手渡そうとすると、また顎で拭いてきれいにするよう指示した。
『いや、合コン誘おうかな?って思ったんだけどさぁ、いま女いるならいいや』
スマホの向こうから漏れてくる相手の声に嫌な予感しかしない。
「あぁ、大丈夫だって。女って言っても、もう身内みたいなもん。まえ言ってた女だから平気だって。こいつできてる女だから合コンごときでガタガタ言わないし」
身内みたいなものとか、できてる女とか。
ていのいい言葉を並べて怜央が続ける。
「ツレの頼みじゃん。行くって。合コン」
『怜央、お前、大丈夫?そこに彼女いるんだろ?』
「まぁいるけど大丈夫。合コンったってパーティーみたいなもんじゃん」
ギャハハと嗤って下半身を拭き終わった稲穂を少し鬱陶しそうな目で見ると、すぐにテレビをつけて視線を移した。
「稲穂さん、大丈夫です?ボーっとして、意識が飛んでるみたいでしたよ。考え事ですか?」
怜央の言動について振り返っていた祈穂は、隣のデスクで仕事をしていたはずの田村亜美から心配そうに顔を覗き込まれていて焦る。
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