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第7話 よろしくお願いします
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「あのぉ…。すみません。私、野波稲穂と言います。田村亜美が宮都さんの教育係をする予定だったんですけど、ちょっと業務が立て込んでいまして…。あの…。それで…。私が教育係をメインで担当することになりまして…」
入社後の社員研修を終えた宮都にしどろもどろで話しかけたのは稲穂。
せめて自分に自信があればもっとハキハキ挨拶できたと思う。
でも正直、仕事ができて人望があるのも私より亜美。
隣のデスクに座る亜美からはいろいろと聞かれたから仕事のことで少しサポートしたこともあったけど、新人の教育なんてやったこともない。
亜美には倉田くんと仲良くしてほしいから宮都さんの教育係をメインでやるとか言っちゃったけど、いまになって深く後悔。
それに宮都さんは入社してきたばっかりだけど絶対に年上だと思うし、転職組だから即戦力になる仕事ができる人なんじゃないかと思う。
部長の話からすると社長が直々にヘッドハンティングしたみたいだし。
そんな人に何を教育すればいいんだろう…?
あと。
顔が整いすぎていて無駄にドキドキするというのもやりにくい。
なのに稲穂の気も知らず
「宮都志月です。野波さん、よろしくお願いします」
キラキラの笑顔を振りまいて手を差し出す志月。
「あ…。ど、どうも…」
緊張と周囲の突き刺さるような女子社員たちの視線が怖すぎて指先だけをちょこんと乗せたのに、気づくとあたたかい手に包み込まれるように握手されていて戸惑う。
「田村さんが立候補したから諦めたのに、野波さんが教育係やるの?」
「野波さんが宮瀬さんを狙ってて田村さんに立候補するようお願いしたんじゃないの?」
心無い言葉が突き刺さるなか
「よろしくお願いします」
稲穂は挨拶を返してすぐ、振り払うようにして手を引っ込めた。
入社後の社員研修を終えた宮都にしどろもどろで話しかけたのは稲穂。
せめて自分に自信があればもっとハキハキ挨拶できたと思う。
でも正直、仕事ができて人望があるのも私より亜美。
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亜美には倉田くんと仲良くしてほしいから宮都さんの教育係をメインでやるとか言っちゃったけど、いまになって深く後悔。
それに宮都さんは入社してきたばっかりだけど絶対に年上だと思うし、転職組だから即戦力になる仕事ができる人なんじゃないかと思う。
部長の話からすると社長が直々にヘッドハンティングしたみたいだし。
そんな人に何を教育すればいいんだろう…?
あと。
顔が整いすぎていて無駄にドキドキするというのもやりにくい。
なのに稲穂の気も知らず
「宮都志月です。野波さん、よろしくお願いします」
キラキラの笑顔を振りまいて手を差し出す志月。
「あ…。ど、どうも…」
緊張と周囲の突き刺さるような女子社員たちの視線が怖すぎて指先だけをちょこんと乗せたのに、気づくとあたたかい手に包み込まれるように握手されていて戸惑う。
「田村さんが立候補したから諦めたのに、野波さんが教育係やるの?」
「野波さんが宮瀬さんを狙ってて田村さんに立候補するようお願いしたんじゃないの?」
心無い言葉が突き刺さるなか
「よろしくお願いします」
稲穂は挨拶を返してすぐ、振り払うようにして手を引っ込めた。
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