恥ずかしい話し

ミク

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飲み屋のママさん

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少し薄暗い夜に窓から差し込む夕日を背にして
出かける用意をする。23歳独身女 の一人暮らしというところだろうか。
これから夜の商売にしてはまだ時間が早いが、
彼女は慣れた手つきで身支度を整えて、さっそうと出かけて行った。

電車に揺られながらケータイの通知を仕切りにチェックしては、世の中で起きているニュースをネットでチェックしてから、改札を出た喫煙所に向かい、一服してから、銀座の街に溶けて行った。

僕はとある店から離れられなくなり、彼女が出てくるのを待った。

そして見違えるほど、綺麗に化粧をされて、
さっそうと歩く彼女の後ろをそっとついて行くと そこには、スナックみゆきの看板が灯りもついていなく雑然と置かれていた。

きっとその女性はみゆきというのだろう。
私はその彼女が気になって仕方がなかった。
そしてお客としてスナックみゆきのドアを開けた。

そこには、先程の女性ではなく、50過ぎのおばさんがいた。

「ごめんなさい。お店これからなの。少し待ってもらえるかしら。」
おばさんは僕に言った。
僕はこう思った。やはり迷惑だったかと。
そして何も言わず、扉を閉め、何事もなかったように去った。

やはりこのまま帰るには、何かもの足りず、
あの部屋に住んでいる人が働いている店をせめて突き止めなければ気がすまなくなっていた。
人間の好奇心というのは恐ろしいもので、
一度気になってしまったら、後には引けなくなるのである。
そして一つ間違えれば、ストーカーになってしまう。もう既にストーカーかもしれないが、
向かいのビルから見える彼女が働いている店を知りたいと思うのが男というものだろう。

いつも夕暮れどきに出かける彼女が気になって仕方がないのは、窓からカーテンが揺れ動くすきに見える彼女のシルエットがあまりにも美しく輝いているから。

問題があるとするならば、彼女の乱れな格好に問題があるということだろう。

そして再びスナックみゆきのドアを開ける。
「いらっしゃいませ。」
そこには美しい女性が一人いた。年は23ぐらいだろう。
「どうぞ。」
彼女は慣れた手つきで僕におしぼりとお通しを
用意してくれた。
「お客さん。何飲みます?」
彼女は僕に尋ねた。
僕は何も言わず返事もせず、出されたお通しを食べた。

「お酒お飲みにならないの?」
彼女は僕に尋ねた。
僕は何も言わず返事もせず。彼女の目だけ合わせていた。
「お客さん、私と話しもしたくないのですか?」
彼女は不機嫌そうに聞いてきた。
あまりにも可哀想だったので、僕は何か話さなけれと思った。

そして僕は自己紹介をした。
「僕の名はケンタ、こちらが僕の名刺になります。僕の住んでいる家から向かいのアパートが見えるんですよ。そこに23歳独身女が住んでいるみたいなんですけどね、いつも夕暮れどきになると向かいアパートからカーテンが揺れ動くすきまに女の裸体がシルエットが見えるんですよ。そんな事君に言っても仕方がないが、気になってしょうがないないですよ。これって病気ですかね?」

すると彼女は名刺を眺めながら、僕の顔を忘れないように名刺の裏に何かを書きながら、僕にこう言ったのです。

「恋しているんじゃないですか?たとえ私がそこのアパートに住んでいたとしても、あなたはきっと気になるでしょう。夕日の光でどんなブスも美しく見えるものよ。」

僕はハッとした。
恋か、何年もしていない。ましてセックスなんか何十年もしていない。
そんなところで性欲が出るのか男は我ながら、
男の生態に驚いてしまった。

そして僕は彼女に聞いた。
「僕はどうすればいいのか?恋なんて何年もしてないし、もういい年のおじさんだよ。同年代はみんな家庭を持っている年だし。誰もこんなおじさんとは付き合ってくれないよ。」
彼女は薄笑いをした。そしてこう言った。

「恋は年齢関係ありませんから。私はそう思います。あなたがこの店の常連さんになってくれたら、抱いてもいいわよ。その代わりお代は頂きますけどね。」

僕は思わず吹いてしまった。
この娘は何を言い出すかと思ったらそんな事を言い出したのだった。
僕は思わず、彼女の名前を聞こうと思ったが、
その前に口が先に出てしまった。
「すみませんがお名前は?年齢も失礼でなければ教えて頂きたいです。そして連絡先も。」

彼女は名刺を僕にくれたのです。
「全部ここに書いてあるわ。いつでも連絡してきていいわよ。その代わりお代は頂きますけどね。」
そして彼女は薄笑いをした。

こうして僕はスナックみゆきの常連客となったのだった。
お会計はいつもと同じ3千円。
初回に行った時からこのルールはお店のルールらしい。

そして僕はいつも開店よりも少し遅い30分遅れで店を訪れる日々を過ごした。
そして彼女のお店いる時間はお客が来るまでので間。
いつもお客が来ると会計を済ませ店を後にする。
そんな日が3年も続いた。
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