31 / 91
ドウグラスと悪魔
しおりを挟む
「ここか……?」
長い通路を走り、再び階段を上下し、数分間に渡ってコロシアムの中を駆け回った俺は、ようやくそれらしき場所に辿り着いた。
「取り敢えず入るか」
目の前には石造りの巨大な扉があり中が見えないので、取り敢えず中に入ってみることにする。
重量感のある冷たい石の扉を手のひらで押し込むと、石の扉はゴゴゴゴというような低い音を出してゆっくりと開いた。
「うぉぉぉぉぉぉぉーーーー! 遅いぞっ!」
「きたぞぉっ! こいつがゲイルかぁ!?」
「はははっ! 貧相な体格をした男じゃないか! こりゃあドウグラスが瞬殺して終わりだな!」
眩い光が差し込むと共に俺のことを出迎えたのは、観客と思われる人々の地鳴りのような声だった。
俺はそんなものには耳もくれず、すぐにとある人物の気配を探ることにした。
「……アウタートさん。来てくれましたか」
コロシアムの観客に紛れて独特で上品な気配を放つ人物——アウタートさんは今でこそ完璧な変装をして別人のような姿をしているが、俺のことを見にきてくれた事実に変りはないので、他の観客にバレないように小さな会釈をしておく。
「……」
アウタートさんへの軽い礼を終えた俺は、リングの中央で腕を組んで待ち構えているドウグラスを目掛けて歩を進めた。
その間、じっくりとコロシアム全体を見渡し、その構造やリングの大きさについて確認していく。
いきなり戦闘が始まる可能性があるので、しっかりとチェックしておく必要があるのだ。
まず、そこそこ大きな円形のリングの周りには水が張られており、それをグルリと囲うように観客席が設けられている。
今は俺が通るために水の上には橋がかけられているが、決闘が始まる頃には引き上げられているだろう。
そして観客席は斜め上へ向かって迫り上がっていくような構造になっており、人々はそこに所狭しと言わんばかりに敷き詰められていた。
つまり準備は万端。いつでも決闘を開始することができる状態ということだ。
「待たせたな」
ゆっくりと歩いて到着した俺は体幹を一切崩さずに佇むドウグラスを見た。
「——おうおう! ビビって逃げちまったのかと思って心配したぜッ!」
それに対して、ドウグラスは確かな余裕を孕んだ笑みを浮かべていた。
明らかに実力は俺よりも劣っていることがわかっているはずなのに、その余裕はどこから湧いてくるのだろうか。不思議さを抱くとともに怪しさも感じる。
「お前が俺を心配するなんてどういう了見だ?」
俺はそれを特に気にすることなく言葉を返す。
「なんでもねぇよ! おら! とっとと始めるぞ! 殺す気でいくから、お前も殺すつもりでかかってこいやッ!」
ドウグラスは腰に差した長剣を抜いてから語気を荒げて力強く地面を蹴ったはいいものの、生温い剣筋で攻撃を繰り出してきたので、俺はそれを難なく回避し、余裕を持って距離をとった。
同時に観客は一斉にしんと静まり返り、吹き抜けのコロシアムには静かな風のみが流れ込む。
「それが本気か?」
こうは言うものの俺は少し戸惑っていた。
なぜならドウグラスがあまりにも自信があったので、初撃で何かその秘密を見つけられるのではないかと思っていたからだ。
だが、いざ蓋を開けてみればそんなものなどは一切なく、むしろ焦りや心の乱れすら感じるドウグラスの剣筋は隙だらけで、到底Bランク冒険者とは思えないものだった。
「黙りやがれッ! Cランク風情がいい気になるなよ! これは本気の殺し合いだ! もっとだ! もっと全力でかかってこい!」
ドウグラスは”殺し”という言葉を強調すると、尚も意図的に手加減しているような生温い剣筋で剣を振るう。
殺意すら感じない攻撃だ。
俺はそれを精一杯の手加減をしながらいなしていき、少しずつではあるが、俺の細剣はドウグラスの体に傷をつくっていく。
もっとも致命傷には程遠い攻撃だが。
「……はぁはぁはぁ……」
ドウグラスは膝をついて息を荒げていた。
全身を覆うような真っ赤な鎧には俺の攻撃で無数の傷が刻まれており、肌が露出している部分からは、僅かだが血が滲み出ているのがわかる。
それを見た観客は驚きで言葉を失っていた。
皆が皆、この展開は予想していなかったのだろう。
俺もそうだ。まさかこうもあっけなく決着がつくなんて思ってもいなかった。
それにドウグラスの様子が少しおかしい。俺が手加減しているとはいえ、本来はこんなに弱いわけがないのだ。
「なあ……もうやめないか……? お前は何を——」
「——殺せッ! 俺を……殺せ……こ……ろせっ……俺の体に……入ってくるなァァァァァァッッ!!!」
俺が細剣を収めてドウグラスに近寄ったその時だった。
ドウグラスはまるで自分の体じゃないようにユラユラとその場に立ち上がると、頭を押さえて狂気的な叫び声を上げた。
同時にとてつもない強大かつ悍ましい力がドウグラスの体から溢れ出すと、この場にある全ての空気を吹き飛ばしてしまうようなソレは、観客全員の意識を容易く奪った。
「ァァ……ァァ……ァァ……」
ドウグラスは意識があるのかないのかソレを終えると、無を体現したような雰囲気でその場に立ち尽くした。
白目を剥き、口をぽっかりと開き、小さな呻き声を出しているその姿は到底人間とは思えない。
「ドウグラス! どうした!? 大丈夫か!」
俺はすぐにドウグラスのそばに駆け寄って声をかけるが、全く反応がない。
それどころか生気を感じない。まるで何者かに乗っ取られてしまっているようだった。
「……た、助け……て……お前が契約を結んだ……だま……れ……お前は悪魔に魂を売ったんだ……俺を殺……して……くれ——強くなりたかったのだろう? なあ、ドウグラス?」
俺の問いかけにドウグラスはおぼつかない口調で助けを求めたかに思えたが、すぐに流暢に謎の言葉を発した。
しばらくしてドウグラスの気配はフッと目の前から消えてなくなった。
代わりに現れたのは地上に来てから初めて感じる強大な気配だった。
禍々しく闇に覆われ、全てを無に還してしまいそうなそんな気配。
「お前は……一体?」
俺は瞬時にバックステップを踏むことで、ドウグラスだった”何か”と距離を取り、警戒心を高めながら様子を伺った。
「……我は悪魔ボルケイノス」
ドウグラスの姿をした”何か”は自身のことを悪魔ボルケイノスと名乗った。
その瞬間にドウグラスの体は醜く膨らんで弾け飛んだ。そしてそこに突如として現れたのは、黒々しい翼とツノが特徴的な鋭い目をした悪魔だった。
「悪魔だと?」
俺は自分の目を疑っていた。悪魔の目撃情報があるとは聞いていたが、眉唾ものだと思っていたから。
まさか自分が出会うことになるとは予想していなかった。
「ああ……人間の前に姿を現すのは久しぶりだったな」
ボルケイノスは長い手足、大きな翼、鋭利な爪、全ての部位を器用に動かして体の感触を確かめていた。
だがそんなことなどどうでもよかった。
「なぜ……なぜドウグラスを殺した?」
俺はボルケイノスの周りに散乱した肉塊と血痕を一瞥してから、強気な口調でそう言いきった。
「なぜ? やつが強さを欲した。我はそれに答え契約を結んだ。だがやつはそれを破棄した。だから殺した。悪魔は契約に従順なんだ」
ボルケイノスは一切表情や抑揚に変化をつけることなく、ただただ静かに事実だけを伝えて腕を組んだ。
「契約とはなんだ?」
俺は細剣を握る手に力を込めた。
「我の力の糧となる女を二名、我に差し出すことだ。さすれば我から力を授けたというのに、やつはそれを破った……それはそうと、お前は中々噛みごたえがありそうだな」
ボルケイノスは目を見開いて手を広げると、何の前触れもなく宙に浮き始めた。
魔法、あるいは悪魔の力、それは分からないが既に俺と戦う気のようだ。
「……仕方ねぇか……」
俺は片手で細剣を構え、宙に浮くボルケイノスの姿を見据えて戦闘態勢に入った。
どういう理由でこうなったか経緯は全くわからないが、俺は冒険者だ。目の前に悪魔がいる以上、戦うしかないだろう。
「さあ、楽しませてくれよ? 人間!」
長い通路を走り、再び階段を上下し、数分間に渡ってコロシアムの中を駆け回った俺は、ようやくそれらしき場所に辿り着いた。
「取り敢えず入るか」
目の前には石造りの巨大な扉があり中が見えないので、取り敢えず中に入ってみることにする。
重量感のある冷たい石の扉を手のひらで押し込むと、石の扉はゴゴゴゴというような低い音を出してゆっくりと開いた。
「うぉぉぉぉぉぉぉーーーー! 遅いぞっ!」
「きたぞぉっ! こいつがゲイルかぁ!?」
「はははっ! 貧相な体格をした男じゃないか! こりゃあドウグラスが瞬殺して終わりだな!」
眩い光が差し込むと共に俺のことを出迎えたのは、観客と思われる人々の地鳴りのような声だった。
俺はそんなものには耳もくれず、すぐにとある人物の気配を探ることにした。
「……アウタートさん。来てくれましたか」
コロシアムの観客に紛れて独特で上品な気配を放つ人物——アウタートさんは今でこそ完璧な変装をして別人のような姿をしているが、俺のことを見にきてくれた事実に変りはないので、他の観客にバレないように小さな会釈をしておく。
「……」
アウタートさんへの軽い礼を終えた俺は、リングの中央で腕を組んで待ち構えているドウグラスを目掛けて歩を進めた。
その間、じっくりとコロシアム全体を見渡し、その構造やリングの大きさについて確認していく。
いきなり戦闘が始まる可能性があるので、しっかりとチェックしておく必要があるのだ。
まず、そこそこ大きな円形のリングの周りには水が張られており、それをグルリと囲うように観客席が設けられている。
今は俺が通るために水の上には橋がかけられているが、決闘が始まる頃には引き上げられているだろう。
そして観客席は斜め上へ向かって迫り上がっていくような構造になっており、人々はそこに所狭しと言わんばかりに敷き詰められていた。
つまり準備は万端。いつでも決闘を開始することができる状態ということだ。
「待たせたな」
ゆっくりと歩いて到着した俺は体幹を一切崩さずに佇むドウグラスを見た。
「——おうおう! ビビって逃げちまったのかと思って心配したぜッ!」
それに対して、ドウグラスは確かな余裕を孕んだ笑みを浮かべていた。
明らかに実力は俺よりも劣っていることがわかっているはずなのに、その余裕はどこから湧いてくるのだろうか。不思議さを抱くとともに怪しさも感じる。
「お前が俺を心配するなんてどういう了見だ?」
俺はそれを特に気にすることなく言葉を返す。
「なんでもねぇよ! おら! とっとと始めるぞ! 殺す気でいくから、お前も殺すつもりでかかってこいやッ!」
ドウグラスは腰に差した長剣を抜いてから語気を荒げて力強く地面を蹴ったはいいものの、生温い剣筋で攻撃を繰り出してきたので、俺はそれを難なく回避し、余裕を持って距離をとった。
同時に観客は一斉にしんと静まり返り、吹き抜けのコロシアムには静かな風のみが流れ込む。
「それが本気か?」
こうは言うものの俺は少し戸惑っていた。
なぜならドウグラスがあまりにも自信があったので、初撃で何かその秘密を見つけられるのではないかと思っていたからだ。
だが、いざ蓋を開けてみればそんなものなどは一切なく、むしろ焦りや心の乱れすら感じるドウグラスの剣筋は隙だらけで、到底Bランク冒険者とは思えないものだった。
「黙りやがれッ! Cランク風情がいい気になるなよ! これは本気の殺し合いだ! もっとだ! もっと全力でかかってこい!」
ドウグラスは”殺し”という言葉を強調すると、尚も意図的に手加減しているような生温い剣筋で剣を振るう。
殺意すら感じない攻撃だ。
俺はそれを精一杯の手加減をしながらいなしていき、少しずつではあるが、俺の細剣はドウグラスの体に傷をつくっていく。
もっとも致命傷には程遠い攻撃だが。
「……はぁはぁはぁ……」
ドウグラスは膝をついて息を荒げていた。
全身を覆うような真っ赤な鎧には俺の攻撃で無数の傷が刻まれており、肌が露出している部分からは、僅かだが血が滲み出ているのがわかる。
それを見た観客は驚きで言葉を失っていた。
皆が皆、この展開は予想していなかったのだろう。
俺もそうだ。まさかこうもあっけなく決着がつくなんて思ってもいなかった。
それにドウグラスの様子が少しおかしい。俺が手加減しているとはいえ、本来はこんなに弱いわけがないのだ。
「なあ……もうやめないか……? お前は何を——」
「——殺せッ! 俺を……殺せ……こ……ろせっ……俺の体に……入ってくるなァァァァァァッッ!!!」
俺が細剣を収めてドウグラスに近寄ったその時だった。
ドウグラスはまるで自分の体じゃないようにユラユラとその場に立ち上がると、頭を押さえて狂気的な叫び声を上げた。
同時にとてつもない強大かつ悍ましい力がドウグラスの体から溢れ出すと、この場にある全ての空気を吹き飛ばしてしまうようなソレは、観客全員の意識を容易く奪った。
「ァァ……ァァ……ァァ……」
ドウグラスは意識があるのかないのかソレを終えると、無を体現したような雰囲気でその場に立ち尽くした。
白目を剥き、口をぽっかりと開き、小さな呻き声を出しているその姿は到底人間とは思えない。
「ドウグラス! どうした!? 大丈夫か!」
俺はすぐにドウグラスのそばに駆け寄って声をかけるが、全く反応がない。
それどころか生気を感じない。まるで何者かに乗っ取られてしまっているようだった。
「……た、助け……て……お前が契約を結んだ……だま……れ……お前は悪魔に魂を売ったんだ……俺を殺……して……くれ——強くなりたかったのだろう? なあ、ドウグラス?」
俺の問いかけにドウグラスはおぼつかない口調で助けを求めたかに思えたが、すぐに流暢に謎の言葉を発した。
しばらくしてドウグラスの気配はフッと目の前から消えてなくなった。
代わりに現れたのは地上に来てから初めて感じる強大な気配だった。
禍々しく闇に覆われ、全てを無に還してしまいそうなそんな気配。
「お前は……一体?」
俺は瞬時にバックステップを踏むことで、ドウグラスだった”何か”と距離を取り、警戒心を高めながら様子を伺った。
「……我は悪魔ボルケイノス」
ドウグラスの姿をした”何か”は自身のことを悪魔ボルケイノスと名乗った。
その瞬間にドウグラスの体は醜く膨らんで弾け飛んだ。そしてそこに突如として現れたのは、黒々しい翼とツノが特徴的な鋭い目をした悪魔だった。
「悪魔だと?」
俺は自分の目を疑っていた。悪魔の目撃情報があるとは聞いていたが、眉唾ものだと思っていたから。
まさか自分が出会うことになるとは予想していなかった。
「ああ……人間の前に姿を現すのは久しぶりだったな」
ボルケイノスは長い手足、大きな翼、鋭利な爪、全ての部位を器用に動かして体の感触を確かめていた。
だがそんなことなどどうでもよかった。
「なぜ……なぜドウグラスを殺した?」
俺はボルケイノスの周りに散乱した肉塊と血痕を一瞥してから、強気な口調でそう言いきった。
「なぜ? やつが強さを欲した。我はそれに答え契約を結んだ。だがやつはそれを破棄した。だから殺した。悪魔は契約に従順なんだ」
ボルケイノスは一切表情や抑揚に変化をつけることなく、ただただ静かに事実だけを伝えて腕を組んだ。
「契約とはなんだ?」
俺は細剣を握る手に力を込めた。
「我の力の糧となる女を二名、我に差し出すことだ。さすれば我から力を授けたというのに、やつはそれを破った……それはそうと、お前は中々噛みごたえがありそうだな」
ボルケイノスは目を見開いて手を広げると、何の前触れもなく宙に浮き始めた。
魔法、あるいは悪魔の力、それは分からないが既に俺と戦う気のようだ。
「……仕方ねぇか……」
俺は片手で細剣を構え、宙に浮くボルケイノスの姿を見据えて戦闘態勢に入った。
どういう理由でこうなったか経緯は全くわからないが、俺は冒険者だ。目の前に悪魔がいる以上、戦うしかないだろう。
「さあ、楽しませてくれよ? 人間!」
14
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
悪霊令嬢~死した聖女憎悪に染まりて呪いを成す~
女譜香あいす
ファンタジー
数え切れない人々をその身に宿す奇跡の力で救ってきた少女、サヤ・パメラ・カグラバ。
聖女と称えられた彼女であったが陰謀の末に愛した者から婚約破棄を言い渡され、友人達からも裏切られ、最後には命を奪われてしまう。
だがそのとき感じた怒りと悲しみ、そして絶望によって彼女の心は黒く歪み、果てにサヤは悪霊として蘇った。
そして、そんな彼女と世を憎みながらもただ生きる事しかできていなかった一人の少女が巡り合う事で、世界に呪いが拡がり始める事となる。
これは誰よりも清らかだった乙女が、憎悪の化身となりすべての人間に復讐を果たす物語。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる