お隣どうしの桜と海

八月灯香

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世界大会✴︎

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「第4レーンは日本のソールバルグ、今季は第2レーン、オーストラリアのハドソン選手に僅差で負けが続いてるのですが、今回はどうなるでしょうか…」

「今スタートの合図です」


「早い!早い!これはすごい!第4レーン日本ソールバルグ選手!ぐんぐんスピードを上げ、他の選手の追随を諸共せず、ソールバルグ選手、今新記録を叩き出して1着でゴール!2着第2レーンオーストラリアハドソン選手、3着は……」


桜が、テレビで生中継される世界大会で金メダルを取った。

大会レコード記録叩き出して、金メダル。
しかもここんところあんまり調子が出なかったって言ってたクロールで。

ここ最近の出場大会で桜と競っているオーストラリアの選手ももちろん出場していて、スポーツ紙にも「世代交代の波がきている」とか書かれていたりした。

その選手は、桜に憧れてるから同じフィールドで闘いたくて頑張ってきたって言ってたし、ここ何回かで戦った大会で僅差で桜が負ける事があった。
 
なのに突然桜のフィジカルの調子が爆上がりした。
追随する他の選手を身体一つ分も離して。

本当にびっくりした。

でもって勝利者インタビューで、両手でハートマークを作って口パクで「うみ」ってやったもんだから、もうなんか桜がウチの隣に住んでる事を知ってる友達から賞賛と、秀一ガンちゃん矢作からはからかいのメッセージがめちゃくちゃくる。

テレビで!アホかアイツ。
桜と身体の関係ができできに出来上がっている俺はもう顔がめちゃくちゃ熱くなってしまった。

かあさんから「何あんた熱あんの!?」とか言われるレベルの赤面だった。

いや、だって見た?いまの。
桜、息切れなしながらめちゃくちゃとろけた顔でハートマーク作って「うみ」だって。
なんそれ。
もう本当に勘弁してって。
逆三角形の上半身してる手脚の長い顔のちっちゃいめちゃくちゃかっこいい俺の嫁さんになる人。

桜と水族館に行って告白されて付き合ったその日に前後不覚にされて無理矢理婚約した。
「うんって言った」
って桜は言い張ってるけど俺は全く記憶にない。でももう自分が桜を好きな事は自覚してるからいいんだ。

大会前とかは、身体の調整とか本当に気を使わないといけないから一週間前になるとピタリとエッチしなくなる。
その辺は分別が出来ててストイック。
因みにいらん情報としてはエッチで嫁さんになる人のやべえのしょっちゅう俺が尻に捩じ込まれてんだけど。

だけど出がけにものすごい真剣な顔で『絶対勝つから、もしメダル獲ったら好きにセックスさせて。』
とか言ってくるから「おう…」としか言い返せなかった。

桜は海外遠征や強化合宿や大会が終わるといつも本当に真っ直ぐ家に帰ってくる。
遠征なんて、俺だったらついでに観光したいなと思うけど、自由な日とか時間なんていらないとか言って一人だけ誰よりも先に帰国してくる。

大きな大会での勝利なんてコーチとか混合のチームメイトとかにはお祝いしようよとか誘われる事も絶対あるはずなのに、直帰してくる。

協調性が無い、と言われればそれまでだけど。

今回の世界大会は会場が国内でそんな遠くない場所だから、もう新幹線に乗り込んでる。
夜中にそっちつくってスマホに通知が来た。

桜はメダルを獲ると、自分の首にかけた次は絶対俺の首にかける。
これはなんか桜にとってのゲンカツギらしく、これをすると次も絶対勝てるんだって。
そんな事しなくても桜は凄いから勝てるのに。

「金メダルの賞品は海だから」

って毎回言われてる。
勝手に俺を賞品にするな。

自分の部屋で映画つけながら待ってたんだけど、いつのまにかウトウト寝かかっていた。不意に窓がノックされる。
カーテンを開けて確認すると、やっぱり真っ直ぐ帰ってきた桜だった。

鍵を開けて小さな声で「おかえり」と言うと身を乗り出しながら「そっち行っていい?」って聞いてくる。
避けて桜を部屋に迎え入れると、部屋に降り立った瞬間に抱き締められた。

しなやかだけどどっしりした筋肉のある桜の身体。

「めちゃくちゃカッコよかった。他の誰より今日の泳ぎ凄くて鳥肌たったわ」

と本当に思った事を伝える。
こういう褒めは照れなんていらないんだ。
そしたらまぁ目が潰れそうなほど眩しく笑うんだわ。
こんな顔外でやったら黄色い声援上がっちゃう。
今日の桜への応援の歓声も凄かったもん。

桜の家と俺の家は本当に仲がいい。
今日も桜の試合を桜のご両親とウチの両親とテレビがうちより大きいからソールバルグ家で五人で観た。
桜が一番にゴールした瞬間、全員で立ち上がってやばいくらい大声をあげた。
近所の犬が吠えてたから外に聞こえてたと思う。

今日の大会はいつもよりコンディションが整わなくて桜がピリピリして、国内だけど見るなら家で見て言ったらしい。
時々、何かの重圧みたいなのが大きい試合の時は直接応援を明確に拒否してくる。

桜ははいつもそういう試合の前、俺を長い時間抱きしめる。
こう言う時は俺が桜を包んでやれるくらい身体が大きかったらいいのになって思ってた。

でも今は喜びの抱擁だな。
すごいよ桜。本当にかっこいいな。



好きにセックスさせて、っていわれたから風呂で尻の中綺麗にした。
あんなかっこいい世界一の男が俺のところに真っ先に帰ってくるんだと思ったら興奮しすぎて一人で盛り上がって一回抜いてしまった。

桜は、何回こういうことをしても丁寧に俺を抱く。
なし崩しにして来たりもするけど、手つきは優しいんだ。
俺が本気で嫌がる事はしない。

いっぱいキスされて、大きい手と、唇で身体中愛撫されてもうどうしようもなくなる。

俺が声を抑えられない皮膚の薄いところにいっぱいキスマークつけられていく。
後ろの孔がギリギリまで広がって桜のでかいちんこ飲み込んでる。


中で何回もイかされた。
勝ったら好きなだけセックスっていわれて勝って帰って来たから自由にさせるしかない…

ちんこもさんざん舐められて、後ろからも正面からも尻の中揺さぶられて手で抜かれてもう何も出ないって言ってるのに。
出さないで良いよ、まだイけるでしょって。
桜だって俺の中に何回かぶちまけてるのに。

「ぁ……ぁ………も………だめ……らって……ぇ…」

ちょっと動かれるだけでも全身鳥肌が立つくらい敏感にされてる。
後ろの中はもう桜の精液でベトベトになってる壁を擦り上げられる度に頭がチカチカしてくる。

「海…ここ入れて。」

って腰を掴んできて閉じてる奥に亀頭を押し付けてくる。
これ、また俺の頭飛ばそうとしてる。

無理に突破してこないで少しずつ口を開けるように俺の胎の中を促してる。
ゆすられる度に甘イキを繰り返してしまっている。

ギチギチに腹の中、桜で詰まってるのに奥の方そんなに突かれるともう本当気持ち良すぎて頭おかしくなる。

「あ…さくら…だめ……らって…だめ…だめ…おく…は…だ…め!!!」

ぐぽって、俺の腹の奥が桜の亀頭を飲み込んでしまった。

「ひ…ぁ………あ!だめ…らって…ぇ!!」

鳩尾がぎゅってなって涙出るし声が細切れる。
身体が言う事聞かない、ちんこがびしょびしょに潮を吐き出してる。

「ア……ぁ"……だめも……も………ヒ……ィ"ッ!!!!」

眉間に力が入りすぎて痛い。
前にもやられたガタガタ震える、気持ちいいの通り越して怖い奴。
思考が吹っ飛ぶ。

「ねぇ、海、結婚しよ」

俺の身体を抱き込んで震えを抑え込むみたくして、ちっちゃい時に癇癪を起こした俺を慰た時みたいに頭撫でてくる。

もう全然力入らないからかろうじて抱き込んでくる桜につかまってるだけ。

「俺、絶対海の事大事にするから、うんって言って」

桜も俺の中でイってるのに、ほっぺたに唇つけてきて揺さぶりを止めてくれない。

「ア"!!ん……ィ………ア"!!ァ………!!!」

俺は肚の奥に精液を吐き出す亀頭を飲ませたまま、絶頂から降りて来れない。

こんな頭おかしくなるセックス中にお前よくそんなしっかりした喋りが出来るな… 
なかされてんのは俺なのに桜の方が泣きそうになって「俺の旦那さんになってよ」って。

今回、桜は本当にでかい覚悟をして試合に挑んだ事が伝わってくる。
俺の頭を撫でてるのか、縋ってるのか。
コイツこんな俺の事好きなのな。
婚約した時もそうだったんだろう。
言質取るために俺の事うんしか言えない状況にしちゃうくらい。
婚約しても結婚はまだはええよって軽口で断られるの不安で。

息整えられないから、びしゃびしゃに泣いてるし、しゃくりあげたままだけど、桜を抱きしめかえしてちゃんとこたえる。

桜、俺マジでお前の事好きだよ。
誰にも渡したくないくらい。

もう、こんなにお互いを自分のものだって雁字搦めにしたがってるんだよな。

他の人なんて考えられない。
飛ばされかけた思考をなんとか持ち直させる。
この言葉は今はもう訳がわからずに言ってはいけない。

「桜、俺と、結婚しよ」

こういのは、旦那になる側がちゃんと明確に言葉にしないとな。

おでこをくっつけて求婚すると、桜が破顔しながら泣き始めた。
俺の中に入ったまま、苦しいくらい抱きしめてくる。

ああ…幸せだな。

ごめんな、不安にさせて。
桜が産まれてからそばにベッタリしてくれるから、俺はそれが何となく将来も変わらないだろうって、それが当たり前になってた。
馬鹿な俺は桜を当たり前の存在としてしか思ってなくて、可愛い奥さんもらうとか桜に軽く言って傷つけて。

桜とセッスクするようになったら、桜を女の子にとられるんじゃないかって怖かった。
どんなに綺麗な人が近づいて来たって、桜は絶対振り向かなかったのに。
包み隠さず俺の事を好きで居てくれたのに。
いつも桜の気持ちを聞く勇気なくて、婚約するまでもしもを想像して試すみたいな事してたんだなって。

自分の不安で桜を振り回したんだ。

隣に住んでるからとか、セックスしてるからとか、そんなの一時的に安心してもずっと一緒にいられるっていう契約じゃないもんな。

桜はずっと俺に真っ直ぐだった。

安心しろよ、1000年くらいだったら一緒にいてやるよ。

だから桜も俺のものになって。



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