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第1章
第114話《鬼(ひな)退治がしたいシマちゃん》
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《やっぱすずめちゃんも参加するよね~?じゃぁ僕と一緒に後夜祭いこーよ❢ペアで行くと何か記念品?みたいな物貰えるらしいしさ♫鬼退治はとっとと済ませて素敵な思い出を作ろ?🥰》
《いいね!行こう行こう!シマちゃんが傍にいてくれると心強いな。》
(って鬼退治…?…って、もしかしてひなの事か?
シマちゃんも何かアクションを仕掛けるつもりなのかな…?)
後夜祭はコンテストの後のイベントだから、その時はひなに対しては敵も味方も無いはずなのに、何故か好戦的なシマちゃんに苦笑する。
《あっ❢それ僕のせりふ~❢えへへ♫やっぱり親友がいるって良いよね💛そんじゃ、そういう事で後でまた大学で会って話そ♪僕今からオメコンのリハあるからもう家を出なきゃなんだよね🥺》
《了解!じゃぁまた後でね?リハ頑張って!》
《は~い✨では行ってきまーす❢》
(よし、これでシマちゃんともしっかり連絡が取れたな。他に連絡しとかなきゃいけない人はいないかな?)
シマちゃんとのメッセージのやり取りを終えた俺は、シマちゃんのメッセージ欄を閉じて、未読メッセージが来ていないか確認する。
(!未読が309件…?こんなの今まで見たことも無い数字だ。ほぼ総一郎とひなからだけど、この異常なメッセージの数…あいつら俺が煽り返してから本当に寝てないのか?)
少しでも寝不足になってしまえとは思っていたけれど、予想外に煽りが効いているようで顔がにやける。
(今まであいつらの言動には振り回されてばかりだったから、やっと対等に言い返せるようになって清々するな。)
あいつらのメッセージは引き続きこのまま無視しておこう。
一々全部読む暇もないし、どうせろくな内容じゃないだろうからな。
そっとスマホの電源を切り、カバンにしまったところで、リビングのドアが開き、寝室から巧斗さんが姿を現した。
彼は既に着替えを済ませ、身だしなみも整っていて、相変わらず落ち着いた色の大人なファッションを、お洒落にコーディネートして着こなしていた。
その姿を目にした俺は、やっぱり彼はどんな服を着ても完璧に着こなすな…、と思わず見惚れてしまう。
(…このくらいの美貌なら布切れ一枚でも様になりそうなのに、服のセンスまでいいんだからズルいよな…。)
出かける時のお決まりの変装なのか、また黒マスク、サングラス、黒帽子を装備して、素顔が見えないようにしてるが、それでもにじみ出るイケメンオーラは消せないので注目の的になりそうだ。
「お待たせしました。ではそろそろ俺達も出発しましょうか?折角のお祭りですし、ごはんは出店を回って食べましょう。」
彼の優しい声に、俺は大きくうなずきながら立ち上がった。
(出店か~!文化祭も最後だし、沢山食べたいな。あっそうだ。今日こそはシマちゃんのメイド喫茶に行かないと。クーポンを貰ったのに行かないのも失礼だしな。あと、単純にシマちゃんの接客も普通に見たい!)
「うん、楽しみ!実は色々見て回りたい所があるんだ。」
「そうなんですね?出来れば君に案内してもらえると嬉しいです。」
「勿論!散々巧斗さんの事連れまわしちゃうかもだけど、ちゃんと付き合ってよね?」
「ふふ、喜んで。」
冗談めかして巧斗さんを見上げると、彼はこの上なく暖かい目をこちらに向けながら頭を軽く撫でてくる。
(!はしゃぎすぎて子供扱いされてしまったか?…まぁ、これも悪くはないけど。)
とまぁ、そんなこんなで俺たちは大学に向けて一緒の車(蛍光ピンク)で出発したのだった。
◇◇◇
快適な車内でテンションの上がるBGMを聞きながら巧斗さんと雑談を交わし、大都市を駆け抜け、体感的にはあっという間に大学に着いた。
駐車場には巧斗さんの車以外にド派手蛍光ピンクの車が2台止まっていたので、兄と総一郎がすでに大学に到着していることがわかる。
(げ。総一郎…もう来てるのか。まぁ9時からはミスターコンのリハがあるから当然といえば当然だけど…。)
近くに備え付けてあった時計をみると、8時57分なのでしばらくは出くわす事もないだろう。
例によって、巧斗さんが俺をエスコートしてくれて車を降りて、駐車場を出ようとすると、
《ププーーーーーーーー!!》
と大音声の車のクラクションが何処かから鳴り響く。
(別に道の端を歩いているし、車の走行を邪魔している訳では無いのに何故だろう…?)と、辺りを見渡すと、音の発生源は見覚えのある蛍光ピンクの車からだった。
ドアが乱暴に開いて、バンっ!!と、大きな音を立てて閉まると、物凄い形相の男がズカズカとこちらに近づいてくる。
(ひぃ!あれは…、総一郎!?嘘だろ…あいつ、今頃リハーサルに行ってるんじゃなかったのか?!)
《いいね!行こう行こう!シマちゃんが傍にいてくれると心強いな。》
(って鬼退治…?…って、もしかしてひなの事か?
シマちゃんも何かアクションを仕掛けるつもりなのかな…?)
後夜祭はコンテストの後のイベントだから、その時はひなに対しては敵も味方も無いはずなのに、何故か好戦的なシマちゃんに苦笑する。
《あっ❢それ僕のせりふ~❢えへへ♫やっぱり親友がいるって良いよね💛そんじゃ、そういう事で後でまた大学で会って話そ♪僕今からオメコンのリハあるからもう家を出なきゃなんだよね🥺》
《了解!じゃぁまた後でね?リハ頑張って!》
《は~い✨では行ってきまーす❢》
(よし、これでシマちゃんともしっかり連絡が取れたな。他に連絡しとかなきゃいけない人はいないかな?)
シマちゃんとのメッセージのやり取りを終えた俺は、シマちゃんのメッセージ欄を閉じて、未読メッセージが来ていないか確認する。
(!未読が309件…?こんなの今まで見たことも無い数字だ。ほぼ総一郎とひなからだけど、この異常なメッセージの数…あいつら俺が煽り返してから本当に寝てないのか?)
少しでも寝不足になってしまえとは思っていたけれど、予想外に煽りが効いているようで顔がにやける。
(今まであいつらの言動には振り回されてばかりだったから、やっと対等に言い返せるようになって清々するな。)
あいつらのメッセージは引き続きこのまま無視しておこう。
一々全部読む暇もないし、どうせろくな内容じゃないだろうからな。
そっとスマホの電源を切り、カバンにしまったところで、リビングのドアが開き、寝室から巧斗さんが姿を現した。
彼は既に着替えを済ませ、身だしなみも整っていて、相変わらず落ち着いた色の大人なファッションを、お洒落にコーディネートして着こなしていた。
その姿を目にした俺は、やっぱり彼はどんな服を着ても完璧に着こなすな…、と思わず見惚れてしまう。
(…このくらいの美貌なら布切れ一枚でも様になりそうなのに、服のセンスまでいいんだからズルいよな…。)
出かける時のお決まりの変装なのか、また黒マスク、サングラス、黒帽子を装備して、素顔が見えないようにしてるが、それでもにじみ出るイケメンオーラは消せないので注目の的になりそうだ。
「お待たせしました。ではそろそろ俺達も出発しましょうか?折角のお祭りですし、ごはんは出店を回って食べましょう。」
彼の優しい声に、俺は大きくうなずきながら立ち上がった。
(出店か~!文化祭も最後だし、沢山食べたいな。あっそうだ。今日こそはシマちゃんのメイド喫茶に行かないと。クーポンを貰ったのに行かないのも失礼だしな。あと、単純にシマちゃんの接客も普通に見たい!)
「うん、楽しみ!実は色々見て回りたい所があるんだ。」
「そうなんですね?出来れば君に案内してもらえると嬉しいです。」
「勿論!散々巧斗さんの事連れまわしちゃうかもだけど、ちゃんと付き合ってよね?」
「ふふ、喜んで。」
冗談めかして巧斗さんを見上げると、彼はこの上なく暖かい目をこちらに向けながら頭を軽く撫でてくる。
(!はしゃぎすぎて子供扱いされてしまったか?…まぁ、これも悪くはないけど。)
とまぁ、そんなこんなで俺たちは大学に向けて一緒の車(蛍光ピンク)で出発したのだった。
◇◇◇
快適な車内でテンションの上がるBGMを聞きながら巧斗さんと雑談を交わし、大都市を駆け抜け、体感的にはあっという間に大学に着いた。
駐車場には巧斗さんの車以外にド派手蛍光ピンクの車が2台止まっていたので、兄と総一郎がすでに大学に到着していることがわかる。
(げ。総一郎…もう来てるのか。まぁ9時からはミスターコンのリハがあるから当然といえば当然だけど…。)
近くに備え付けてあった時計をみると、8時57分なのでしばらくは出くわす事もないだろう。
例によって、巧斗さんが俺をエスコートしてくれて車を降りて、駐車場を出ようとすると、
《ププーーーーーーーー!!》
と大音声の車のクラクションが何処かから鳴り響く。
(別に道の端を歩いているし、車の走行を邪魔している訳では無いのに何故だろう…?)と、辺りを見渡すと、音の発生源は見覚えのある蛍光ピンクの車からだった。
ドアが乱暴に開いて、バンっ!!と、大きな音を立てて閉まると、物凄い形相の男がズカズカとこちらに近づいてくる。
(ひぃ!あれは…、総一郎!?嘘だろ…あいつ、今頃リハーサルに行ってるんじゃなかったのか?!)
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