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牧場見学
加工場 2
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美味しい料理を堪能して、食後のお茶を皆でゆっくり楽しみ。次は、クラリーちゃんが一番楽しみにしていた毛糸加工場へ、毛糸加工場は、牧場の敷地内ではなく、少し離れた場所になっていた。
毛刈り(魔術でやるそうで、中でも羊は、三人係で、魔力をゴッソリ持っていかれるので、大変な作業だと言っていた)の時期ではなかったので、刈ってからの工程の説明をざっとしてもらい(と、いっても、ほとんど魔術でやっているので、見ても面白くはないですよ。と言われてしまった)観光客の為に用意している体験工房へ。
毛の繊維を解したり、染色したりも出来るし、それらを使い糸巻きやフェルト作り、織物類を体験出来るようだ。
道具の説明や作品の説明を受けて、それぞれ、何かを作る事に…
俺は、綿で慣れていた機織りにし、タリクさんと、クラリーちゃんは、糸巻きで、リョウはフェルト作りにした。それぞれに、指導員が付いたけど、俺のところに付いた人は、俺が慣れていると分かると、やりかけで置かれていた絨毯を織り始めた。
自分が想定していたものを織り終わり、回りをみると、皆、真剣な表情で作業をしていた。
リョウは、黄土色のモノで、どうやら帽子を作ったらしい、石鹸水を落とし風魔法で乾かしながら、指導員さんの注意を聞き、形を整えている。シーズで良く見る中折れ帽のつばが細いタイプだ。
クラリーちゃんとタリクさんは、黄色と赤系の色の糸で、中細の毛糸束を量産してる。編み物好きの人がいるのかな?
俺は、黒と緑系の糸と、リョウが選んだ黄土色と焦げ茶色の糸で織った二種類の布を、織り機から外し、運びやすいように巻いていく。
「あっ、もう終わったんですか?」
「あっ、はい、作るものを決めていたので」
「凄い、綺麗に織れてますね。因みに、なにを作るのかうかがっても?」
「ええ、防寒具の襟や袖、靴やネックウォーマーの一部に使うつもりです」
「ああ、だから、その短さなんですね」
「量が決まってましたから、有効活用しようと思いまして」
「なるほど。私も、真似して良いですか?」
「いいですよ。ウィル族では、綿や麻の織物で、結構やっているんですよ。市街地の工房でも、大分見るようになりましたよ」
「そうなんですね。今度街に行ったとき、見てみますね」
なんて、雑談してる間に、皆のも出来上がり、今日の予定は終了。
食肉加工場の方は、リョウが、冒険者になってからにすることになっている。
どうも、元居た世界では、動物とあまり接して来なかったので、動物の解体などに耐性が無いから、少しずつ慣らした方が良いと言われたのだ。
まぁ、分からなくはないか…可愛いと撫でていた山羊や羊、兎が死ぬところを急に見せて、拒否反応されたら、冒険者になれないからな…
タクマさんが言うには、元の世界では狩猟など行うのは、極々限られた人だけだったので、自分が生きるために、他の生命をいただく事を軽視する人が増えて来ていたと言う。
植物にしろ動物にしろ、生きてるものを、自分の糧にするのだから、しっかりとその大切さを教えてあげてほしいと言われたが、俺達は、自分が生きるために、食を求めただけであって、タクマさんが、言うような事を考えることすらしなかったからなぁ…
牧場に戻り、テイクアウトの料理を受け取り、牧場を後にしようとしているところに、セルバンさんが現れ、何故か俺だけ呼ばれた。
セルバンさんの所に行くと、足元には、体長一メートルほどのウプアートが座ってこちらを見ていた。
え?魔力感知、熱感知、音感知、気配察知が反応しない?いくら夕暮れ近いとはいえ、近づくまで気がつかなかった…
「ウプアートは、闇系の魔術のエキスパートです。どうです?凄いでしょう。本来の大きさは、三メートルです」
「三…え?本当ですか?」
んん?どうなってる?元が一メートルで、三メートルになるのは簡単だ。幻影魔法により、身体にの表面にある魔力の層を厚くして、自分の姿を反映させればいいのだから、でも、その逆となると…?ああ、リッジが以前言っていた空間系の術の応用か?だから、完全に気配が消せるのか?
「ふふ、ディルさん、こちらへ」
セルバンさんについて、小屋に入ると、何やら動物の甘えるような声が聞こえ、柵に囲われ、干した牧草が敷き詰めてあり、中には、三メートルのウプアートが、二十センチ程のウプアート一匹に乳を与えているところだった。
「昨晩、生まれたんですよ。そして、父親のシフが言うには、あなたに託したいそうです。どうか、従魔契約していただけませんか?」
毛刈り(魔術でやるそうで、中でも羊は、三人係で、魔力をゴッソリ持っていかれるので、大変な作業だと言っていた)の時期ではなかったので、刈ってからの工程の説明をざっとしてもらい(と、いっても、ほとんど魔術でやっているので、見ても面白くはないですよ。と言われてしまった)観光客の為に用意している体験工房へ。
毛の繊維を解したり、染色したりも出来るし、それらを使い糸巻きやフェルト作り、織物類を体験出来るようだ。
道具の説明や作品の説明を受けて、それぞれ、何かを作る事に…
俺は、綿で慣れていた機織りにし、タリクさんと、クラリーちゃんは、糸巻きで、リョウはフェルト作りにした。それぞれに、指導員が付いたけど、俺のところに付いた人は、俺が慣れていると分かると、やりかけで置かれていた絨毯を織り始めた。
自分が想定していたものを織り終わり、回りをみると、皆、真剣な表情で作業をしていた。
リョウは、黄土色のモノで、どうやら帽子を作ったらしい、石鹸水を落とし風魔法で乾かしながら、指導員さんの注意を聞き、形を整えている。シーズで良く見る中折れ帽のつばが細いタイプだ。
クラリーちゃんとタリクさんは、黄色と赤系の色の糸で、中細の毛糸束を量産してる。編み物好きの人がいるのかな?
俺は、黒と緑系の糸と、リョウが選んだ黄土色と焦げ茶色の糸で織った二種類の布を、織り機から外し、運びやすいように巻いていく。
「あっ、もう終わったんですか?」
「あっ、はい、作るものを決めていたので」
「凄い、綺麗に織れてますね。因みに、なにを作るのかうかがっても?」
「ええ、防寒具の襟や袖、靴やネックウォーマーの一部に使うつもりです」
「ああ、だから、その短さなんですね」
「量が決まってましたから、有効活用しようと思いまして」
「なるほど。私も、真似して良いですか?」
「いいですよ。ウィル族では、綿や麻の織物で、結構やっているんですよ。市街地の工房でも、大分見るようになりましたよ」
「そうなんですね。今度街に行ったとき、見てみますね」
なんて、雑談してる間に、皆のも出来上がり、今日の予定は終了。
食肉加工場の方は、リョウが、冒険者になってからにすることになっている。
どうも、元居た世界では、動物とあまり接して来なかったので、動物の解体などに耐性が無いから、少しずつ慣らした方が良いと言われたのだ。
まぁ、分からなくはないか…可愛いと撫でていた山羊や羊、兎が死ぬところを急に見せて、拒否反応されたら、冒険者になれないからな…
タクマさんが言うには、元の世界では狩猟など行うのは、極々限られた人だけだったので、自分が生きるために、他の生命をいただく事を軽視する人が増えて来ていたと言う。
植物にしろ動物にしろ、生きてるものを、自分の糧にするのだから、しっかりとその大切さを教えてあげてほしいと言われたが、俺達は、自分が生きるために、食を求めただけであって、タクマさんが、言うような事を考えることすらしなかったからなぁ…
牧場に戻り、テイクアウトの料理を受け取り、牧場を後にしようとしているところに、セルバンさんが現れ、何故か俺だけ呼ばれた。
セルバンさんの所に行くと、足元には、体長一メートルほどのウプアートが座ってこちらを見ていた。
え?魔力感知、熱感知、音感知、気配察知が反応しない?いくら夕暮れ近いとはいえ、近づくまで気がつかなかった…
「ウプアートは、闇系の魔術のエキスパートです。どうです?凄いでしょう。本来の大きさは、三メートルです」
「三…え?本当ですか?」
んん?どうなってる?元が一メートルで、三メートルになるのは簡単だ。幻影魔法により、身体にの表面にある魔力の層を厚くして、自分の姿を反映させればいいのだから、でも、その逆となると…?ああ、リッジが以前言っていた空間系の術の応用か?だから、完全に気配が消せるのか?
「ふふ、ディルさん、こちらへ」
セルバンさんについて、小屋に入ると、何やら動物の甘えるような声が聞こえ、柵に囲われ、干した牧草が敷き詰めてあり、中には、三メートルのウプアートが、二十センチ程のウプアート一匹に乳を与えているところだった。
「昨晩、生まれたんですよ。そして、父親のシフが言うには、あなたに託したいそうです。どうか、従魔契約していただけませんか?」
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