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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 39
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修練場に行くと、木刀を使い、立稽古をしていた。ゆっくりとした動作で、剣の扱い方を習っているらしい。
修練場は、壁がなく、屋根だけの建物で、その横に、貸し防具や武器が置かれてる小屋があり、その横に長細い椅子が設置されていた。その椅子に、守衛長のアランさんと、おっさんが並んでリョウ達を見ていた。あっ、いや、おっさんの肩に地竜の剣が乗っていた。
俺が見えたとたん、おっさんが、気まずそうに顔を歪めたが、一瞬だけだった。
「どんな感じ?」
「ワレの目に狂いはなかったッス」
アランさんに、挨拶した後、リョウの様子を聞くと、地竜の剣が胸をはって答えてくれた。
「ふむ、まぁ、三日では、こんなものだろう。まだ、幼いしな、後は、リョウの頑張り次第というところだな」
「ワレが付いてるから問題ないッスよ。心配いらないっどわっ!イタタタタッ」
地竜の剣が『心配』といったところで、おっさんが反応して、地竜の剣の頭部を鷲掴みキリキリと力を込める。そのまま、吊るした地竜の剣を睨み付け。
「地竜の剣よ。お主が自主的に力を使い、切ってはならぬぞ。持った者の意思を汲み取り行動するのだ。でなければ、持ち主の寿命を縮めることになる」
「え?わ、わかったッス、イタイ、イタイので離してほしいッス…」
おっさんが力を緩めると、地竜の剣は、ぴえーんと泣いて俺の頭の上の烈震にすがり付いてきた。
うっ、重い…
烈震くん…重力操作、手を抜かないように…そう、思いながら、頭の上の親子を隣に下ろす。
「地竜の剣が言っていた自動制御ってヤツは、そんなに危険なの?」
「ああ、所有者が、地竜の剣以上の力を持っていて、魔力共有出来れば問題ない。しかし、そうでない場合は、ただ所有者の力を採取するだけで、最終的に、死に追いやることとなる」
げっ、なにそれ?メチャクチャ怖い。
「地竜の剣は。それ知ってたの?」
「えっと、リョウくらい魔力が多ければ問題ないかなぁーと、思ったッスよ?」
「何故、最後に疑問符付けるのかな?」
「あう、ディル怖いッス…」
「何故なのかな?」
「…うう、今まで、一番多い魔力を持っていたのが、レオンだったんスけどね。リョウは、それ以上持っていたんで、ちょっとくらいなら、良いかなぁって、思ったッス」
烈震を盾にしつつ、ボソボソと地竜の剣が言うと、隣のおっさんがため息をついた。
「そのちょっとが、命取りになるのだ。心せよ」
「あう、そうなんスか?」
「お主が、地上に居た時に狂人になった王が幾人いたか憶えておるか?」
「三人ッス…」
「好戦的な王達で、お前をよく使った者達だったな。実力も計れない愚かな者達であった。そやつらに染まり、見境無く切りつける道具に成り下がっておったことを忘れたのか?」
「え?ワレがですか?」
「はぁ…覚えとらんのか…困ったヤツだ。よく聞け、お主は、地上にいる間に、黄泉の番人に目をつけられたのだ。まぁ、ワシ等も、神器のお主をどうこう出来るとは思わなんだから、ワシ等にも、責任はあるが…」
おっさんは、一旦言葉を切り、珍しく困った顔をして見せた。
「お主が、保身のために、王達より、格上の者を斬りまくったせいで、身体と精神のバランスを崩してしまったのだ。その結果、獣人族にとっては余り好ましくない、伝説が生まれてしまったな」
おっさんが、こう言うと、アランさんと、聞き耳をたてていた黒狼の刃の面々が、目を見開いてこちらを見て。近づいてきた。
リョウと、それを指導しているコクヨウさんに変化はない、凄い集中力だ。
「それって、狂人王 グルゼ、迷信王 オストル、強奪王 ゴルタルの伝説は、地竜の剣が原因だったと言うことですか?」
アランさんが確認する。
「ん、グルゼやオストルは、半分位、原因かのう…ゴルタルは、元から、強欲であった。まぁ、地竜の剣を得たことで、助長したと言うか、黄泉の番人に魅入られたせいというか…地竜の剣に、強さばかり求めるようしていたのでな…それで、慌てて回収し、天上の神々に強さばかりではなく、心根の良いものの所に行けるようにしてもらったのだ。こんな風に、なるとは思わなんだがな…」
歯切れの悪いおっさんの前に、地竜の剣が飛び出して行った。
「なんかヒドイ言われようだけど、それって、ワレのせいって訳でもないッスよね!元は、モンディール様達の設定の仕方がない悪かったんスよね?」
「ん、まぁ、神獣達がレオンを認めず、ウダウダ、ウダウダしておったから、ツイな…」
「ツイって…」
地竜の剣は、また、ぴえーんと言って、父親にしがみついた。
しがみつかれた烈震は、呆れたようにおっさんを見上げてる。
ほらな、神様達は、地上人と感覚が違うのだ。たまにしか天上に行かず、殆ど地上に居るようなおっさんでさえこうなのだから、そうそう、神に頼るのは良くないよな…ん?あれ?じゃぁ、俺の存在ってどうなるんだ?
修練場は、壁がなく、屋根だけの建物で、その横に、貸し防具や武器が置かれてる小屋があり、その横に長細い椅子が設置されていた。その椅子に、守衛長のアランさんと、おっさんが並んでリョウ達を見ていた。あっ、いや、おっさんの肩に地竜の剣が乗っていた。
俺が見えたとたん、おっさんが、気まずそうに顔を歪めたが、一瞬だけだった。
「どんな感じ?」
「ワレの目に狂いはなかったッス」
アランさんに、挨拶した後、リョウの様子を聞くと、地竜の剣が胸をはって答えてくれた。
「ふむ、まぁ、三日では、こんなものだろう。まだ、幼いしな、後は、リョウの頑張り次第というところだな」
「ワレが付いてるから問題ないッスよ。心配いらないっどわっ!イタタタタッ」
地竜の剣が『心配』といったところで、おっさんが反応して、地竜の剣の頭部を鷲掴みキリキリと力を込める。そのまま、吊るした地竜の剣を睨み付け。
「地竜の剣よ。お主が自主的に力を使い、切ってはならぬぞ。持った者の意思を汲み取り行動するのだ。でなければ、持ち主の寿命を縮めることになる」
「え?わ、わかったッス、イタイ、イタイので離してほしいッス…」
おっさんが力を緩めると、地竜の剣は、ぴえーんと泣いて俺の頭の上の烈震にすがり付いてきた。
うっ、重い…
烈震くん…重力操作、手を抜かないように…そう、思いながら、頭の上の親子を隣に下ろす。
「地竜の剣が言っていた自動制御ってヤツは、そんなに危険なの?」
「ああ、所有者が、地竜の剣以上の力を持っていて、魔力共有出来れば問題ない。しかし、そうでない場合は、ただ所有者の力を採取するだけで、最終的に、死に追いやることとなる」
げっ、なにそれ?メチャクチャ怖い。
「地竜の剣は。それ知ってたの?」
「えっと、リョウくらい魔力が多ければ問題ないかなぁーと、思ったッスよ?」
「何故、最後に疑問符付けるのかな?」
「あう、ディル怖いッス…」
「何故なのかな?」
「…うう、今まで、一番多い魔力を持っていたのが、レオンだったんスけどね。リョウは、それ以上持っていたんで、ちょっとくらいなら、良いかなぁって、思ったッス」
烈震を盾にしつつ、ボソボソと地竜の剣が言うと、隣のおっさんがため息をついた。
「そのちょっとが、命取りになるのだ。心せよ」
「あう、そうなんスか?」
「お主が、地上に居た時に狂人になった王が幾人いたか憶えておるか?」
「三人ッス…」
「好戦的な王達で、お前をよく使った者達だったな。実力も計れない愚かな者達であった。そやつらに染まり、見境無く切りつける道具に成り下がっておったことを忘れたのか?」
「え?ワレがですか?」
「はぁ…覚えとらんのか…困ったヤツだ。よく聞け、お主は、地上にいる間に、黄泉の番人に目をつけられたのだ。まぁ、ワシ等も、神器のお主をどうこう出来るとは思わなんだから、ワシ等にも、責任はあるが…」
おっさんは、一旦言葉を切り、珍しく困った顔をして見せた。
「お主が、保身のために、王達より、格上の者を斬りまくったせいで、身体と精神のバランスを崩してしまったのだ。その結果、獣人族にとっては余り好ましくない、伝説が生まれてしまったな」
おっさんが、こう言うと、アランさんと、聞き耳をたてていた黒狼の刃の面々が、目を見開いてこちらを見て。近づいてきた。
リョウと、それを指導しているコクヨウさんに変化はない、凄い集中力だ。
「それって、狂人王 グルゼ、迷信王 オストル、強奪王 ゴルタルの伝説は、地竜の剣が原因だったと言うことですか?」
アランさんが確認する。
「ん、グルゼやオストルは、半分位、原因かのう…ゴルタルは、元から、強欲であった。まぁ、地竜の剣を得たことで、助長したと言うか、黄泉の番人に魅入られたせいというか…地竜の剣に、強さばかり求めるようしていたのでな…それで、慌てて回収し、天上の神々に強さばかりではなく、心根の良いものの所に行けるようにしてもらったのだ。こんな風に、なるとは思わなんだがな…」
歯切れの悪いおっさんの前に、地竜の剣が飛び出して行った。
「なんかヒドイ言われようだけど、それって、ワレのせいって訳でもないッスよね!元は、モンディール様達の設定の仕方がない悪かったんスよね?」
「ん、まぁ、神獣達がレオンを認めず、ウダウダ、ウダウダしておったから、ツイな…」
「ツイって…」
地竜の剣は、また、ぴえーんと言って、父親にしがみついた。
しがみつかれた烈震は、呆れたようにおっさんを見上げてる。
ほらな、神様達は、地上人と感覚が違うのだ。たまにしか天上に行かず、殆ど地上に居るようなおっさんでさえこうなのだから、そうそう、神に頼るのは良くないよな…ん?あれ?じゃぁ、俺の存在ってどうなるんだ?
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