オラクル

kaoru

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第一章 碧玉

八話

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「はぁ?いなくなった?どういうことなんです?」

 マーヤさんのお陰で少し落ち着いて、朝から何も食べていない事にも気づいたら、お腹も空いてきて、キャロットケーキを食べていると、マーヤさんが、先生に、ワタシが目を腫らしていた理由を聞いた。
 そして、答えを聞いて、目も口も大きく開けて驚いている。

「どういう事と言われても、私も何が何やら…今朝、枕元に天からの使者が立っていて、クーリィ達の力が必要で、旅に出なければならないから、その準備の手伝いの為に山に登る様に言われましてね。朝一で山に登ってみると、フーだけ居て、クーリィとハウトどころか、家も畑もなくなっていて、私も困惑しているのだよ」

「はぁ?神隠しや人さらいなんてもので、人が居なくなる話はたまに聞きますが、家や畑も一緒に無くなるなんて、アタシは初めて聞きましたよ」

「私も聞いたことは無いし、自分で見たけど、どうにも信じられない気分なんだよ」

 先生は、本当に困ったと言うように大きなため息をついた。でも?

「本当に天からの使者だったんですか?悪魔が化けていたんじゃないんですか?」

「え?マーヤさん、酷いなぁ…一応、これでも、しっかりと修行して、神から祝福を受けた身なんだけど…」

「じゃぁ、何で、そんな徳の高いお方がこんな小さい島の教会になんて派遣されてきたんです?」

 マーヤさんの質問に、先生がワタシを見た。?

「クーリィ達がこの島が良いと言ったからだよ。それで、ここの生まれの私が選ばれたのだよ」

 !、何それ?

「はぁ…、あの二人がこの島に来たときに、どこぞの御貴族様が流刑されてきたなんて、噂がたってたけど…教会絡みだったんだね。しかも、神託で呼ばれるなんて…もしかして、ハウト様が聖女だと言うのが本当なんですか?そして、その聖女の護衛騎士だったのがクーリィ様で?」

 え?母さんが聖女?父さんが騎士?何それ?

「ん、なんかあの二人で、いろんな話が創られていたみたいだね。しかし、私があの二人の素性を話すのは禁止されてるからね。答えられないよ。すまないねぇ」

「…今回ばかりは、聞けると思ったのにねぇ。残念」

 んん?どういう事?

 フーに、分からないことが増えていく。
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