オラクル

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第一章 碧玉

十四話

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 先生が持っている大きな背負い袋に食料や着替えを詰めて、二つの肩掛け鞄に水袋、一食分の携帯食と乾燥させた果物、薬草を入れてそれぞれ持つことにした。

 そして、マーヤさんが作っていってくれた夕食をいただきながら、神託の事をまた話した。

「フー、さっき誤魔化すような話し方をしてしまって悪かったね。今の時点でマーヤさんには、聞かれたくない話が幾つかあったんだよ」

「なんとなくそうなのかなって、思ってました。先生は、初めから父さん達が居なくなった事は知っている感じがしたから、マーヤさんと驚いているのが、なんとなく変だな?って…後、ククと名乗った獣の事とか…」

「うん、そうなんだ。フーは聡いからね。助かったよ」

「サトイ?」

「かしこい、頭がいいということだよ」

「そうなのかな?」

「そうだよ。それで、フーの両親の事だけど、今の私達がどんなに頑張っても行けない場所に居るんだよ」

「行けない場所?」

「そう。だけど、今回の目的である『ある物』を全て探し出せれば会うことが出来る様になる」

「ある物って?」

「それは、追々ね。今は教えられない。そして、フーが、今朝会ったクク様は、神の一柱なんだよ」

「え?神様?神様って、天に居るんじゃないの?」

「この世界には、多くの神が在すんだよ」

「オワス?」

「居るということだね。そして、クク様の様に、降臨している神も在すんだよ」

「コウリン?」

「地上に姿を現す事だね」

「でも、お話に出てくる神様は、白い光に包まれていたり、光輝いている様に書かれていますよ」

「うん、お話になっているのは、この国で一番多く慕われている太陽神であるアーレィ様の事が書かれているのが多いからだよ。クク様は、常闇の神なんだよ」

「トコヤミ?」

「光の当たらない暗い処の神様なんだよ」
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