僕が女子バスケットボール部のマネージャーに!?~親友の身代わりとして何でもするって言ったけど、その彼女まで迫ってくるのはなぜ?

まよな柑

文字の大きさ
66 / 112
6本目 女子バスケットボール部員の告白

奇策 65-11

しおりを挟む

 次に成美さんと共に香織さん宅を訪れた日。

 ダイニングキッチンで荷物を置いた成美さんが、いつものように言った。
「じゃあ小暮っち、お風呂いこ」

 そこで僕は言う。
「あの、実は香織さんから相談されたことがあって……」

「香織ちゃんが? 小暮っちに?」

「うん。香織さん、毎日のように僕たちがお風呂でしているから、その……さすがに、中でどんなことをしているのか興味があるって」

 これは不自然なことではない。女子だってセックスには興味がある。自分もしたいとは言わないまでも、見てみたいとか。それは、成美さんたちが僕で欲求を処理していることからも、よく分かるはずだ。

「そっか、そりゃそうだよね。香織ちゃんも小暮っち使う?」
 まるで自分の所有物のように僕の体を勧める成美さん。まあ、その通りなんだけど。

 香織さんは恥ずかしそうにうつむきながら言った。
「自分が最後までするのは、ちょっと……だから、とりあえず見ててもいい?」

 このやり取り、実は全て茶番なのである。

   ●

 香織さんには、こう提案した。
「僕が成美さんを担当する日に、自分も加わってみたいと言ってください。もちろん、僕は香織さんが望まないことまでは決してしません。でも、僕が興奮するためというていをとって、香織さんと成美さんが触れ合えるように指示を出します」

 そもそも主導権は成美さんにある。とはいえ、男性である僕が興奮しないことには肝心の部分が始まらないし終わらない。だから実際の行為の流れにおいては、僕が導いたり動いたりするところも多いのだ。お互いに慣れてきた最近では特に。

 こうすれば、香織さんは自分の気持ちを明かさないままに成美さんと体を合わせることができる。

 そして僕もまた、香織さんへの気持ちを本人に対しては伏せたまま、裸で触れ合うことができるのだ。こんな機会でもない限り、成美さんのことを好きな香織さんを相手に、僕が行為に及ぶことなんて、できるはずもない。

   ●

 一方で成美さんにも、事前に相談しておいた。

 彼女はとっくに、僕の目が香織さんに引きつけられていることを承知している。

 ただ、その香織さんが成美さんのことを想っているとは知らない。

「香織さんとも、したい。無理矢理するつもりはもちろんないけど、香織さんも僕たちの行為に興味があるんだ。いきなり2人での行為に誘っても受け容れてもらえるとは思えないから、成美さんと3人でするようにしてもらうことはできないかな」

 こんな提案を聞いた成美さんは、しばらくスマートフォン越しの通話の向こうで沈黙した後、きいてきた。
『小暮っち、やっぱり香織ちゃんのこと好きなの?』

 僕が答えられずにいると、彼女は言い直した。
『ゴメン、きき方マズかったね。そうだなー……仮にだけど、そのうち、あたしたちがこう言ったと考えて』

 仮の話だよ、と彼女は言った。
『いっぱいご奉仕してくれたから、下着泥棒のことは忘れてあげる。もう言うこともきかなくていい。そして今までのご褒美として、あたしたちの内の誰か1人と付き合える権利をあげましょう――さ、誰を選ぶ? あ、付き合いたい人は部の外にいるから手伝ってほしい、でもいいよ』

 一瞬、こういう時はまず冗談で「成美さん」と答えないと失礼なのだろうかと考えた。でも、さすがに健一という恋人がいる彼女を挙げるのは失礼か。

「それは……うん、香織さんだと思う」
 僕は正直に、そう答えたのだった。

   ●

 という事前の根回しがあったので、実は香織さんも成美さんも、この日に3人で行為に及ぶということは承知していたのだ。

 ただ香織さんは、成美さんへの気持ちを伏せているし、僕が香織さんに心かれていることを知らない。

 成美さんは、これが僕の気持ちへの支援であることを香織さんに隠している一方で、香織さんの本当の気持ちを知らないでいる。

 さて、いつもは浴室でしているのだが、さすがに3人で入るのは窮屈だ。今回は香織さん自身も当事者であるため、ベッドを使わせてもらうことになった。

「香織さんと成美さん、2人でお風呂入っちゃったら?」

 と浴室を指差す僕。香織さんは「ナイスパス!」と「いきなり!?」とが入り混じったような複雑な表情をしていた。

 後からシャワーを使った僕が部屋へ行くと、2人はバスタオルを巻いただけの姿でベッドに並んで座っていた。この時点で鼻血が出るんじゃないかというくらいドキドキした。

「いい? 小暮っちは、香織ちゃんがしてほしいっていうところまでしか、しちゃダメだからね。入れたくなったら、あたしに入れること」

「は、はい……」

 とりあえず見ていると言ってベッドの端に移動した香織さんの前で、僕と成美さんが一通りの行為を進める。

 いつものようにキスから始まるだろうと思っていたら、一瞬だけにらむような目をした成美さんの顔が横に逸れた。首筋に唇を当てられる。

 好きな人の前で他の女とキスするつもり? ということだろうか。

 見ていなければいいのかとか、挿入するのはいいのかよとか、僕のファーストキスは容赦なく奪ったくせにとか、色々と思うところはあるけれど……彼女がキスというものに特別な意味を感じているとすれば、香織さんの見ている前でするのは確かに申し訳ない。

 行為の間は、できるだけ成美さんの様子が香織さんに見えるようにした。成美さんも感づいてはいたと思うが、香織さんをその気にさせるためのことと思ってくれたのだろう。恥ずかしがらずにいてくれた。

 そのうちに香織さんも自分で慰め始めた。恥じらう気持ちはあっただろうけど、僕たちの方がよっぽどいやらしいことをしているのを見て、我慢できなくなったのだろう。

 僕は香織さんに、成美さんと触り合うように促した。

 香織さんはものすごく興奮した様子で成美さんの体に手を伸ばしたが、成美さんの方も少なくとも香織さんと肌を合わせることには抵抗はない様子だった。

「香織ちゃん、また大きくなったんじゃない?」

「は……恥ずかしいから、そういうこと言わないで」

「柔らかーい、羨ましーい。ほら小暮っちも、片っぽ触らせてもらいなよ」

 初めて直に見る香織さんのお胸は、本当にすごかった。そして触るともっとすごかった。

 もちろん香織さんに挿入することはしなかった。でも最後は、仰向けになった香織さんに向き合う形で成美さんにかぶさってもらい、密着させたその部分の間に挟むようにして僕が擦って果てた。2人も、抱きしめ合い声を上げて感じ入っていた。

 中でするわけではないので避妊具は外していた。そうして2人のお腹の間に飛び散ったものを、成美さんは指ですくって言った。

「いつもよりも早い、多い、そして濃い。ねえ香織ちゃん、なんでだと思う?」

「ちょ、成美さん……」
 僕は真っ赤になって、それ以上は何も言わないでくれと目で訴える。

 香織さんは、キョトンとした顔にまだ興奮の余韻を浮かべながら、僕の出したものを見つめていた。

   ●

「あの……昨日は、ありがとうございました……」
 その翌日。その日の担当部員が帰った後、2人で片付けをしているところで香織さんからそう言ってきた。

「あ、いえ、僕も夢中になっちゃって……嫌じゃなかったですか?」

「だ、大丈夫です。嫌じゃなかったです……その、とっても」

「そ、そうですか……良かったら、また、成美さんが来てくれる日に……」

「…………はい」

 そんな、何ともいえない恥ずかしくなるような会話の後、しばらく沈黙が降りた。

「……成美ちゃんへの気持ちのこと、実は小暮先生にも聞いてもらっているんです」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される

けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」 「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」 「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」 県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。 頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。 その名も『古羊姉妹』 本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。 ――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。 そして『その日』は突然やってきた。 ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。 助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。 何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった! ――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。 そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ! 意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。 士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。 こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。 が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。 彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。 ※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。 イラスト担当:さんさん

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

処理中です...