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突然の告白
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しおりを挟む南風はそう言って私の肩にまわしている手を離し私の正面に立った。
南風の顔がはっきりと見える。
「……今までずっと我慢していたけど……」
我慢?
何を?
気のせい、かもしれない、けれど。
南風の表情が。
少しだけ……照れている、ように見える。
普段クール過ぎて。
ほとんど表情に出ない南風。
そんな南風が。
頬を赤らめ照れている。
なんだか。
とても貴重な光景を見ているような気がする。
「……できない」
できない?
さっきから南風は何を言っているのだろう。
「……見ることが」
もうっ、南風っ。
一体なになになにーーっ?
「……幼なじみ……として……」
え?
見ることができない?
幼なじみとして?
じゃあ。
南風は私のことをどういうふうに見ているの?
友達?
まぁ、友達といえば友達だけど。
「……初めから……
見てねぇんだよ。
彩音のことを幼なじみとしてなんか」
「南風……?」
一体どうしたの?
なんか今日の南風、いつもと違うよ?
「……女……なんだよ……」
え。
「……俺にとって
彩音は幼なじみじゃなくて……
……一人の女なんだよ」
南風……?
「……好きだ。
俺はずっとずっと
彩音のことが好きだ」
あまりにも。
突然のことで。
驚き過ぎて。
出てこない、声が。
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