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1 Prologue 消える存在 -Chapter セレイナ
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自分が何のために存在しているのかさえ、セレイナにはわからなくなっていた。
セラフィム王太子からの愛なんて、最初から求めてはいない。
王太子の側妃としてセレイナは、間違いなく王家に嫁いだ。だが、そう呼ばれているだけで、実態は王太子妃の執務補佐官だ。
妻ではない。女として扱われることもない。
なのに支えるはずであったその執務さえ、今ではまともに行うことが出来なくなっていた。
ならばなぜ、自分はここに留め置かれているのか。
この巨大な宮殿から、そして世界から、自分が存在することを否定されているようだった。
せめて人間としての最低限の扱いを受けたいと朧げに思う。それすら叶わない現実が、セレイナの心を少しずつ、だが確実に壊していく。
存在していても、誰も気づかない。
そんな日々が淡々と積み重なり、季節の移ろう気配も彼女の中から消えていた。
セレイナはもはや、ただ日々を生きていくことのみを、考えるようになっていた。
☆
その日は朝から、鮮やかな青が空を覆っていた。
一日で唯一与えられる、冷え切った粗末な食事を口に運んでいた時。感情を失ったセレイナの目が、ふと窓の外へ向いた。そこには、たまたま通りかかっていたのだろう、見た事のない色の軍服を来た集団が居た。
それを見たセレイナは、
「異国……の方」
ぼんやりと、そう呟く。
『異国』
何の気なしに呟いた言葉。それが、思考さえも奪われていた彼女の中に、ひとつの希望となって徐々に膨らんでいった。
もし、この国から離れられたら?
役に立たない側妃だと断じられ、国外へ追放されるなら、それで構わない。寧ろ、それこそが救いではないか。
そうすれば、実家にも迷惑はかからないのではないだろうか。
そう思うと居てもたってもいられず、部屋を出てふらつきながらも歩を進めた。
気付けば、セレイナはセラフィムの執務室の扉の前に立っていた。
心臓が激しく鼓動している。
ノックをする勇気さえ失いかけていたが、ここへ来なければ先はない。もう、これ以上は耐えられない。その想いだけが、腕を動かしていた。
「失礼します、殿下」
その声さえも、もう自分のものではないように感じられた。
セラフィムの翡翠色の眼と目が合ったその瞬間、彼の表情に驚きが浮かんでいるのが見えた。けれど、その驚きはすぐに消え、冷たい視線へと変わる。
セラフィムは、セレイナをまっすぐに見据えた。
「セレイナ。何の用だ」
セレイナは深く一礼する。体が震えていた。
「殿下。申し訳ありません。畏れ多いのですが、私からお願いがあります」
「言ってみよ」
「どうか、離縁してください。私を平民に下してください。お願いです」
その言葉に、セラフィムが表情を大きく歪ませる。そして、ため息と共に吐き捨てるように言い放った。
「何故だ?」
セレイナは、声を絞り出すように言う。
「私ではもう、お役に立てません」
セラフィムがセレイナを凝視する。そこには一粒の憐憫も、敬意もないように見える。
「セレイナ。ドレスも宝石も、過分に渡しているはずだろう? それなのに、何が不満なのだ?」
セレイナはその言葉を聞き、困惑した。
ドレスも宝石も?
この一年、新しいものをひとつも受け取っていない。身につけているのは、実家から持ってきた古い衣だけ。ましてや宝石など、ひとつも付けてはいない。
「殿下。申し訳ありません。私は何も、新調した覚えも受け取った記憶もございません」
セラフィムは眉をひそめ、机の引き出から束となった書類を取り出し、その中から何枚かを机の上に並べた。
そこに置かれたのは、ドレスや宝石の購入記録。どれもセレイナの署名と承認印が押されている。
それを見たセレイナは、思わず呼吸を止める。どれもこれも身に覚えがなかった。
セラフィムは眉を寄せ、暫く書類を見た後に低く呟いた。
「奇妙だな。もう一度確認が必要かもしれないね。リージェリアに聞いてみよう」
そう言うと、傍に控えていた侍従に命じた。
「王太子妃を呼べ」
数分後、セラフィム王太子の妻である、正妃・リージェリアが執務室に姿を現した。
「セラフィム。何かあったの?」
その声は甘く柔らかい。綺麗に結われた薄紅色の髪がふわりと揺れる。同じ色の瞳が夫であるセラフィムに向けられる。リージェリアは不思議そうな表情を浮かべながらも、そのぷっくりとした口元からは、愛らしい微笑みが零れていた。
リージェリアに問われたセラフィムも、急に呼び出したことへの謝罪の言葉を掛けたあと
「この書類なのだが。セレイナは、覚えがないと言うんだ。リージェリアはこのことについて、何か知っていることはあるかい?」
セラフィムの問いに、リージェリアは困惑した顔をする。
「正直、こういった細かい経費のことは、覚えて無いわ。それにこれは、セレイナさん個人の経費でしょう? 私が口出しできることではないもの。それに、ここにサインとセレイナさん個人の承認印が……」
そう言うとリージェリアは、コテンと首を傾けた後、チラリとセレイナの方を見た。
「私は何もしてないけれど、こうやって記録に残っているということは、側妃様ご自身がご購入されたのではないの?」
セレイナは完全に混乱していた。なぜ自分のサインがあるのか。
ドレスも宝石も手元には一切ないと言うのに。
やがて、セラフィムはセレイナに向けて、冷たい言葉を言い放った。
「もう……わかった。見苦しい言い訳は不要だよ」
そう言った後、目を細め、忌々しそうな視線をセレイナに向けた。
「セレイナ、何が目的なのかわからないが、そんなみっともない恰好でうろつかないでほしい。私が君を、粗末に扱っているとでも言いたいのかな?」
その声は冷たく、容赦がなかった。着古し、色褪せ、解れたドレス。洗衣の扱いさえ雑になり、見る影もなくなったそれを、セラフィムはセレイナがわざと着ている不快な物だと言い放ったのだ。
「もういい。暫くは、宝石などは持参した自費と俸給で賄うように。こちらからの扶持からは、一切出さない事とする」
自費と俸給。そんなものがあったのだろうか。そう思うが、その思考を遮り、セラフィムはさらに言葉を続ける。そこには、完全な見下しの響きがあった。
「それにだ。誰が政務をこなす? 君の能力は買っているんだ。それを理解してほしい。離縁どうこうと言う問題ではない。最初に言ったはずだよね。君は王太子妃の補佐官であり、私の妻ではない」
セラフィムが放つ言葉。そのことは、言われなくともセレイナは痛感していた。そしてセラフィムは、セレイナの存在も『利用するのみ』と、堂々と言っているのだ。セレイナの事を嘘つきだと信じて。
セレイナは全てを諦めた。
何も言えず、ただ一礼をして王太子の執務室を後にした。
☆
セレイナは、そのまま何も考えずに自室へと歩を進めた。
希望は勿論、絶望もない。何もない、ただの空になった心を引き摺るように。
その夜、彼女は静かに思う。このままどこかへ、逃げても無駄。そんなことをすれば、両親が捕らえられてしまう。助けを求めても、両親を困らせるばかりか、何かの罪を被せられて家ごと断罪されるかもしれない。
そう、自身が身に覚えのないことで、貶められたように。
絶対にそれだけは、避けなければならない。
そうなると、残された道は二つ。
今すぐ死ぬか、それともこの苦しみの果ての、終わりの訪れを待つか。
もう……
待つことには疲れ果てていた。
だから、道はひとつしか残されていない。
セレイナは、静かにその決意に至る。
先の見えない長くて深い漆黒の闇が、終わろうとしていた。
セラフィム王太子からの愛なんて、最初から求めてはいない。
王太子の側妃としてセレイナは、間違いなく王家に嫁いだ。だが、そう呼ばれているだけで、実態は王太子妃の執務補佐官だ。
妻ではない。女として扱われることもない。
なのに支えるはずであったその執務さえ、今ではまともに行うことが出来なくなっていた。
ならばなぜ、自分はここに留め置かれているのか。
この巨大な宮殿から、そして世界から、自分が存在することを否定されているようだった。
せめて人間としての最低限の扱いを受けたいと朧げに思う。それすら叶わない現実が、セレイナの心を少しずつ、だが確実に壊していく。
存在していても、誰も気づかない。
そんな日々が淡々と積み重なり、季節の移ろう気配も彼女の中から消えていた。
セレイナはもはや、ただ日々を生きていくことのみを、考えるようになっていた。
☆
その日は朝から、鮮やかな青が空を覆っていた。
一日で唯一与えられる、冷え切った粗末な食事を口に運んでいた時。感情を失ったセレイナの目が、ふと窓の外へ向いた。そこには、たまたま通りかかっていたのだろう、見た事のない色の軍服を来た集団が居た。
それを見たセレイナは、
「異国……の方」
ぼんやりと、そう呟く。
『異国』
何の気なしに呟いた言葉。それが、思考さえも奪われていた彼女の中に、ひとつの希望となって徐々に膨らんでいった。
もし、この国から離れられたら?
役に立たない側妃だと断じられ、国外へ追放されるなら、それで構わない。寧ろ、それこそが救いではないか。
そうすれば、実家にも迷惑はかからないのではないだろうか。
そう思うと居てもたってもいられず、部屋を出てふらつきながらも歩を進めた。
気付けば、セレイナはセラフィムの執務室の扉の前に立っていた。
心臓が激しく鼓動している。
ノックをする勇気さえ失いかけていたが、ここへ来なければ先はない。もう、これ以上は耐えられない。その想いだけが、腕を動かしていた。
「失礼します、殿下」
その声さえも、もう自分のものではないように感じられた。
セラフィムの翡翠色の眼と目が合ったその瞬間、彼の表情に驚きが浮かんでいるのが見えた。けれど、その驚きはすぐに消え、冷たい視線へと変わる。
セラフィムは、セレイナをまっすぐに見据えた。
「セレイナ。何の用だ」
セレイナは深く一礼する。体が震えていた。
「殿下。申し訳ありません。畏れ多いのですが、私からお願いがあります」
「言ってみよ」
「どうか、離縁してください。私を平民に下してください。お願いです」
その言葉に、セラフィムが表情を大きく歪ませる。そして、ため息と共に吐き捨てるように言い放った。
「何故だ?」
セレイナは、声を絞り出すように言う。
「私ではもう、お役に立てません」
セラフィムがセレイナを凝視する。そこには一粒の憐憫も、敬意もないように見える。
「セレイナ。ドレスも宝石も、過分に渡しているはずだろう? それなのに、何が不満なのだ?」
セレイナはその言葉を聞き、困惑した。
ドレスも宝石も?
この一年、新しいものをひとつも受け取っていない。身につけているのは、実家から持ってきた古い衣だけ。ましてや宝石など、ひとつも付けてはいない。
「殿下。申し訳ありません。私は何も、新調した覚えも受け取った記憶もございません」
セラフィムは眉をひそめ、机の引き出から束となった書類を取り出し、その中から何枚かを机の上に並べた。
そこに置かれたのは、ドレスや宝石の購入記録。どれもセレイナの署名と承認印が押されている。
それを見たセレイナは、思わず呼吸を止める。どれもこれも身に覚えがなかった。
セラフィムは眉を寄せ、暫く書類を見た後に低く呟いた。
「奇妙だな。もう一度確認が必要かもしれないね。リージェリアに聞いてみよう」
そう言うと、傍に控えていた侍従に命じた。
「王太子妃を呼べ」
数分後、セラフィム王太子の妻である、正妃・リージェリアが執務室に姿を現した。
「セラフィム。何かあったの?」
その声は甘く柔らかい。綺麗に結われた薄紅色の髪がふわりと揺れる。同じ色の瞳が夫であるセラフィムに向けられる。リージェリアは不思議そうな表情を浮かべながらも、そのぷっくりとした口元からは、愛らしい微笑みが零れていた。
リージェリアに問われたセラフィムも、急に呼び出したことへの謝罪の言葉を掛けたあと
「この書類なのだが。セレイナは、覚えがないと言うんだ。リージェリアはこのことについて、何か知っていることはあるかい?」
セラフィムの問いに、リージェリアは困惑した顔をする。
「正直、こういった細かい経費のことは、覚えて無いわ。それにこれは、セレイナさん個人の経費でしょう? 私が口出しできることではないもの。それに、ここにサインとセレイナさん個人の承認印が……」
そう言うとリージェリアは、コテンと首を傾けた後、チラリとセレイナの方を見た。
「私は何もしてないけれど、こうやって記録に残っているということは、側妃様ご自身がご購入されたのではないの?」
セレイナは完全に混乱していた。なぜ自分のサインがあるのか。
ドレスも宝石も手元には一切ないと言うのに。
やがて、セラフィムはセレイナに向けて、冷たい言葉を言い放った。
「もう……わかった。見苦しい言い訳は不要だよ」
そう言った後、目を細め、忌々しそうな視線をセレイナに向けた。
「セレイナ、何が目的なのかわからないが、そんなみっともない恰好でうろつかないでほしい。私が君を、粗末に扱っているとでも言いたいのかな?」
その声は冷たく、容赦がなかった。着古し、色褪せ、解れたドレス。洗衣の扱いさえ雑になり、見る影もなくなったそれを、セラフィムはセレイナがわざと着ている不快な物だと言い放ったのだ。
「もういい。暫くは、宝石などは持参した自費と俸給で賄うように。こちらからの扶持からは、一切出さない事とする」
自費と俸給。そんなものがあったのだろうか。そう思うが、その思考を遮り、セラフィムはさらに言葉を続ける。そこには、完全な見下しの響きがあった。
「それにだ。誰が政務をこなす? 君の能力は買っているんだ。それを理解してほしい。離縁どうこうと言う問題ではない。最初に言ったはずだよね。君は王太子妃の補佐官であり、私の妻ではない」
セラフィムが放つ言葉。そのことは、言われなくともセレイナは痛感していた。そしてセラフィムは、セレイナの存在も『利用するのみ』と、堂々と言っているのだ。セレイナの事を嘘つきだと信じて。
セレイナは全てを諦めた。
何も言えず、ただ一礼をして王太子の執務室を後にした。
☆
セレイナは、そのまま何も考えずに自室へと歩を進めた。
希望は勿論、絶望もない。何もない、ただの空になった心を引き摺るように。
その夜、彼女は静かに思う。このままどこかへ、逃げても無駄。そんなことをすれば、両親が捕らえられてしまう。助けを求めても、両親を困らせるばかりか、何かの罪を被せられて家ごと断罪されるかもしれない。
そう、自身が身に覚えのないことで、貶められたように。
絶対にそれだけは、避けなければならない。
そうなると、残された道は二つ。
今すぐ死ぬか、それともこの苦しみの果ての、終わりの訪れを待つか。
もう……
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