10
件
秋の雨が石畳を叩く夕暮れ。路地裏でひっそりと営まれる『レン修復工房』の扉を叩く音がした。
扉の向こうから現れたのは、質素な外套の下に鮮やかな金髪と碧眼を隠した女性。名前はアリア。彼女が差し出したのは、留め具が壊れボロボロに擦り切れた一冊の革表紙の本だった。それは、10年間彼女と一緒に旅をしてきた、父の唯一の形見。
「これを見て欲しいの。私はこの本そのものも大切だけれど……父がそこに込めていた想いを知りたいの」
日誌の記述は 120ページ で唐突に途切れ、そこには『どうか生きてくれ』という祈りと、赤黒い染みだけが残されていた。だが、アリアが本当に解き明かしたいのは、その先にある空白のページ。最終 315ページ目にある、無数の不規則な穴の正体だった。
壊れたものに情熱を傾ける修復士・レンと、神秘のヴェールに包まれた踊り子・アリア。
始まりは小さな依頼。二人の出会いが、日誌の本当の意味を知る旅の始まりなる。
※不定期更新になると思いますが、お付き合いいただけますと嬉しいです。
※私の妄想した架空世界のお話です。
※誤字脱字、また文章がおかしな箇所も多々あるかもしれません。どうぞご容赦ください。
文字数 42,098
最終更新日 2025.12.20
登録日 2025.12.16
王太子妃となるべくして育てられたミレーユ・ラフォード侯爵令嬢は突然の婚約解消という屈辱を味わう。その代償として与えられたのは名門貴族との縁談。だが夫となる男性は彼女を拒絶していた。愛のない婚姻でミレーユは信頼と愛は得られるのか。
一方セレイナ・エルグレン伯爵令嬢は恋人と愛を育んでいた。だがそんな二人を紛争が引き裂き彼女は恋人との約束を信じ待ち続けることとなる。やがて彼の帰還が告げられるがそれはセレイナの悲劇の始まりだった。
交錯する運命。拒絶から始まる婚姻に愛は宿るのか。信じ続けた想いは報われるのか。策略と裏切りの果てに真実の愛を手にするのは誰なのか。
※私の妄想した架空世界のお話です。
※誤字脱字、また文章がおかしな箇所も多々あるかもしれません。どうぞご容赦ください。
文字数 142,778
最終更新日 2025.12.16
登録日 2025.11.07
美貌と気品を兼ね備えた皇太女ジュノと、大帝国随一の公爵家嫡男レオ。彼らは公の場では皇太女と臣下として完璧に振る舞いながらも、その真実の愛は誰にも知られぬ深夜、二十五時の逢瀬に託されていた。
それは、公的な重圧から解放された、二人だけの甘美な誓約。
しかし、レオは愛する女性を隠れた存在に留める葛藤に苦しみ、ついに皇帝へ婚姻を請願する。それは裁可され、束の間の幸福が訪れるかに見えた。だが、大帝国の未来を担う重責と、静かに忍び寄る政治的陰謀が、二人の純粋な愛を容赦なく引き裂いていく。
「愛ゆえの誤解」と「守るための突き放し」が連鎖し、すれ違った想いは絶望的な破局を招く。
二人は愛を貫けるのか。そんな時、陰謀の矢が放たれ、運命は大きく転換していく。
※アルファポリス様の25thに際して「25」というテーマで中短編として書いたのですが、応募する前に再度確認のため調べたら、応募要項に「異世界はNG」とあり、ちゃんと読まずにうっかり異世界で書いてしまった作品です。よろしければお読み頂けますと嬉しいです!
※直接的な性的描写は書いていませんが、そのようなシーンを含みます。耽美的な時間として、物語の倫理と関係性の深化を目的としています。そう言ったシーンが苦手な方はご注意ください。
※私の妄想した架空世界のお話です
※一応は完結させてますが、加筆・改稿作業をかなりしつつの投稿です。お付き合い下さいますと嬉しいです。
※誤字脱字、また文章がおかしな箇所も多々あるかもしれません。どうぞご容赦ください。
文字数 256,637
最終更新日 2025.11.05
登録日 2025.10.09
私は『一応』物書きをしている。
ヒット作ゼロ。ボツ作品は山のよう。
そんな感じで、地面を這うように日々を過ごしていた私。
気付いたら、全く知らない世界で目を覚ます羽目に。
しかも、横には担当編集者の桜庭も一緒に居た。
なぜか一緒に着いて(?)来た桜庭と共に、この世界で右往左往。
異世界で出会う、クセの強い個性的な人たち。
イケメンだったり、アザト女だったり、お色気美女?だったり。
彼らと過ごす、なんてことのない日常。
小さな騒動の中で、見つけてゆくかけがえのない時間。
そんな感じのハートフル?な物語になる……はず。
異世界で叶える青春ざまぁコメディ!
※舞台は私の妄想・架空世界のお話です。
※気まぐれ更新ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
文字数 109,767
最終更新日 2025.08.19
登録日 2025.06.30
「今投稿してるサイトでさー、お題が『公衆電話』って短編募集があるんだけど。ほら、あたくし恋愛とか経験豊富すぎて苦手じゃん? だから、ホラーで行こうかなーって思って。なんかそれっぽい話ないー?」
妹・夢乃が言ってきた。
「公衆電話のホラー? めちゃくちゃあるぞ?」
自称・ホラーハンターの俺が見て来た話。
***
宜しくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
文字数 2,157
最終更新日 2025.08.15
登録日 2025.08.15
俺の名前は磯ガッシー。本名は磯田雅史。
関西から出てきてもう十年になる。芸人として舞台に立って、テレビに出て……なんて夢を抱いてたけど、現実はそう甘くない。
転機が訪れたのは、去年の夏のことだった。
「ガッシーさんの趣味って何ですか?」
ほぼ惰性でやってた動画サイトでの配信。登録者数は千人ちょっと。視聴者も多くて数十人。再生回数もだいたい二桁、三桁。
そんな侘しい俺のチャンネルに送られたコメント。
「趣味かぁ……特にはないねんけど。せやなぁ、引っ越しはようするかも知れんな、ある意味趣味っちゃ趣味か?」
「引っ越し多いってことは、怪奇現象とかあったんじゃないですか?」
そのコメントを見た瞬間、なぜか俺の口は勝手に動いていた。
「あるある! めっちゃあるで!」
そこから俺の人生は変わった。
***
読み進めて覚える違和感は間違いじゃない。
読んで頂けましたら嬉しいです!
宜しくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
文字数 9,740
最終更新日 2025.08.13
登録日 2025.08.13
*車窓から見る夜の川は、今日も静かだ。 いつもの帰宅時間。変わらない毎日の繰り返し。
乗り込む電車の六車両目は、日常的に薄暗かった。 そこには気になる彼。いつも扉付近に立っている。
サラっとした黒髪にラフな格好の彼。少しカッコいいなって思う。 でもそれだけ。そんな日常が、ある日を境に変化していく。
ご覧いただけましたら嬉しいです。 宜しくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
文字数 7,889
最終更新日 2025.08.11
登録日 2025.08.11
政略結婚でありながらも、愛し合っていたジョシュアとエミリー。だが彼らの間に子が出来ず、そのことで徐々にエミリーは日々弱ってゆく。ジョシュアはエミリーを思い、1匹の猫を飼うことに。そこから、幸せだと思っていた日々に陰りが。
※サスペンスホラーの短編です。
※舞台は私の妄想・架空世界のお話です。
※一度短編として出したものと同じですが文字数が多いため、分割して投稿し直しをさせて頂いております。
※流血・暴力シーンがあります。苦手な方はご注意ください。
ご覧いただけましたら嬉しいです。 宜しくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
文字数 10,235
最終更新日 2025.08.11
登録日 2025.08.11
あなたの特別になりたかった。
でも、好きになるのは――痛かった。
皇都学園1年のマリアは、同じクラスの侯爵令息カイルと距離を縮めてゆく。
けれど突然、彼の婚約者が転校してきて、少しずつ日常が変わり始める。
好きだと気づく前に告白されて
恋と気づいた時にはもう、彼の隣は届かない場所になっていた。
まだ何も始まっていないのに、終わってしまうの?
王道の恋愛イベントは揃っているのに、ちっとも進まない恋。
マリアはいったい、誰を選択し何を選ぶのか。
恋か、友情か、それとも違う未来か。
それはマリア自身にも、まだわからない。
青春と恋と友情と。
そんなお話がかけたらいいなぁって思っています。
※物語の舞台は、私の妄想・架空の世界です。
ご覧いただけましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします(・・)(_ _)ペコリ
文字数 229,587
最終更新日 2025.06.30
登録日 2025.05.03
不器用なのに必死でレース編みに挑む公爵令嬢・ステラ。 魔物は出ない、勇者も居ない。華やかなロマンスもない(今の所)けれど、彼女の日常は確かに『何か』を編んでいる。そんなお話。
🍓 『編む。—消える白パンの謎—』 街の小さなパン屋で起こる不可解な出来事。 毎朝「パンが減る」と訴える客と「数は間違いない」と言い張る店主。 ただの勘違い? それとも?
🍓 『編む。—晩餐会の幽霊—』 「屋敷に幽霊が出るらしい……」ひっそりとじわりじわり広がる『幽霊の噂』そんな折、公爵家に届いた晩餐会への招待状。名代としてステラが参加することになるが。
🍓 『編む。ー幻の一杯ー』宮廷で話題の「幻の一杯」。その正体は誰も知らず、どこから来たのかもわからない。美味しさに魅了される人々の中で、秘密が少しずつ明かされていく。謎の茶が秘めた真実とは?
*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*☆☆☆*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅**⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*☆☆☆*⑅
※ゆるふわっと設定です。
※私の妄想な世界観のお話です。
※誤字脱字、また文章がおかしな箇所も多々あるかもしれません。どうぞご容赦ください。
※若輩者です。生暖かく見ていただけましたら嬉しいです。 宜しくお願いいたします。
文字数 92,483
最終更新日 2025.05.10
登録日 2025.04.14
10
件