悪女が美貌の不遇令嬢に転生したら
悪女と言われ、刺された私。
これはもう死んだな、って思ってたのに。私が意識を戻した先は、美しい紫の瞳を持ちながら疎まれ、ついには自ら入水し命を終えようとしていた伯爵令嬢エレンディラの身体だった。
元のエレンディラは、周囲からの圧で卑屈で陰気。そう言われ続けていた。
だがいまはもう、中身は悪女と言われた私。
持ち前の鋼メンタルでメソメソせずに、生きていく。
事情により、顔にスカーフを巻いた不気味なミイラのような姿で、邸宅内や行く先々の人々をドン引きさせ、計画的に婚約をポイポイ。 ガチョウを追い回して羽を拾い、虫を煮出した汁で布を赤く染め、目をしょぼしょぼさせつつ針を刺し、理想の深紅のドレスを自作する。
自分の価値をあげるためなら、できることは全てやる。
王宮の夜会でスカーフを脱ぎ捨て、誰もが見惚れる完璧な美貌の令嬢を演じきったはずの私。 だが、その芝居を「詐欺師か?」と笑い、こちらの化けの皮を剥がしにかかる男が現れる。
「心を掴んで操るってのは、こういうことだ」
耳に残った熱い感触が、消えない。
こいつ、苦手だわー! 悪党め!
その男の第一印象は最悪。
金輪際関わらない! と誓うエレンディラだったが。
※私の妄想した架空世界のお話です。
※ご覧いただけますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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