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39 王后・エリザベルナ ーChapter セリオルド
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「ごめんなさい、セリオルド。もう一度言って?」
王后・エリザベルナが、眉間にしわを寄せて目を閉じ、首を傾けながら、王・セリオルドに聞き返した。
今日は聖夜祭。特別なこの夜、本来なら王太子夫妻と共に晩餐の席を設けてもよかったのだが、王と王后はそうしなかった。帰国したばかりのエリザベルナを気遣ったこともあるが、まだ子に恵まれていない息子夫婦に、静かに過ごす時間を与えたいという配慮もあった。
エリザベルナがウィンター国を離れていた期間は一年半。生まれ故郷である南の国からの要請で、ウィンター国の技術を伝えるために専門家を率いて赴いていたのだ。漸く任を終え、聖夜祭に合わせての帰国となった。
彼女自身もかつては南の隣国から政略で嫁いできた身だったが、セリオルドとは不思議と折り合いが良かった。政略結婚でありながら、四半世紀以上を共に歩み続けた夫婦だ。
今回の出国も、セリオルドは快く承諾した。南国とは良好な関係を保っており、それはほとんどエリザベルナの働きと言ってよかった。その縁もあってか、セラフィムが鉱山を隔てた隣国の王女と結婚したいと言い出した時も、セリオルドは大きく反対しなかった。寧ろ、国益を考えれば悪い話ではない、と判断したのだ。
セラフィムが側妃を娶り既に離縁したことも、エリザベルナには一切伝えていなかった。側妃とは『白い結婚』で、あくまでも政務官として娶るのであり、子が出来る可能性がない。故に、后が帰国した後に落ち着いた頃合いに話せばば良い、そう思っていた。
「セラフィムが側妃と離縁した」
先ほど伝えた言葉をセリオルドは繰り返した。手にしたグラスに入った葡萄酒を一口飲むと、見慣れているはずのそれは、いつも以上に苦みが舌に残った。
「初耳だわ……あの子たちまだ、婚姻してから二年程でしょう? なのに側妃を娶り、離縁。一体どうなっているの?」
「詳細はこの書類に」
セリオルドが、気品漂う食卓の隅に置いていた封書を取り、エリザベルナの方へ差し出す。それを受け取った彼女は、怪訝そうな顔を繕うこともせず受け取り、中から取り出した数枚の書類に目を落とす。視線が行きつ戻りつし、紙を捲っては戻り、また捲る。数度繰り返すうちに、エリザベルナの表情は徐々に険しさを帯びていった。
「これは……どういうことなの? 栄養失調? なぜ? それに一番の疑問は、どうして側妃を娶ったの? それは書かれてないわ。リージェリアは子が出来ない身体だったの?」
書類には、離縁に至る経緯と既に裁可されたこと、今後の保証や規定しか書かれていない。
「……王太子妃は他国からきて、この国のやり方にまだ馴染めず、公務や政務が滞ると。その代わりとして側妃制度を使いたいと、セラフィムが申し出おった」
「それであなた、許可をしたの? 他国から嫁いできたのは、わたくしも同じだわ。リージェリアの覚悟が足りないのではなくて?」
「現実問題として、実際に政務は滞っておった。側妃というのはどうかとは思ったが、決裁の手間は省ける」
「……それで、栄養失調というのは?」
「食事をとらず、やせ細っておった」
「そんなこと、わかってますわ」
当たり前のことを言うセリオルドに、苛立ちを隠さずエリザベルナが、鋭い声をあげる。
「なぜそうなったのかを聞いているのです」
「正直、儂にもわからん。無為とエリオスにも指摘された。その通りだと言い返すこともできんかった。だが、側妃ひとりのことで、騒ぎ立てる訳にはいかんだろ」
「……セラフィム自身はなんと申しているのです?」
「何も。ただ、自省はしているようだが」
その言葉にエリザベルナは、大きな溜め息を吐いた。
「セラフィムもエリオスも、あなたの性格そっくりよ。人の話を聞く所とかね。ただその先、セラフィムはその意見に振り回される。よく言えば柔軟性がある。エリオスは、頑固。芯を曲げない。セラフィムは誰かに何かを言われたのではないの?」
セリオルドはエリザベルナの言葉に、少し眉を顰めたが、何も言い返せなかった。今エリザベルナが言った息子たちの評は的を得ている。
「あのような状態になるまで、放置していたのは事実だ。それは、何もセラフィムひとりの責ではない。誰に何を言われ、どう受け取り行動したのか。それは本人にしかわからぬ。だが、その判断も含めて王となる身だ。学ばねばならん」
エリザベルナのきっちりと優雅に結った美しい金の髪が、部屋に置かれたいくつもの蝋燭の炎で艶やかに光る。それを目に入れたセリオルドは、なぜだか脳裏にやせ細ったセレイナと、看病していたエリオスの姿を浮かべた。
「側妃だった娘は、憐れであった。老婆のようになってしまっておった。今、エリオスに任せているが……」
「憐れ? そうね。でもそれはまた別の話よ? セリオルド。問題は、この王城で起きてはならない事が起きた。わたくしの留守中は、王太子妃が王侯貴族、庶民に至るまで、この国においての女性の中で最も高い権威を持つわ。それは、責任を持つと言うこと。だからこその国母よ。これは、王太子妃の管理不足、王太子の身の回りのことを疎かにしていた証拠だわ。そしてわたくしの責でもある」
セリオルドはその厳しい口調に少し目を逸らし、再び葡萄酒を口にする。エリザベルナは愚直だ。だからといって融通が利かないわけでもない。だが今回の件は琴線に触れたらしい。その表情と口調からセリオルドには、彼女が何を言い出すか察しがついた。
「……あまり騒ぎ立てるな。セラフィムも心得ておるだろ。今後は同じ過ちは繰り返すまい」
「いいえ。騒ぐのではなくて、正すのです」
あぁやはりか……セリオルドは、指をこめかみに充て、眉をさらに顰めた。
「エリザベルナ。お前の言うことはよくよくわかるが……騒ぎ立てれば良いというものでもないだろ」
「二度と同じことを起こさないために、管理をしっかり見直すだけです」
「……王太子妃を刺激しないようにな」
「そもそも彼女、政務が出来ないというのが、不思議だわ。見目に反して、聡いと思ったのだけれども……それに、ミレーユとも旧知だったはずよ。彼女達は愚者ではないわ。わからないことがあったのならば、ミレーユに聞くとかいくらでも手立てはあったでしょう……。ミレーユも婚約解消させてしまったけれども、今は公爵と仲睦まじいのでしょう?」
「ああ。夫人が懐妊したと、公爵から報告があったばかりだ」
「まぁ。それはめでたいわね。これで公爵家も安心だわ。ミレーユの才ですもの。ヴァルター公爵も若いながら、心強いでしょう。セラフィムも……リージェリアとそうなってくれればと思っていたのに」
「だからこそ、騒ぎすぎるなと申しておる」
「あなた。情と政は別だといつもおっしゃってたじゃない。厳しくても、親心と政は切り離さないと。それにね。騒ぐつもりはないの。わたくしも阿呆ではありません。王家の恥を曝すような真似はいたしませんわ。ただ、王后としての責は、全うさせてくださいませ?」
「わかった。許可しよう。だが、表立ってはするな。セラフィムの権威に関わる。隣国との関係も考えてやるんだ」
「わかっております。それと……」
そう言ったエリザベルナは、手元に持っていた先ほどの書類に目を落とす。
「側妃だった女性。……セレイナさんね。彼女にもお会いして、きちんと謝罪しなければ。これは春先になりそうね」
「ほどほどにな」
「わかっておりますってば」
エリザベルナはセリオルドに、年齢を全く感じさせない、少女のような笑みを向けた。
この微笑みほど厄介なものはないと、セリオルドは、もう一度深いため息を吐いた。
反面、エリザベルナが帰国し、男である自身が踏み込めない女性たちの管理を正すことは、セリオルドにとっても非常にありがたく、心強くもあった。
王后・エリザベルナが、眉間にしわを寄せて目を閉じ、首を傾けながら、王・セリオルドに聞き返した。
今日は聖夜祭。特別なこの夜、本来なら王太子夫妻と共に晩餐の席を設けてもよかったのだが、王と王后はそうしなかった。帰国したばかりのエリザベルナを気遣ったこともあるが、まだ子に恵まれていない息子夫婦に、静かに過ごす時間を与えたいという配慮もあった。
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彼女自身もかつては南の隣国から政略で嫁いできた身だったが、セリオルドとは不思議と折り合いが良かった。政略結婚でありながら、四半世紀以上を共に歩み続けた夫婦だ。
今回の出国も、セリオルドは快く承諾した。南国とは良好な関係を保っており、それはほとんどエリザベルナの働きと言ってよかった。その縁もあってか、セラフィムが鉱山を隔てた隣国の王女と結婚したいと言い出した時も、セリオルドは大きく反対しなかった。寧ろ、国益を考えれば悪い話ではない、と判断したのだ。
セラフィムが側妃を娶り既に離縁したことも、エリザベルナには一切伝えていなかった。側妃とは『白い結婚』で、あくまでも政務官として娶るのであり、子が出来る可能性がない。故に、后が帰国した後に落ち着いた頃合いに話せばば良い、そう思っていた。
「セラフィムが側妃と離縁した」
先ほど伝えた言葉をセリオルドは繰り返した。手にしたグラスに入った葡萄酒を一口飲むと、見慣れているはずのそれは、いつも以上に苦みが舌に残った。
「初耳だわ……あの子たちまだ、婚姻してから二年程でしょう? なのに側妃を娶り、離縁。一体どうなっているの?」
「詳細はこの書類に」
セリオルドが、気品漂う食卓の隅に置いていた封書を取り、エリザベルナの方へ差し出す。それを受け取った彼女は、怪訝そうな顔を繕うこともせず受け取り、中から取り出した数枚の書類に目を落とす。視線が行きつ戻りつし、紙を捲っては戻り、また捲る。数度繰り返すうちに、エリザベルナの表情は徐々に険しさを帯びていった。
「これは……どういうことなの? 栄養失調? なぜ? それに一番の疑問は、どうして側妃を娶ったの? それは書かれてないわ。リージェリアは子が出来ない身体だったの?」
書類には、離縁に至る経緯と既に裁可されたこと、今後の保証や規定しか書かれていない。
「……王太子妃は他国からきて、この国のやり方にまだ馴染めず、公務や政務が滞ると。その代わりとして側妃制度を使いたいと、セラフィムが申し出おった」
「それであなた、許可をしたの? 他国から嫁いできたのは、わたくしも同じだわ。リージェリアの覚悟が足りないのではなくて?」
「現実問題として、実際に政務は滞っておった。側妃というのはどうかとは思ったが、決裁の手間は省ける」
「……それで、栄養失調というのは?」
「食事をとらず、やせ細っておった」
「そんなこと、わかってますわ」
当たり前のことを言うセリオルドに、苛立ちを隠さずエリザベルナが、鋭い声をあげる。
「なぜそうなったのかを聞いているのです」
「正直、儂にもわからん。無為とエリオスにも指摘された。その通りだと言い返すこともできんかった。だが、側妃ひとりのことで、騒ぎ立てる訳にはいかんだろ」
「……セラフィム自身はなんと申しているのです?」
「何も。ただ、自省はしているようだが」
その言葉にエリザベルナは、大きな溜め息を吐いた。
「セラフィムもエリオスも、あなたの性格そっくりよ。人の話を聞く所とかね。ただその先、セラフィムはその意見に振り回される。よく言えば柔軟性がある。エリオスは、頑固。芯を曲げない。セラフィムは誰かに何かを言われたのではないの?」
セリオルドはエリザベルナの言葉に、少し眉を顰めたが、何も言い返せなかった。今エリザベルナが言った息子たちの評は的を得ている。
「あのような状態になるまで、放置していたのは事実だ。それは、何もセラフィムひとりの責ではない。誰に何を言われ、どう受け取り行動したのか。それは本人にしかわからぬ。だが、その判断も含めて王となる身だ。学ばねばならん」
エリザベルナのきっちりと優雅に結った美しい金の髪が、部屋に置かれたいくつもの蝋燭の炎で艶やかに光る。それを目に入れたセリオルドは、なぜだか脳裏にやせ細ったセレイナと、看病していたエリオスの姿を浮かべた。
「側妃だった娘は、憐れであった。老婆のようになってしまっておった。今、エリオスに任せているが……」
「憐れ? そうね。でもそれはまた別の話よ? セリオルド。問題は、この王城で起きてはならない事が起きた。わたくしの留守中は、王太子妃が王侯貴族、庶民に至るまで、この国においての女性の中で最も高い権威を持つわ。それは、責任を持つと言うこと。だからこその国母よ。これは、王太子妃の管理不足、王太子の身の回りのことを疎かにしていた証拠だわ。そしてわたくしの責でもある」
セリオルドはその厳しい口調に少し目を逸らし、再び葡萄酒を口にする。エリザベルナは愚直だ。だからといって融通が利かないわけでもない。だが今回の件は琴線に触れたらしい。その表情と口調からセリオルドには、彼女が何を言い出すか察しがついた。
「……あまり騒ぎ立てるな。セラフィムも心得ておるだろ。今後は同じ過ちは繰り返すまい」
「いいえ。騒ぐのではなくて、正すのです」
あぁやはりか……セリオルドは、指をこめかみに充て、眉をさらに顰めた。
「エリザベルナ。お前の言うことはよくよくわかるが……騒ぎ立てれば良いというものでもないだろ」
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「……王太子妃を刺激しないようにな」
「そもそも彼女、政務が出来ないというのが、不思議だわ。見目に反して、聡いと思ったのだけれども……それに、ミレーユとも旧知だったはずよ。彼女達は愚者ではないわ。わからないことがあったのならば、ミレーユに聞くとかいくらでも手立てはあったでしょう……。ミレーユも婚約解消させてしまったけれども、今は公爵と仲睦まじいのでしょう?」
「ああ。夫人が懐妊したと、公爵から報告があったばかりだ」
「まぁ。それはめでたいわね。これで公爵家も安心だわ。ミレーユの才ですもの。ヴァルター公爵も若いながら、心強いでしょう。セラフィムも……リージェリアとそうなってくれればと思っていたのに」
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エリザベルナはセリオルドに、年齢を全く感じさせない、少女のような笑みを向けた。
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