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69 カフェ・プロコピウス
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王都の中央広場は、人で賑わっていた。
石畳の広場を囲むように、瀟洒な建物が立ち並んでいる。軒先には色とりどりの日除けが張られ、その下を着飾った紳士淑女が行き交っていた。広場の中央には古い噴水があり、水音が夏の暑さを和らげている。
カフェのテラス席では、日傘を差した婦人たちが優雅にお茶を楽しんでいた。夏の蒸した空気の中にも、王都独特の喧騒と人の香りがある。東辺境要地とは違う活気が、この広場には溢れていた。
セレイナは久しぶりのこの雰囲気に、少し戸惑いながらも、どこか懐かしさを感じていた。
「そうだ」
エリオスが不意に足を止めた。
「王都に来たら、一度顔を出したい店がある。オクターブ、そちらへ行くぞ」
オクターブが一瞬、目を見開いた。エリオスの言う「顔を出したい」という言い回しで、悟れるものがあったのだろう。
「……セレイナ様をお連れになるのですか?」
「ダメなのか?」
「いいえ……御意」
オクターブの返事は、どこか歯切れが悪かった。セレイナは首を傾げた。
「何のお店なんですか?」
「着いたらわかる」
エリオスはそれだけ言って、歩き出した。
☆
エリオスに連れられて歩くこと数分、一行は広場から少し離れた通りに出た。
古い石造りの建物が並ぶ落ち着いた一角。その中に、深い焦げ茶の落ち着いた木目扉を構えた店があった。扉の上には、金文字で『カフェ・プロコピウス』と記されている。
そこは貴族の紳士たちや、評議員や商人、学者たちが集い、表ではなかなか出来ない話などを交わす社交場だ。自立心の高い女性が時折出入りすることはあるが、セレイナのような若い令嬢の姿は珍しい。
扉を開けると、黒糖を焦がしたような、香ばしい匂いが漂ってきた。
店内には見える範囲に窓はなく、高い天井からは細く長い鎖が何本も整然と垂れ下がり、そこに吊るされたランプの橙色の光が、仄かに辺りを照らしていた。壁際には書棚が並んでおり、革張りの椅子に腰掛けた紳士たちが、新聞を広げたり、低い声で語り合ったりしている。
その雰囲気は独特で、まるで違う世界に来たような、そんな空気で満たされていた。
セレイナとガレーニャが入ってきたことで、幾人かの視線がこちらに向く。しかもそれを連れてきたのがエリオスだと気づくと、店員ですら驚きを隠せない表情を浮かべていた。
「エリオス殿下……! これは、お久しぶりでございます」
店員が慌てて近づいてくる。
「ああ。個室は空いているか」
「は、はい。すぐにご用意いたします」
店員に案内され、一行は店の奥へと進んだ。重い扉を開けると、そこには落ち着いた調度品に囲まれた個室があった。窓からは中庭の緑が見える。
「ここなら落ち着ける」
エリオスが椅子に腰を下ろす。セレイナとガレーニャも、促されて席についた。オクターブは扉の傍に控えている。
しばらくすると、扉が開き、エリオスと同じ年頃の男性が姿を見せた。金色の髪を後ろに撫でつけ、人懐っこい大きな垂れた目が印象的な美丈夫。仕立ての良い上着を纏い、富豪の子息らしい余裕が漂っている。
「エリオス殿下。ようこそお越しくださいました」
恭しく頭を下げる。エリオスは顔をしかめた。
「ロベルト、気持ち悪いな。いつも通りにしてくれ」
「すまんすまん。しかし、殿下がここに顔を出すとは珍しいな」
ロベルトと呼ばれた青年は、あっさりと態度を崩し、親しげな笑みを浮かべた。エリオスも立ち上がり、握手を交わす。ロベルトはこの店のオーナーで、父親から譲り受けた土地で自ら店を切り盛りしている。エリオスはもちろん、オクターブとも寄宿学校時代からの古い付き合いだった。
「東辺境要地から戻ってたんだな。元気そうでなによりだ」
「ああ。今日は少し時間ができてな」
「そうか。で、お前の事よりも、そちらの女神たちを……」
ロベルトの目がセレイナたちに向いた。
「ああ、こちらがセレイナ・エルグレン嬢と、隣がセレイナの侍医、ガレーニャ医師だ」
その名を聞いた瞬間、ロベルトの目が見開かれた。銀色の髪、淡い青の瞳と白い肌。その姿をまじまじと見つめる。
「エルグレン……まさか、男どもが噂していた銀髪の美姫か?」
「ロベルト」
「いや、これは驚いた。噂には聞いていたが、まさかこれほどとは」
ロベルトはセレイナとガレーニャに向き直り、丁寧に一礼した。
「ロベルト・ヴェルナーと申します。この店のオーナーを務めております。どうぞお見知りおきを」
「セレイナ・エルグレンと申します。よろしくお願いいたします」
「ガレーニャ・ディロッサです」
セレイナとガレーニャも軽く頭を下げた。ロベルトは再び人懐こい笑みを浮かべると、セレイナの方へ身を乗り出した。
「しかしお嬢様、こいつがこの店に女性を連れてくるなど、昔を思えば信じられませんよ。若い頃は夜な夜なこの店に入り浸って、朝まで議論を戦わせていましたからね。それだけじゃなく酒や葉巻はもちろん、博打やあれやこれやと」
「そうなのですか?」
「ええ、ええ。それはもう大変でした。時には喧嘩沙汰になることもあって。なぁ、オクターブ。お前も一緒によく悪さをしたものだ」
ロベルトがオクターブに視線を向ける。オクターブは無表情のまま、微かに口元を引きつらせた。
「……若気の至りでございます」
「若気の至りで済む話だったかな? 確かあの時は、どこの女だっ――」
「ロベルト」
エリオスの低い声が遮った。
「昔話はそのくらいにしておけ」
「おっと、口が滑った」
ロベルトは肩を竦めたが、その目は悪戯っぽく光らせながら口角を上げ、表情から楽しさが溢れている。
「珈琲を頼む。それと、菓子も適当に見繕ってくれ」
「承知した。しかしエリオス、本当に美しいお嬢様だな。よし、決めた。俺が口説くことにしよう」
「いい加減にしろ。いいから早く行け」
エリオスに追い払われるようにして、ロベルトは個室を出て行った。
セレイナはガレーニャと顔を見合わせた。ガレーニャも、口元に笑みを浮かべている。
「殿下の意外な一面を知ってしまいました」
「……忘れろ。あいつの言うことは、九割が法螺で一割が詐欺だ」
取り繕うように低く抑えた声とは裏腹に、エリオスの耳だけがほんのりと赤くなって見えた。セレイナはそれを見て、口元が緩みそうになるのをこらえた。
暫くして、珈琲と菓子が運ばれてきた。
白い中皿の上には、蜂蜜と砂糖を煮詰めて練り上げたヌガーが小さく切り分けられて並び、その隣には砂糖漬けの果物が琥珀色に艶めいている。
「セレイナ様、珈琲はお飲みになったことはありますか?」
オクターブが尋ねる。
「いいえ……初めてです」
「少し苦いですが、ここのは香りがいいですよ」
セレイナは恐る恐るカップを口に運んだ。思った以上に苦い。眉が寄りそうになるのを堪えていると、エリオスが小皿にヌガーをひとつ取り、セレイナの前に置いた。
「甘いものと一緒に口にするといい」
言われるまま、ヌガーを口に含んだ。ねっとりと濃い甘さが舌に広がり、珈琲の苦味がすっと和らいでいく。
「……美味しい」
思わず声が漏れた。
「そうか」
エリオスも口元にカップを運びながら、目を細めてそう答えた。
穏やかな時間が流れた。珈琲を飲み、菓子をつまみ、取り留めのない話をする。王后との面会の緊張がようやくほぐれていくのを、セレイナは感じていた。
☆☆☆
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、よい年越しをお過ごしくださいませ。
石畳の広場を囲むように、瀟洒な建物が立ち並んでいる。軒先には色とりどりの日除けが張られ、その下を着飾った紳士淑女が行き交っていた。広場の中央には古い噴水があり、水音が夏の暑さを和らげている。
カフェのテラス席では、日傘を差した婦人たちが優雅にお茶を楽しんでいた。夏の蒸した空気の中にも、王都独特の喧騒と人の香りがある。東辺境要地とは違う活気が、この広場には溢れていた。
セレイナは久しぶりのこの雰囲気に、少し戸惑いながらも、どこか懐かしさを感じていた。
「そうだ」
エリオスが不意に足を止めた。
「王都に来たら、一度顔を出したい店がある。オクターブ、そちらへ行くぞ」
オクターブが一瞬、目を見開いた。エリオスの言う「顔を出したい」という言い回しで、悟れるものがあったのだろう。
「……セレイナ様をお連れになるのですか?」
「ダメなのか?」
「いいえ……御意」
オクターブの返事は、どこか歯切れが悪かった。セレイナは首を傾げた。
「何のお店なんですか?」
「着いたらわかる」
エリオスはそれだけ言って、歩き出した。
☆
エリオスに連れられて歩くこと数分、一行は広場から少し離れた通りに出た。
古い石造りの建物が並ぶ落ち着いた一角。その中に、深い焦げ茶の落ち着いた木目扉を構えた店があった。扉の上には、金文字で『カフェ・プロコピウス』と記されている。
そこは貴族の紳士たちや、評議員や商人、学者たちが集い、表ではなかなか出来ない話などを交わす社交場だ。自立心の高い女性が時折出入りすることはあるが、セレイナのような若い令嬢の姿は珍しい。
扉を開けると、黒糖を焦がしたような、香ばしい匂いが漂ってきた。
店内には見える範囲に窓はなく、高い天井からは細く長い鎖が何本も整然と垂れ下がり、そこに吊るされたランプの橙色の光が、仄かに辺りを照らしていた。壁際には書棚が並んでおり、革張りの椅子に腰掛けた紳士たちが、新聞を広げたり、低い声で語り合ったりしている。
その雰囲気は独特で、まるで違う世界に来たような、そんな空気で満たされていた。
セレイナとガレーニャが入ってきたことで、幾人かの視線がこちらに向く。しかもそれを連れてきたのがエリオスだと気づくと、店員ですら驚きを隠せない表情を浮かべていた。
「エリオス殿下……! これは、お久しぶりでございます」
店員が慌てて近づいてくる。
「ああ。個室は空いているか」
「は、はい。すぐにご用意いたします」
店員に案内され、一行は店の奥へと進んだ。重い扉を開けると、そこには落ち着いた調度品に囲まれた個室があった。窓からは中庭の緑が見える。
「ここなら落ち着ける」
エリオスが椅子に腰を下ろす。セレイナとガレーニャも、促されて席についた。オクターブは扉の傍に控えている。
しばらくすると、扉が開き、エリオスと同じ年頃の男性が姿を見せた。金色の髪を後ろに撫でつけ、人懐っこい大きな垂れた目が印象的な美丈夫。仕立ての良い上着を纏い、富豪の子息らしい余裕が漂っている。
「エリオス殿下。ようこそお越しくださいました」
恭しく頭を下げる。エリオスは顔をしかめた。
「ロベルト、気持ち悪いな。いつも通りにしてくれ」
「すまんすまん。しかし、殿下がここに顔を出すとは珍しいな」
ロベルトと呼ばれた青年は、あっさりと態度を崩し、親しげな笑みを浮かべた。エリオスも立ち上がり、握手を交わす。ロベルトはこの店のオーナーで、父親から譲り受けた土地で自ら店を切り盛りしている。エリオスはもちろん、オクターブとも寄宿学校時代からの古い付き合いだった。
「東辺境要地から戻ってたんだな。元気そうでなによりだ」
「ああ。今日は少し時間ができてな」
「そうか。で、お前の事よりも、そちらの女神たちを……」
ロベルトの目がセレイナたちに向いた。
「ああ、こちらがセレイナ・エルグレン嬢と、隣がセレイナの侍医、ガレーニャ医師だ」
その名を聞いた瞬間、ロベルトの目が見開かれた。銀色の髪、淡い青の瞳と白い肌。その姿をまじまじと見つめる。
「エルグレン……まさか、男どもが噂していた銀髪の美姫か?」
「ロベルト」
「いや、これは驚いた。噂には聞いていたが、まさかこれほどとは」
ロベルトはセレイナとガレーニャに向き直り、丁寧に一礼した。
「ロベルト・ヴェルナーと申します。この店のオーナーを務めております。どうぞお見知りおきを」
「セレイナ・エルグレンと申します。よろしくお願いいたします」
「ガレーニャ・ディロッサです」
セレイナとガレーニャも軽く頭を下げた。ロベルトは再び人懐こい笑みを浮かべると、セレイナの方へ身を乗り出した。
「しかしお嬢様、こいつがこの店に女性を連れてくるなど、昔を思えば信じられませんよ。若い頃は夜な夜なこの店に入り浸って、朝まで議論を戦わせていましたからね。それだけじゃなく酒や葉巻はもちろん、博打やあれやこれやと」
「そうなのですか?」
「ええ、ええ。それはもう大変でした。時には喧嘩沙汰になることもあって。なぁ、オクターブ。お前も一緒によく悪さをしたものだ」
ロベルトがオクターブに視線を向ける。オクターブは無表情のまま、微かに口元を引きつらせた。
「……若気の至りでございます」
「若気の至りで済む話だったかな? 確かあの時は、どこの女だっ――」
「ロベルト」
エリオスの低い声が遮った。
「昔話はそのくらいにしておけ」
「おっと、口が滑った」
ロベルトは肩を竦めたが、その目は悪戯っぽく光らせながら口角を上げ、表情から楽しさが溢れている。
「珈琲を頼む。それと、菓子も適当に見繕ってくれ」
「承知した。しかしエリオス、本当に美しいお嬢様だな。よし、決めた。俺が口説くことにしよう」
「いい加減にしろ。いいから早く行け」
エリオスに追い払われるようにして、ロベルトは個室を出て行った。
セレイナはガレーニャと顔を見合わせた。ガレーニャも、口元に笑みを浮かべている。
「殿下の意外な一面を知ってしまいました」
「……忘れろ。あいつの言うことは、九割が法螺で一割が詐欺だ」
取り繕うように低く抑えた声とは裏腹に、エリオスの耳だけがほんのりと赤くなって見えた。セレイナはそれを見て、口元が緩みそうになるのをこらえた。
暫くして、珈琲と菓子が運ばれてきた。
白い中皿の上には、蜂蜜と砂糖を煮詰めて練り上げたヌガーが小さく切り分けられて並び、その隣には砂糖漬けの果物が琥珀色に艶めいている。
「セレイナ様、珈琲はお飲みになったことはありますか?」
オクターブが尋ねる。
「いいえ……初めてです」
「少し苦いですが、ここのは香りがいいですよ」
セレイナは恐る恐るカップを口に運んだ。思った以上に苦い。眉が寄りそうになるのを堪えていると、エリオスが小皿にヌガーをひとつ取り、セレイナの前に置いた。
「甘いものと一緒に口にするといい」
言われるまま、ヌガーを口に含んだ。ねっとりと濃い甘さが舌に広がり、珈琲の苦味がすっと和らいでいく。
「……美味しい」
思わず声が漏れた。
「そうか」
エリオスも口元にカップを運びながら、目を細めてそう答えた。
穏やかな時間が流れた。珈琲を飲み、菓子をつまみ、取り留めのない話をする。王后との面会の緊張がようやくほぐれていくのを、セレイナは感じていた。
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