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隻眼の将軍の身体が闇の底へ吸い込まれた後の静寂は、直ぐに打ち破られた。
決定的な破滅の音が、足元から響き渡った。
将軍が踏み抜いた亀裂を起点に、蜘蛛の巣のようなひび割れが、瞬く間にガラス床全体へと走ったのだ。地下深くに眠っていた膨大な質量の海水が、その圧力の逃げ場を求めて牙を剥いた。
「……逃げろ! 床が抜けるぞ!」
兵士の一人が裏返った声で叫んだ。
もはや彼らに、敵対者への攻撃意識など微塵も残っていない。目の前で起きているのは、人の手になど負えない自然の猛威だ。分厚い強化ガラスが砕け散る音と共に、白い飛沫を上げた水柱が何本も高く噴き上がる。
「ひぃっ!」「水だ! 水が来るぞ!」
我先にと出口の階段へ殺到する兵士たち。彼らは武器を捨て、恐怖に顔を歪ませて、這うようにして地上への道を駆け上がっていく。
「アリア、走れ! ここも保たない!」
レンが慌てて立ち上がり、アリアの手首を掴んで強く引っ張り起こした。
装置は正常な脈動を取り戻したが、戦闘による物理的な破壊は止まらない。制御を失った水流ではなく、器であるこの地下空間そのものが、水圧に耐えきれずに決壊しようとしているのだ。
二人が走り出した瞬間、背後で轟音が炸裂した。
床のガラスが完全に崩落し、地下水脈が逆巻く瀑布となって吹き上がったのだ。それは浄化された美しい水などという生易しいものではない。すべてを押し流し、飲み込み、破壊し尽くす青い暴竜だった。
猛烈な濁流が、レンたちの踵を舐めるように迫る。装置の周囲にいた兵士たちが怒号を上げて流されていく。
「きゃっ!」
アリアが飛沫に足を取られかけるが、レンがその身体を抱きかかえるようにして階段を駆け上がる。
肺まで空気が届かないように、息が苦しい。背後からは、壁面を削り取りながら迫りくる水の咆哮が、耳元で唸りを上げている。頑丈なはずの鉄骨が飴細工のようにねじ曲がり、石材が粉砕される音が反響し恐怖を煽る。
螺旋階段を半分ほど駆け上がったところで、レンは一度だけ振り返った。
彼はアリアの父が残した木箱に視線をやると、アリアに「先に行け!」と叫び、彼女から手を離して、そこへと駆け寄った。
「レン!?」
木箱の中の、開いたままの設計図の束と、油紙に包まれた小さな物を掴み取ると、レンは再び螺旋階段を駆け上がる。
「アリア、行け!」
眼下の広間は、すでに青黒い水の底に沈んでいた。アリアの父が遺したあの巨大な循環器も、今は水泡の中に没し、青白い光を放ちながら深海へと沈んでいく。
レンは前を向き、さらに階段を駆け上がった。感傷に浸っている時間はない。水かさは恐ろしい速度で増し、階段を一段、また一段と飲み込んでいく。
「レン! 早く!」
レンは設計図と油紙の包みを懐に押し込み、再びアリアの手を引いて階段を駆け上がった。前室を抜け、天球儀のあった上層の広間へと飛び出す。
だが、安息はそこにもなかった。
地下からの水圧によって、神殿の床石までもが隆起し、至る所から噴水のように海水が吹き出しているのだ。建物全体が不気味な唸りを上げ、巨大な柱に亀裂が走る。
「出口は!?」
「あっちだ! ガルドの船へ!」
レンは崩れ落ちる天井の破片を避け、浸水し始めた回廊を走った。水はすでに膝下まで達している。足を取られるたびに、死の冷たさが肌を刺す。
外へ出ると、そこは陽光に満ちていた。
その美しい光の下で、アストロラビウム全体が沈み始めている。島の基盤となっていた岩礁が、地下空間の崩壊に引きずられて崩れ落ちているのだ。
桟橋の方角を見ると、遠くに係留されていたラスティ・タートル号が、緊急離脱のためにエンジンを全開にし、黒煙を吐いているのが見えた。
渦巻く激流が、二人の行く手を阻む。沖合の船は、声が届く距離ではない。崩落の轟音がすべてをかき消している。
万事休すか。アリアの顔に絶望が走る。その時、レンは迷わずポケットに手を突っ込んだ。
「これしかない……!」
取り出したのは、真鍮の犬笛。ガルドから『万が一のため』と託された切り札。レンはそれを口にくわえると、肺の空気をすべて使い切るつもりで、強く、長く吹き鳴らした。
ピィッ!
人間には風切り音にしか聞こえない鋭い高周波が、轟音の壁を突き抜け、洋上へと飛んだ。
☆
沖合で旋回待機していたラスティ・タートル号の操舵室で。
ガルドは血走った目で崩れゆく島を睨みつけながら、舵を握りしめていた。
「クソッ! あいつら、まだ出てこねぇのか!」
「船長! もう限界です! これ以上近づいたら巻き込まれます!」
船員の声に苦悩が滲む。誰もレンとアリアを見捨てたくはない。だが、船を沈めるわけにもいかない。
ガルドが歯噛みした、その時。マストの上で見張りをしていた船員が耳を澄ました。
「笛だ! 船長、犬笛の信号です!」
報告を聞いたガルドの顔が、一気に引き締まった。
「救難信号か! 舵を切れ! 全速で拾いに行くぞ!」
タートル号が巨大な船体を傾け、崩壊する島へと舳先を向ける。その進路上、ガルドは異様な光景を目にした。
波間を漂う、黒く鋭利な船影。かつて彼らを追い回していた、軍の高速艦だ。だが、今のそれは動力を失い、幽霊船のように波に揉まれているだけだった。
「チッ! 軍の船……あいつらも来てやがったのか」
ガルドは舌打ちし、構わずその脇をすり抜けた。今は死にかけの狼にかまっている暇はない。
「いたぞ! 右舷前方、岩の上だ!」
☆
「おーい! ここだ! 早く乗れぇ!!」
甲板でガルドが必死に手を振っている。船と桟橋の間は、崩落によってすでに数メートルの隙間が空き、渦を巻く激流がその間を隔てていた。
岩の上に立った二人からも、船と距離が開いている。
「アリアッ! 跳ぶぞ」
レンはアリアの手を強く握り直した。
「私、跳べるかしら……」
アリアが足元の激流を見て竦む。落ちれば、瓦礫と共に海の藻屑だ。
「跳べる。俺が絶対に受け止める。そして、決して離さない」
レンのスチールグレイの瞳が、アリアの恐怖を吸い取り、代わりに確かな勇気を注ぎ込む。
アリアは彼の瞳を真っ直ぐ見つめ、そして頷いた。
そうだ。ここまで幾つもの死線を越えてきた。父の遺志を継ぎ、未来へ進むためには、この最後の淵を越えなければならない。
「行くぞ! ……せぇのっ!」
二人は同時に地面を蹴った。
宙に身体が浮く。眼下で白い波が牙を剥く。
時間が引き延ばされたような浮遊感の中、アリアの手は、レンの手を痛みを感じるほど強く握りしめていた。
ダンッ!
二人の身体が、ラスティ・タートル号の甲板に滑り込む。レンは咄嗟にアリアを庇うように抱きしめ、衝撃に備え、そのまま二人とも衝撃で転がった。
「よしっ! 出るぞぉぉっ! 掴まってろよっ!!」
ガルドの怒声と共に、船が急加速する。
直後、二人が立っていた桟橋が轟音と共に崩れ落ち、巨大な水柱の中に消えていった。
レンは荒い息をつきながら、腕の中のアリアを確認した。彼女は青ざめてはいたが、怪我はない。
レンとアリアは互いの顔をみて、安堵の表情を浮かべ頷き合うとゆっくりと身体を起こし、遠ざかる島を見つめた。
古代の遺跡都市、アストロラビウム。その中央部がゆっくりと海中へ没していく。だが、それは死にゆく姿ではなかった。
崩落した瓦礫の隙間から、地下で蘇ったあの浄化の水が、あふれんばかりに噴き出していたからだ。
青く透き通った水流が、周囲の澱んだ海を瞬く間に塗り替えていく。沈むことで、島は巨大な濾過装置としての機能を完全に開放し、この海域全体を再生させようとしていた。
「……綺麗」
アリアが潮風に髪をなびかせながら呟いた。
父が命を賭して守り、母が託した未来。その結晶が、今、光の中で輝いている。
ラスティ・タートル号は、再生する海を背に、光りの向こうの水平線へと舵を切った。
決定的な破滅の音が、足元から響き渡った。
将軍が踏み抜いた亀裂を起点に、蜘蛛の巣のようなひび割れが、瞬く間にガラス床全体へと走ったのだ。地下深くに眠っていた膨大な質量の海水が、その圧力の逃げ場を求めて牙を剥いた。
「……逃げろ! 床が抜けるぞ!」
兵士の一人が裏返った声で叫んだ。
もはや彼らに、敵対者への攻撃意識など微塵も残っていない。目の前で起きているのは、人の手になど負えない自然の猛威だ。分厚い強化ガラスが砕け散る音と共に、白い飛沫を上げた水柱が何本も高く噴き上がる。
「ひぃっ!」「水だ! 水が来るぞ!」
我先にと出口の階段へ殺到する兵士たち。彼らは武器を捨て、恐怖に顔を歪ませて、這うようにして地上への道を駆け上がっていく。
「アリア、走れ! ここも保たない!」
レンが慌てて立ち上がり、アリアの手首を掴んで強く引っ張り起こした。
装置は正常な脈動を取り戻したが、戦闘による物理的な破壊は止まらない。制御を失った水流ではなく、器であるこの地下空間そのものが、水圧に耐えきれずに決壊しようとしているのだ。
二人が走り出した瞬間、背後で轟音が炸裂した。
床のガラスが完全に崩落し、地下水脈が逆巻く瀑布となって吹き上がったのだ。それは浄化された美しい水などという生易しいものではない。すべてを押し流し、飲み込み、破壊し尽くす青い暴竜だった。
猛烈な濁流が、レンたちの踵を舐めるように迫る。装置の周囲にいた兵士たちが怒号を上げて流されていく。
「きゃっ!」
アリアが飛沫に足を取られかけるが、レンがその身体を抱きかかえるようにして階段を駆け上がる。
肺まで空気が届かないように、息が苦しい。背後からは、壁面を削り取りながら迫りくる水の咆哮が、耳元で唸りを上げている。頑丈なはずの鉄骨が飴細工のようにねじ曲がり、石材が粉砕される音が反響し恐怖を煽る。
螺旋階段を半分ほど駆け上がったところで、レンは一度だけ振り返った。
彼はアリアの父が残した木箱に視線をやると、アリアに「先に行け!」と叫び、彼女から手を離して、そこへと駆け寄った。
「レン!?」
木箱の中の、開いたままの設計図の束と、油紙に包まれた小さな物を掴み取ると、レンは再び螺旋階段を駆け上がる。
「アリア、行け!」
眼下の広間は、すでに青黒い水の底に沈んでいた。アリアの父が遺したあの巨大な循環器も、今は水泡の中に没し、青白い光を放ちながら深海へと沈んでいく。
レンは前を向き、さらに階段を駆け上がった。感傷に浸っている時間はない。水かさは恐ろしい速度で増し、階段を一段、また一段と飲み込んでいく。
「レン! 早く!」
レンは設計図と油紙の包みを懐に押し込み、再びアリアの手を引いて階段を駆け上がった。前室を抜け、天球儀のあった上層の広間へと飛び出す。
だが、安息はそこにもなかった。
地下からの水圧によって、神殿の床石までもが隆起し、至る所から噴水のように海水が吹き出しているのだ。建物全体が不気味な唸りを上げ、巨大な柱に亀裂が走る。
「出口は!?」
「あっちだ! ガルドの船へ!」
レンは崩れ落ちる天井の破片を避け、浸水し始めた回廊を走った。水はすでに膝下まで達している。足を取られるたびに、死の冷たさが肌を刺す。
外へ出ると、そこは陽光に満ちていた。
その美しい光の下で、アストロラビウム全体が沈み始めている。島の基盤となっていた岩礁が、地下空間の崩壊に引きずられて崩れ落ちているのだ。
桟橋の方角を見ると、遠くに係留されていたラスティ・タートル号が、緊急離脱のためにエンジンを全開にし、黒煙を吐いているのが見えた。
渦巻く激流が、二人の行く手を阻む。沖合の船は、声が届く距離ではない。崩落の轟音がすべてをかき消している。
万事休すか。アリアの顔に絶望が走る。その時、レンは迷わずポケットに手を突っ込んだ。
「これしかない……!」
取り出したのは、真鍮の犬笛。ガルドから『万が一のため』と託された切り札。レンはそれを口にくわえると、肺の空気をすべて使い切るつもりで、強く、長く吹き鳴らした。
ピィッ!
人間には風切り音にしか聞こえない鋭い高周波が、轟音の壁を突き抜け、洋上へと飛んだ。
☆
沖合で旋回待機していたラスティ・タートル号の操舵室で。
ガルドは血走った目で崩れゆく島を睨みつけながら、舵を握りしめていた。
「クソッ! あいつら、まだ出てこねぇのか!」
「船長! もう限界です! これ以上近づいたら巻き込まれます!」
船員の声に苦悩が滲む。誰もレンとアリアを見捨てたくはない。だが、船を沈めるわけにもいかない。
ガルドが歯噛みした、その時。マストの上で見張りをしていた船員が耳を澄ました。
「笛だ! 船長、犬笛の信号です!」
報告を聞いたガルドの顔が、一気に引き締まった。
「救難信号か! 舵を切れ! 全速で拾いに行くぞ!」
タートル号が巨大な船体を傾け、崩壊する島へと舳先を向ける。その進路上、ガルドは異様な光景を目にした。
波間を漂う、黒く鋭利な船影。かつて彼らを追い回していた、軍の高速艦だ。だが、今のそれは動力を失い、幽霊船のように波に揉まれているだけだった。
「チッ! 軍の船……あいつらも来てやがったのか」
ガルドは舌打ちし、構わずその脇をすり抜けた。今は死にかけの狼にかまっている暇はない。
「いたぞ! 右舷前方、岩の上だ!」
☆
「おーい! ここだ! 早く乗れぇ!!」
甲板でガルドが必死に手を振っている。船と桟橋の間は、崩落によってすでに数メートルの隙間が空き、渦を巻く激流がその間を隔てていた。
岩の上に立った二人からも、船と距離が開いている。
「アリアッ! 跳ぶぞ」
レンはアリアの手を強く握り直した。
「私、跳べるかしら……」
アリアが足元の激流を見て竦む。落ちれば、瓦礫と共に海の藻屑だ。
「跳べる。俺が絶対に受け止める。そして、決して離さない」
レンのスチールグレイの瞳が、アリアの恐怖を吸い取り、代わりに確かな勇気を注ぎ込む。
アリアは彼の瞳を真っ直ぐ見つめ、そして頷いた。
そうだ。ここまで幾つもの死線を越えてきた。父の遺志を継ぎ、未来へ進むためには、この最後の淵を越えなければならない。
「行くぞ! ……せぇのっ!」
二人は同時に地面を蹴った。
宙に身体が浮く。眼下で白い波が牙を剥く。
時間が引き延ばされたような浮遊感の中、アリアの手は、レンの手を痛みを感じるほど強く握りしめていた。
ダンッ!
二人の身体が、ラスティ・タートル号の甲板に滑り込む。レンは咄嗟にアリアを庇うように抱きしめ、衝撃に備え、そのまま二人とも衝撃で転がった。
「よしっ! 出るぞぉぉっ! 掴まってろよっ!!」
ガルドの怒声と共に、船が急加速する。
直後、二人が立っていた桟橋が轟音と共に崩れ落ち、巨大な水柱の中に消えていった。
レンは荒い息をつきながら、腕の中のアリアを確認した。彼女は青ざめてはいたが、怪我はない。
レンとアリアは互いの顔をみて、安堵の表情を浮かべ頷き合うとゆっくりと身体を起こし、遠ざかる島を見つめた。
古代の遺跡都市、アストロラビウム。その中央部がゆっくりと海中へ没していく。だが、それは死にゆく姿ではなかった。
崩落した瓦礫の隙間から、地下で蘇ったあの浄化の水が、あふれんばかりに噴き出していたからだ。
青く透き通った水流が、周囲の澱んだ海を瞬く間に塗り替えていく。沈むことで、島は巨大な濾過装置としての機能を完全に開放し、この海域全体を再生させようとしていた。
「……綺麗」
アリアが潮風に髪をなびかせながら呟いた。
父が命を賭して守り、母が託した未来。その結晶が、今、光の中で輝いている。
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