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15 北の大地の洗礼
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北の赴任地は、想像以上に過酷だった。
肌に感じる温度の冷たさが、王都とのものとはまるで違う。足元からぞわっと冷気が這い上がり、腹の底に広がっていく。それは今まで経験をしたことのないもので、身体の芯まで凍らせる感覚をローランに与えた。
天候もまた、一日のすべてを支配した。
吹雪けば数歩先さえ見えず、屋外での活動は一切禁じられる。予定されていた見回りや訓練は、天の機嫌ひとつで容易に白紙となり、王都にいた頃のように、決まった時間に修練をこなせる日は稀だった。
だが、その不自由さも日数を重ねると直ぐに、日常となった。
膝まで積もる雪を掻き分け、滑りやすい氷の上で重心を制御し続けることは、案外、王都の平坦な床での修練よりも足腰を鍛え上げる結果となった。環境に苛立つよりも、その時の条件でやれることを探すほうが、北での任務には適していた。
そうして身体が寒さに馴染んでいくにつれ、王都での生活は、徐々に遠いものへと変わっていった。ローランもそれを望んでいた。
ここで揺るぎない実績を積み、近衛への道を切り拓く。それが、騎士としての自分の生きる道だった。そして昇進するには北の赴任経験が必須と、まことしやかに語られることが、身に染みるように納得できた。
☆
北の騎士団には、様々な地位の者がいた。だが、基本的に野心家が集まる。
その中に、一人の女騎士がいた。
ブリジット・ティック。
赤茶の長い髪を一つに括り、男の騎士と遜色ない体格を持つ女騎士。剣の腕は確かで、ローランとも互角に渡り合えた。
可愛らしい顔に似合わず、剣を握れば気の強さが先に立つ。深窓の令嬢というよりも、からっとした女性だった。彼女は他の騎士たちともよく、訓練をしたり、街に繰り出しては酒を呑んだりしていた。
そんなある日。
同僚の皆で、バルへ食事に行った時のことだった。
「ローランってさ、王都に奥さんがいるんでしょ?」
ブリジットに、何の気ないように尋ねられた。周りの騎士たちも、興味津々と言う顔でローランを見ている。
「ああ、一応」
「会いたくならないの?」
ローランは杯を傾けながら、少し考えた。
「……分からん。どうなんだろうな」
それが正直な答えだった。妻と聞いて浮かぶのは、分厚い眼鏡と編んだ帽子。そして、婚約時代から見て来た、所作と静かな声。
「ふうん」
ブリジットは意味ありげに笑い、それ以上はそのことについて何も問わなかった。周りの同僚たちは、ローランの返事が照れ隠しだと思ったようで、冷やかし混じりに囃し立てた。
☆
そんな日々を重ね、季節は夏になっていた。
北の夏は短い、らしい。雪が溶け、草原に色彩が生まれ薫ったかと思えば、あっという間に秋風が吹き始めると言う。その束の間の季節に、ローランは王都へ戻る機会を得た。
上司であり北の領主でもある、アルヴェルト公爵に帯同する一員として、護衛の任を与えられたのだ。
王都での滞在は数日ほど。王都についたローランはまず、生家へ顔を出した。両親は息子の顔を見て安堵し、北での暮らしぶりを尋ねた。当たり障りのない会話を交わし、昼食を共にする。そこでカレンのことを聞かれたが、公爵邸からはこちらの方が近かったので先に顔をだしたと、適当な言い訳を付けた。
その足で、自邸へも寄った。
妻として留守を預かるカレンに、顔は見せるべきだろう。そんな義務感からだった。
玄関でローランを迎えたカレンは、相変わらずの姿だった。分厚い眼鏡に、目深にかぶった糸の細い編み帽。夏であっても、沈んだ地味な色合いの服。
「お帰りなさいませ、旦那様」
声は静かで、落ち着いていた。いつも通りに丁寧な出迎え。
ローランの帰還を喜んでいるのか、そうではないのか、分厚いレンズの向こうからでは表情が読み取れない。ローランもまた、そんなカレンを見て一瞬、苦虫を噛み潰すような顔になった。
☆
夕食は二人で取ったが、会話は進まない。そのことが余計に、カトラリーが食器に当たる音を響かせ、居心地の悪さを助長する。そんな空気の中で、ただ黙々と目の前の食事を口にした。
北の食堂やバルでの気取らない風景が、なぜかローランの脳裏に浮かんだ。
やがて、カレンがゆっくり静かに口を開いた。
「北のお勤めは、いかがですか?」
ローランが顔を上げると、分厚い眼鏡がこちらを向いていた。
「……まあまあだ」
「あちらはお寒いでしょうから。お身体にだけは、お気をつけくださいませ」
「ああ」
そこで会話は途切れ、ローランは再び食事に目を落とした。また無機質な音が戻る。
邸の様子や日々の暮らしなど、聞くべきことは幾らでもあったのかもしれない。だがどれも、ローランの口から言葉になって出ることはなかった。
カレンの方も、それ以上は何も話しかけてこず、夕食は淡々と終わった。
「今日はもう疲れた。先に休む」
ローランはそう言い残し、そのまま自室へと足を向けた。
なぜなのか。カレンを見ると苛立ちが先にくる。
その気持ちを抱くこと自体が、ローランにとっては不快で気分が滅入った。
☆
翌朝は、夜が明けきる前に邸を出ることにした。
玄関先で見送るカレンの手に、綺麗に折られた包がある。
「これを」
差し出されたものを受け取り、中を開き取り出してみると、編み物が現れた。
騎士服の色と同じ濃紺色で、編み目が均一に整ったマフラー。一目でカレンが作ったのだろうと分かる。
「夏なのに?」
思わず口をついた場違いなローランの言葉に、カレンは静かに答えた。
「冬はお寒いでしょうから」
それが来冬を見越して作ったものなのか。
それとも、冬に一度も戻らなかったことへの、当てつけなのか。
そんな気持ちを抱いてしまう。
だがそれとは別で、ここで礼のひとつや、そのほかのことでも何か言うべきだったのかもしれない。
「ああ……では、家のことは頼んだ」
結局、ローランはそれだけ言うと踵を返し、公爵邸で待機している帯同してきた騎士連中と合流した。そこでやっと緊張が解け、普段通りに皆と会話が出来た。
☆
北へ戻ってからも、日常は続いた。
北の夏の終わりは早い。秋などというものは、数か月もない。
陽射しに温もりがあるうちに、冬支度を済ませなければならなかった。
その日もローランは装具倉庫で、団所有の防寒具の手入れをしていた。ブーツの踵の滑り止めプレートの欠損や減り、革手の破れなど痛み具合を確認し、修理箇所には札を貼っておく。そして防具屋に渡すための書類を整える。黙々と手を動かしていると、背後から声がかかった。
「ローラン」
その声に振り返ると、ブリジットが立っていた。
この頃になると、赴任当初はあったブリジットからローランへの、少しばかりあった遠慮の壁は無くなっていた。訓練で組むことも増え、気軽に声をかけ合える、そんな間柄。
だが、その日のブリジットは様子がおかしかった。
いつもの快活さがない。笑顔は控えめで、声もいつもより張りがなく、低い。
「どうした?」
「ねぇ……今日の夜ちょっと、バルに付き合ってくれない?」
そう問われ、いつものことかと気軽にローランは「いいぞ」と返事をした。
肌に感じる温度の冷たさが、王都とのものとはまるで違う。足元からぞわっと冷気が這い上がり、腹の底に広がっていく。それは今まで経験をしたことのないもので、身体の芯まで凍らせる感覚をローランに与えた。
天候もまた、一日のすべてを支配した。
吹雪けば数歩先さえ見えず、屋外での活動は一切禁じられる。予定されていた見回りや訓練は、天の機嫌ひとつで容易に白紙となり、王都にいた頃のように、決まった時間に修練をこなせる日は稀だった。
だが、その不自由さも日数を重ねると直ぐに、日常となった。
膝まで積もる雪を掻き分け、滑りやすい氷の上で重心を制御し続けることは、案外、王都の平坦な床での修練よりも足腰を鍛え上げる結果となった。環境に苛立つよりも、その時の条件でやれることを探すほうが、北での任務には適していた。
そうして身体が寒さに馴染んでいくにつれ、王都での生活は、徐々に遠いものへと変わっていった。ローランもそれを望んでいた。
ここで揺るぎない実績を積み、近衛への道を切り拓く。それが、騎士としての自分の生きる道だった。そして昇進するには北の赴任経験が必須と、まことしやかに語られることが、身に染みるように納得できた。
☆
北の騎士団には、様々な地位の者がいた。だが、基本的に野心家が集まる。
その中に、一人の女騎士がいた。
ブリジット・ティック。
赤茶の長い髪を一つに括り、男の騎士と遜色ない体格を持つ女騎士。剣の腕は確かで、ローランとも互角に渡り合えた。
可愛らしい顔に似合わず、剣を握れば気の強さが先に立つ。深窓の令嬢というよりも、からっとした女性だった。彼女は他の騎士たちともよく、訓練をしたり、街に繰り出しては酒を呑んだりしていた。
そんなある日。
同僚の皆で、バルへ食事に行った時のことだった。
「ローランってさ、王都に奥さんがいるんでしょ?」
ブリジットに、何の気ないように尋ねられた。周りの騎士たちも、興味津々と言う顔でローランを見ている。
「ああ、一応」
「会いたくならないの?」
ローランは杯を傾けながら、少し考えた。
「……分からん。どうなんだろうな」
それが正直な答えだった。妻と聞いて浮かぶのは、分厚い眼鏡と編んだ帽子。そして、婚約時代から見て来た、所作と静かな声。
「ふうん」
ブリジットは意味ありげに笑い、それ以上はそのことについて何も問わなかった。周りの同僚たちは、ローランの返事が照れ隠しだと思ったようで、冷やかし混じりに囃し立てた。
☆
そんな日々を重ね、季節は夏になっていた。
北の夏は短い、らしい。雪が溶け、草原に色彩が生まれ薫ったかと思えば、あっという間に秋風が吹き始めると言う。その束の間の季節に、ローランは王都へ戻る機会を得た。
上司であり北の領主でもある、アルヴェルト公爵に帯同する一員として、護衛の任を与えられたのだ。
王都での滞在は数日ほど。王都についたローランはまず、生家へ顔を出した。両親は息子の顔を見て安堵し、北での暮らしぶりを尋ねた。当たり障りのない会話を交わし、昼食を共にする。そこでカレンのことを聞かれたが、公爵邸からはこちらの方が近かったので先に顔をだしたと、適当な言い訳を付けた。
その足で、自邸へも寄った。
妻として留守を預かるカレンに、顔は見せるべきだろう。そんな義務感からだった。
玄関でローランを迎えたカレンは、相変わらずの姿だった。分厚い眼鏡に、目深にかぶった糸の細い編み帽。夏であっても、沈んだ地味な色合いの服。
「お帰りなさいませ、旦那様」
声は静かで、落ち着いていた。いつも通りに丁寧な出迎え。
ローランの帰還を喜んでいるのか、そうではないのか、分厚いレンズの向こうからでは表情が読み取れない。ローランもまた、そんなカレンを見て一瞬、苦虫を噛み潰すような顔になった。
☆
夕食は二人で取ったが、会話は進まない。そのことが余計に、カトラリーが食器に当たる音を響かせ、居心地の悪さを助長する。そんな空気の中で、ただ黙々と目の前の食事を口にした。
北の食堂やバルでの気取らない風景が、なぜかローランの脳裏に浮かんだ。
やがて、カレンがゆっくり静かに口を開いた。
「北のお勤めは、いかがですか?」
ローランが顔を上げると、分厚い眼鏡がこちらを向いていた。
「……まあまあだ」
「あちらはお寒いでしょうから。お身体にだけは、お気をつけくださいませ」
「ああ」
そこで会話は途切れ、ローランは再び食事に目を落とした。また無機質な音が戻る。
邸の様子や日々の暮らしなど、聞くべきことは幾らでもあったのかもしれない。だがどれも、ローランの口から言葉になって出ることはなかった。
カレンの方も、それ以上は何も話しかけてこず、夕食は淡々と終わった。
「今日はもう疲れた。先に休む」
ローランはそう言い残し、そのまま自室へと足を向けた。
なぜなのか。カレンを見ると苛立ちが先にくる。
その気持ちを抱くこと自体が、ローランにとっては不快で気分が滅入った。
☆
翌朝は、夜が明けきる前に邸を出ることにした。
玄関先で見送るカレンの手に、綺麗に折られた包がある。
「これを」
差し出されたものを受け取り、中を開き取り出してみると、編み物が現れた。
騎士服の色と同じ濃紺色で、編み目が均一に整ったマフラー。一目でカレンが作ったのだろうと分かる。
「夏なのに?」
思わず口をついた場違いなローランの言葉に、カレンは静かに答えた。
「冬はお寒いでしょうから」
それが来冬を見越して作ったものなのか。
それとも、冬に一度も戻らなかったことへの、当てつけなのか。
そんな気持ちを抱いてしまう。
だがそれとは別で、ここで礼のひとつや、そのほかのことでも何か言うべきだったのかもしれない。
「ああ……では、家のことは頼んだ」
結局、ローランはそれだけ言うと踵を返し、公爵邸で待機している帯同してきた騎士連中と合流した。そこでやっと緊張が解け、普段通りに皆と会話が出来た。
☆
北へ戻ってからも、日常は続いた。
北の夏の終わりは早い。秋などというものは、数か月もない。
陽射しに温もりがあるうちに、冬支度を済ませなければならなかった。
その日もローランは装具倉庫で、団所有の防寒具の手入れをしていた。ブーツの踵の滑り止めプレートの欠損や減り、革手の破れなど痛み具合を確認し、修理箇所には札を貼っておく。そして防具屋に渡すための書類を整える。黙々と手を動かしていると、背後から声がかかった。
「ローラン」
その声に振り返ると、ブリジットが立っていた。
この頃になると、赴任当初はあったブリジットからローランへの、少しばかりあった遠慮の壁は無くなっていた。訓練で組むことも増え、気軽に声をかけ合える、そんな間柄。
だが、その日のブリジットは様子がおかしかった。
いつもの快活さがない。笑顔は控えめで、声もいつもより張りがなく、低い。
「どうした?」
「ねぇ……今日の夜ちょっと、バルに付き合ってくれない?」
そう問われ、いつものことかと気軽にローランは「いいぞ」と返事をした。
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