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19 雪解けの訪問
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カレンの生家であるヴァンシェル侯爵邸には、彼女が婚姻前に使っていた私室が、そのまま残されている。ローランの邸で使っていた私物も、すべてその部屋へ運び込まれていた。
帰宅して間もなく、居間でカレンと母が談笑していると、玄関の方が騒がしくなった。人の出入りする気配が続き、居間に現れた家令が、公務に出ていたヴァンシェル侯爵の帰宅を告げた。
その直後、扉が開かれ父侯爵が入ってくると、カレンと母は腰をあげた。瞬間、カレンの姿を父の目が捉え、その動きを止めた。眼鏡をかけていない娘の顔を、父は目を見開き食い入るように見つめている。
父侯爵の目の縁が、みるみる赤くなっていった。何かを言おうと口を動かしているが、息が漏れるだけで声は出ていない。侯爵はカレンの前まで歩み寄ると、その肩に大きな手を置いた。
「よく戻った」
その言葉だけ落とし、父はカレンの編み帽をかぶった頭をそっと撫でた。幼い頃、よくそうしてくれたように。
離縁については前もって両親に相談していた。手続きを済ませると同時に、自身の両親とブレンダル侯爵夫妻へも、感謝とこのようなことになった詫びの手紙を送る手筈を整えていた。そのため、ここで改めて深く事情を聞かれることはなかった。
その日から、生家で過ごす時間は穏やかに流れていった。
王都の冬は北国ほど厳しくはないが、生温く冷えた風が頬を撫でるたび、カレンはあの銀世界に思いを馳せた。
雪解けを待つ間、カレンとハルシオンは手紙のやり取りを重ねた。以前の手紙とは、書く内容も大きく変わっていた。つい数カ月前までは、時節の挨拶と茶の感想。それと、風景や季節の移ろいなどを少し添える程度。
だが今は違う。便箋を広げ、ペン先を動かしながら何を書こうか考える。
そして
『お会いできる日が、待ち遠しいです』
と、文末には必ず、そう書き添える。
彼からの返事には、こう記されていた。
『私も同じ気持ちです。雪が解けたら、必ず参ります』
カレン宛に雪白色の封書が届くたび、母は「あら、まあ」と楽しそうに声をかけてきたが、何かを問うことは無く、ただ娘の顔を見て微笑んでいた。
☆
重い外套を着ることも減り、シルクや薄手の布が重なり合う、軽やかな衣服になる日が増えた頃。 父であるヴァンシェル侯爵宛に、北の公爵家の紋章が威厳を放つ書簡が届いた。
ハルシオンからカレンへの、正式な婚姻の申し入れだった。
その書簡を見た父侯爵はもとより、母である夫人も驚くことはなかった。定期的に届く封書の差出人の名と、それを受け取る娘の表情を見て、既に察して余りあったのだろう。
新緑が薫り始める風が吹き、見上げた空が朧げに広がるその日、侯爵邸の正面玄関に公爵家の馬車が滑り込んできた。
玄関ホールで両親と共に立つカレンの顔に眼鏡はなく、手編み帽も既に彼女の頭を包んではいなかった。
深みの強いエボニーで設えられた馬車の扉が開かれ、逆光の中から長身の影が浮かび上がる。それは濃紺色の北の騎士服に金糸のアグレットを付けた、正装姿のハルシオンだった。
彼の腕には、白い鈴のような形を連なせた花を、溢れんばかりに詰めた籠が抱えられている。彼が地に降り立ったと同時に、ほんのりと甘く清涼感のある爽やかな香りが、玄関ホールにふわっと広がった。
『次はカレン、あなたの好きな花を贈らせてください。籠いっぱいのミュゲの花を』
彼は、カレンとの約束も共に運んできてくれた。
「お約束の品を、お届けに参りました」
ハルシオンがカレンの傍に歩み寄ると、籠をゆっくりと差し出した。真っ直ぐにカレンを見つめる灰色の瞳からは、再会出来た喜びと隠し切れない愛おしさが伝わってくる。カレンも、目の前にいるハルシオンに触れたい衝動を抑えつつ籠を受け取ると、想像以上の重みに思わずミュゲのほうへ顔を寄せた。
「ありがとうございます、閣下。とても、とても、嬉しいです。こんなにたくさん。本当に、いつも夢をみせてくださって……閣下は、甘すぎます……」
カレンの言葉に、ハルシオンがふっと笑った。
「閣下ではなく、名前で呼んでほしいと、手紙に書いたはずですよ」
カレンは、ハッと顔を上げた。彼の目が優しく細められ、口元には弧が描かれている。
躊躇いつつも、カレンはその名前を声に乗せた。
「……ハルシオン、様」
まだ呼び捨てにはできなかったが、彼の名前を口にした。カレンは顔に熱を感じつつ目線を籠に戻すと、隣で父が小さく咳払いをした。
「アルヴェルト公爵閣下、本日は拙き邸へご足労を賜りまして、恐悦至極に存じます。どうぞ中へ」
「ああ、ヴァンシェル侯爵・侯爵夫人。今日は時間を頂き、感謝いたします」
ハルシオンとカレンの両親が、にこやかに挨拶を交わし、邸の中へと皆が足を向けた。
応接室に場所を移すと、ハルシオンは勧められるままに椅子に腰を下ろし、カレンの父を見据えて口を開いた。
「ヴァンシェル侯爵。先日の書簡でお伝え致しました通り、改めてカレン嬢との婚姻をお認めいただきたく参りました」
父侯爵は少し間を置いてから答えた。
「閣下、カレンへのご厚情、感謝に堪えません。何よりこの縁は、私どもにとりまして、身に余る光栄でございます。ですが、周囲はまだ離縁の熱も冷めぬ時期だと申すでしょう。親として、娘が再び心ない噂に晒されることを案じております。それに……カレンは既に一度嫁いだ身。閣下はそれでよろしいのでしょうか?」
侯爵の言葉にハルシオンの声が、一段、低くなる。
「承知しております。古い慣習や周囲の雑音、そういった有象無象の全てから彼女を守ると誓いましょう。それを含めて、カレン嬢を妻に迎えたい。雪解けを待ちましたが、これ以上は待てません。一刻も早く、共にこの先の人生を歩みたい。私にとっての妻は、カレン嬢以外には考えられないのです」
ハルシオンの強い熱意に押されるように、侯爵がカレンの方を見た。カレンは目を逸らさずに、静かにひとつだけ頷き目を伏せた。カレンの隣に座る母は、彼女の手をそっと握っていた。
「……承知いたしました。閣下、何卒カレンをよろしくお願いいたします」
ハルシオンが立ち上がり、深く頭を下げた。
「ここで、誓います。カレン嬢を、幸せにするための努力は惜しみません」
ハルシオンの言葉を聞いた瞬間、カレンの視界が潤んだ。隣の母が、カレンの頭に自身の頭を寄せて小さく息を吐く。ハルシオンが顔を上げ、その瞳がカレンを見つめて、小さく微笑んだ。カレンも滲む目をそのままに、同じように微笑み返した。
「閣下……ハルシオン様、どうぞよろしくお願いいたします」
カレンも立ち上がり、深く頭を下げた。顔を上げハルシオンへ視線を向けると、彼もカレンに向けて微笑みを深め、大きく頷いた。
離縁してまだ一年どころか、数か月しか達していない。それでも、二人が重ねてきた数年間の想いと、ハルシオンの強い要望が婚約を後押しした。婚姻は、来年の春。北の雪解け後すぐに、カレンの好きなミュゲが咲く頃に決まった。
次にハルシオンが王都を訪れるのは、初夏の頃。王室が主催する、年に一度の競馬会『ロイヤル・パレード・レイシズ』に合わせた再会となる。
それは招待状を持つ限られた貴族のみが集う、格式高い公式行事だ。王族が臨席する華やかなパレードを皮切りに幕を開けるその祭典に、カレンは未だ一度も参加したことがない。
そこでハルシオンの親族と顔を合わせ、両家の結びつきを公のものとし、その開催期間の終わりを目処に、カレンは正式に北へとその身を移す運びとなった。
帰宅して間もなく、居間でカレンと母が談笑していると、玄関の方が騒がしくなった。人の出入りする気配が続き、居間に現れた家令が、公務に出ていたヴァンシェル侯爵の帰宅を告げた。
その直後、扉が開かれ父侯爵が入ってくると、カレンと母は腰をあげた。瞬間、カレンの姿を父の目が捉え、その動きを止めた。眼鏡をかけていない娘の顔を、父は目を見開き食い入るように見つめている。
父侯爵の目の縁が、みるみる赤くなっていった。何かを言おうと口を動かしているが、息が漏れるだけで声は出ていない。侯爵はカレンの前まで歩み寄ると、その肩に大きな手を置いた。
「よく戻った」
その言葉だけ落とし、父はカレンの編み帽をかぶった頭をそっと撫でた。幼い頃、よくそうしてくれたように。
離縁については前もって両親に相談していた。手続きを済ませると同時に、自身の両親とブレンダル侯爵夫妻へも、感謝とこのようなことになった詫びの手紙を送る手筈を整えていた。そのため、ここで改めて深く事情を聞かれることはなかった。
その日から、生家で過ごす時間は穏やかに流れていった。
王都の冬は北国ほど厳しくはないが、生温く冷えた風が頬を撫でるたび、カレンはあの銀世界に思いを馳せた。
雪解けを待つ間、カレンとハルシオンは手紙のやり取りを重ねた。以前の手紙とは、書く内容も大きく変わっていた。つい数カ月前までは、時節の挨拶と茶の感想。それと、風景や季節の移ろいなどを少し添える程度。
だが今は違う。便箋を広げ、ペン先を動かしながら何を書こうか考える。
そして
『お会いできる日が、待ち遠しいです』
と、文末には必ず、そう書き添える。
彼からの返事には、こう記されていた。
『私も同じ気持ちです。雪が解けたら、必ず参ります』
カレン宛に雪白色の封書が届くたび、母は「あら、まあ」と楽しそうに声をかけてきたが、何かを問うことは無く、ただ娘の顔を見て微笑んでいた。
☆
重い外套を着ることも減り、シルクや薄手の布が重なり合う、軽やかな衣服になる日が増えた頃。 父であるヴァンシェル侯爵宛に、北の公爵家の紋章が威厳を放つ書簡が届いた。
ハルシオンからカレンへの、正式な婚姻の申し入れだった。
その書簡を見た父侯爵はもとより、母である夫人も驚くことはなかった。定期的に届く封書の差出人の名と、それを受け取る娘の表情を見て、既に察して余りあったのだろう。
新緑が薫り始める風が吹き、見上げた空が朧げに広がるその日、侯爵邸の正面玄関に公爵家の馬車が滑り込んできた。
玄関ホールで両親と共に立つカレンの顔に眼鏡はなく、手編み帽も既に彼女の頭を包んではいなかった。
深みの強いエボニーで設えられた馬車の扉が開かれ、逆光の中から長身の影が浮かび上がる。それは濃紺色の北の騎士服に金糸のアグレットを付けた、正装姿のハルシオンだった。
彼の腕には、白い鈴のような形を連なせた花を、溢れんばかりに詰めた籠が抱えられている。彼が地に降り立ったと同時に、ほんのりと甘く清涼感のある爽やかな香りが、玄関ホールにふわっと広がった。
『次はカレン、あなたの好きな花を贈らせてください。籠いっぱいのミュゲの花を』
彼は、カレンとの約束も共に運んできてくれた。
「お約束の品を、お届けに参りました」
ハルシオンがカレンの傍に歩み寄ると、籠をゆっくりと差し出した。真っ直ぐにカレンを見つめる灰色の瞳からは、再会出来た喜びと隠し切れない愛おしさが伝わってくる。カレンも、目の前にいるハルシオンに触れたい衝動を抑えつつ籠を受け取ると、想像以上の重みに思わずミュゲのほうへ顔を寄せた。
「ありがとうございます、閣下。とても、とても、嬉しいです。こんなにたくさん。本当に、いつも夢をみせてくださって……閣下は、甘すぎます……」
カレンの言葉に、ハルシオンがふっと笑った。
「閣下ではなく、名前で呼んでほしいと、手紙に書いたはずですよ」
カレンは、ハッと顔を上げた。彼の目が優しく細められ、口元には弧が描かれている。
躊躇いつつも、カレンはその名前を声に乗せた。
「……ハルシオン、様」
まだ呼び捨てにはできなかったが、彼の名前を口にした。カレンは顔に熱を感じつつ目線を籠に戻すと、隣で父が小さく咳払いをした。
「アルヴェルト公爵閣下、本日は拙き邸へご足労を賜りまして、恐悦至極に存じます。どうぞ中へ」
「ああ、ヴァンシェル侯爵・侯爵夫人。今日は時間を頂き、感謝いたします」
ハルシオンとカレンの両親が、にこやかに挨拶を交わし、邸の中へと皆が足を向けた。
応接室に場所を移すと、ハルシオンは勧められるままに椅子に腰を下ろし、カレンの父を見据えて口を開いた。
「ヴァンシェル侯爵。先日の書簡でお伝え致しました通り、改めてカレン嬢との婚姻をお認めいただきたく参りました」
父侯爵は少し間を置いてから答えた。
「閣下、カレンへのご厚情、感謝に堪えません。何よりこの縁は、私どもにとりまして、身に余る光栄でございます。ですが、周囲はまだ離縁の熱も冷めぬ時期だと申すでしょう。親として、娘が再び心ない噂に晒されることを案じております。それに……カレンは既に一度嫁いだ身。閣下はそれでよろしいのでしょうか?」
侯爵の言葉にハルシオンの声が、一段、低くなる。
「承知しております。古い慣習や周囲の雑音、そういった有象無象の全てから彼女を守ると誓いましょう。それを含めて、カレン嬢を妻に迎えたい。雪解けを待ちましたが、これ以上は待てません。一刻も早く、共にこの先の人生を歩みたい。私にとっての妻は、カレン嬢以外には考えられないのです」
ハルシオンの強い熱意に押されるように、侯爵がカレンの方を見た。カレンは目を逸らさずに、静かにひとつだけ頷き目を伏せた。カレンの隣に座る母は、彼女の手をそっと握っていた。
「……承知いたしました。閣下、何卒カレンをよろしくお願いいたします」
ハルシオンが立ち上がり、深く頭を下げた。
「ここで、誓います。カレン嬢を、幸せにするための努力は惜しみません」
ハルシオンの言葉を聞いた瞬間、カレンの視界が潤んだ。隣の母が、カレンの頭に自身の頭を寄せて小さく息を吐く。ハルシオンが顔を上げ、その瞳がカレンを見つめて、小さく微笑んだ。カレンも滲む目をそのままに、同じように微笑み返した。
「閣下……ハルシオン様、どうぞよろしくお願いいたします」
カレンも立ち上がり、深く頭を下げた。顔を上げハルシオンへ視線を向けると、彼もカレンに向けて微笑みを深め、大きく頷いた。
離縁してまだ一年どころか、数か月しか達していない。それでも、二人が重ねてきた数年間の想いと、ハルシオンの強い要望が婚約を後押しした。婚姻は、来年の春。北の雪解け後すぐに、カレンの好きなミュゲが咲く頃に決まった。
次にハルシオンが王都を訪れるのは、初夏の頃。王室が主催する、年に一度の競馬会『ロイヤル・パレード・レイシズ』に合わせた再会となる。
それは招待状を持つ限られた貴族のみが集う、格式高い公式行事だ。王族が臨席する華やかなパレードを皮切りに幕を開けるその祭典に、カレンは未だ一度も参加したことがない。
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