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39 天使たちの襲来 Coda-track
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挙式まで二週間を切ると、いよいよ本格的に城内も街もその日に向けて動いていた。
アルヴェルト城の玄関ホールの中央には、祝いの品を並べるための大テーブルが据えられ、そこには花束や菓子の詰め合わせ、リボンで結ばれた小箱が隙間なく並んでいた。
この場所に贈り物を飾るのは、邸を訪れる全ての人々に、贈り主の敬意を確かに受け取ったと示す、この国の貴族として大切な儀礼のひとつでもある。
上位貴族から届いた高価な貴重品は、ハルシオンの側近や執事が奥の保管庫へ下げており、卓上には展示用の箱だけが恭しく置かれてある。
脇にはリボンで綴じられた添え状の束があり、贈り主の名が一覧できるよう整えられていた。
街の代表が持参した祝い品の中に、子どもたちが描いたというカレンとハルシオンの絵も飾られていた。以前新聞の紙面を飾った挿絵を見て書いたのだろう。稚拙ながらも熱のこもったその自由な線は、領主夫妻の婚姻を心から祝いたいという、子供たちの想いに溢れていた。
☆
その日も届く祝い品を仕え人たちが整える中、ハルシオンの姉リュシアナと子供たちが北の地に到着した。
紋章を外した公爵家の馬車が、城のプライベートな車寄せに静かに滑り込んでくる。御者が手綱を引き、車輪が石畳の上で止まった。
カレンはハルシオンの隣に立ち、馬車の扉が開くのを待つ。
扉が開き、最初に降り立ったのは、リュシアナだった。淡い紫のエンパイアドレスに、肩には薄手のショールを羽織っている。長旅の疲れを感じさせない、凛とした佇まい。その後ろから、小さな影が二つ、御者の手を借りながら慎重にステップを降りてきた。
王子は六歳になったばかり。父親譲りの金髪を短く整え、小さな紳士服に身を包んでいる。王女は四歳。淡い桃色のドレスの裾を両手でつまみ、一段一段、足元を確かめながら降りてきた。
「お久しぶりです、姉上」
ハルシオンが穏やかに声をかけると、リュシアナは微笑んだ。
「ハル、元気そうね。カレンさんも」
「お越しいただきありがとうございます、妃殿下」
カレンが軽くカーテシーをすると、リュシアナは小さく首を振った。
「堅苦しいのは抜きにしましょう。もうすぐ家族になるのだから」
そう言ったリュシアナは、カレンの手を握り「世話になるわね」と微笑んだ。
「おじ様!」
王子が駆け寄ってきて、ハルシオンの足元で立ち止まった。そこで姿勢を正し、小さな胸を張って一礼する。
「フェルゼアノン王国第一王子、ヒューゴ・フェルゼアノンでございます。本日はお招きいただき、光栄に存じます」
完璧な礼だった。その仕草は大人顔負けの品がある。
それを見たハルシオンも姿勢を正し、片膝をついて頭を垂れた。
「ようこそおいでくださいました、ヒューゴ第一王子殿下。アルヴェルト公爵ハルシオン、謹んでお迎え申し上げます」
カレンもそれに倣い、深くカーテシーをした。
それからハルシオンが顔を上げ、目線を合わせると、その表情が柔らかく崩れた。
「よく来たね、ヒューゴ」
ハルシオンが屈んで目線を合わせると、ヒューゴの肩から力が抜けたように、嬉しそうに笑う。そして、視線がカレンに向いた。
一瞬、その青い瞳が大きく見開かれる。口が半開きになり、頬がほんのりと赤く染まった。ただ呆然と、その翡翠の瞳に吸い込まれるように、じっとカレンに見入っている。
「……」
カレンが首を傾げると、ヒューゴははっと我に返り、慌てて視線を足元に落とした。耳まで赤くなっている。
ハルシオンが甥の頭をそっと撫でた。
「ははは。見惚れていたのか? どうだ、美しいだろう? でもカレンは私の妻だ。ヒューゴ、残念だな」
揶揄うような声だが、そこには温かさが滲んでいた。ヒューゴは更に赤くなり、小さく俯いてしまう。
「ハル、いじめないの」
リュシアナが呆れたように言うと、王女がトコトコとカレンの前まで歩いてきた。
「おば様」
高い声でそう呼ばれ、カレンは思わず胸が詰まった。おば様。その呼び方が、こんなにも嬉しいとは。
「シャルロッテ様、いかがなさいましたか?」
四歳のシャルロッテ王女に屈んで目線を合わせると、シャルロッテは小さな手を差し出した。その掌には、おもちゃのリボンが握られている。薄い水色の、少しくたびれたリボン。
「これ、本番に結んでいい?」
「本番?」
「けっこんしきの、おば様のかみ」
カレンは一瞬驚いて、それからゆっくりと微笑んだ。
「シャルロッテ様の手で飾ってもらえるなんて、光栄です」
王女の顔がぱっと輝いた。
「やった!」
飛び跳ねるようにリュシアナのもとへ駆け戻り、「おかあさま、いいって!」と報告している。その後ろで、王子がもじもじしながらカレンの方を見ていた。
「ヒューゴ様も、どうかなさいましたか?」
声をかけると、ヒューゴはびくりと肩を震わせ目を逸らす。それから、顔を赤らめつつも意を決したように、カレンへ一歩近づいた。
握りしめていた手を開くと、海辺で拾ったのだろう、そこには小さな貝殻で作られたブレスレットがあった。
「おば様に……ご結婚のお祝いをと、思って。侍女に教わりながら、作りました」
小さな声だった。耳が真っ赤になっている。
カレンは跪いて、その貝殻のブレスレットを両手で受け取った。
「まぁ……! なんて、素敵なの。薄紅色の可愛い貝殻。ありがとうございます。私の宝物にしますね」
カレンがそう言い、ブレスレットを握った手を胸元に抱きしめると、ヒューゴの目がうるると潤んだ。その表情が、何故だかハルシオンと重なって見える。それが愛おしくて、思わずカレンは微笑みながら、ヒューゴの頭を一つ撫でた。
ヒューゴは照れくさそうに俯きながらも、口元には嬉しさを隠しきれない笑みが浮かんでいる。
城の中に入ると、子どもたちは玄関ホールのテーブルに目を向けて小さく「わああ」と声を上げる。リュシアナも、並んだ品々を見渡して子供たちと同じように声を漏らした。
「まあ! 壮観ね。北の地までこれほど多くの祝意が届くなんて」
「姉上ご夫妻から頂いた品は、特に厳重に保管してありますよ」
ハルシオンが中央に飾られた一際立派な箱を指先で軽く叩くと、リュシアナも「まあ、それはそれは。手配した甲斐があったわ」と楽しげに笑った。
「叔父様! これなに?」
ヒューゴも花束や菓子の箱を指さして尋ねる。シャルロッテも背伸びをして、テーブルの上を覗き込んでいた。
「君たちの叔母上への贈り物だよ」
ハルシオンが穏やかに答えると、ヒューゴは目を丸くした。
「こんなにたくさん?」
「皆が祝ってくれているんだ」
シャルロッテが一枚の絵を見つけて、声を上げた。
「おば様、似てる!」
街の子どもたちが描いた絵を見て、シャルロッテが楽しそうに笑う。金色の髪と翡翠の瞳のカレンと、銀の瞳のハルシオンが、手を繋いで並んでいる。線は拙いけれど、そこには温かな祝意が込められていた。
「こんなに持ちきれないよねー!」
というシャルロッテに、カレンやリュシアナも思わず小さく笑った。
「大人の手じゃなきゃ無理だよ、シャル。でも僕の手ならいけるかも?」
と、お兄ちゃんらしいことを言うヒューゴ。
その様子を見ていたハルシオンが、手をヒューゴに差し出した。
「手を出してごらん」
ヒューゴが恐る恐る小さな手を重ねる。ハルシオンの大きな掌と比べると、その差は歴然だった。王子は目を丸くして、自分の手とハルシオンの手を見比べている。
「おじ様の手、おおきい……」
「ヒューゴも大人になれば、これくらい大きくなれるぞ。たくさん飯を食って、ちゃんと寝て、剣の練習はしっかりするんだ。それと時々、思い切り遊ぶんだ。そしたらもっと大きくなれる」
ハルシオンの穏やかな声。ヒューゴは真剣な顔でそれに頷いていた。
アルヴェルト城の玄関ホールの中央には、祝いの品を並べるための大テーブルが据えられ、そこには花束や菓子の詰め合わせ、リボンで結ばれた小箱が隙間なく並んでいた。
この場所に贈り物を飾るのは、邸を訪れる全ての人々に、贈り主の敬意を確かに受け取ったと示す、この国の貴族として大切な儀礼のひとつでもある。
上位貴族から届いた高価な貴重品は、ハルシオンの側近や執事が奥の保管庫へ下げており、卓上には展示用の箱だけが恭しく置かれてある。
脇にはリボンで綴じられた添え状の束があり、贈り主の名が一覧できるよう整えられていた。
街の代表が持参した祝い品の中に、子どもたちが描いたというカレンとハルシオンの絵も飾られていた。以前新聞の紙面を飾った挿絵を見て書いたのだろう。稚拙ながらも熱のこもったその自由な線は、領主夫妻の婚姻を心から祝いたいという、子供たちの想いに溢れていた。
☆
その日も届く祝い品を仕え人たちが整える中、ハルシオンの姉リュシアナと子供たちが北の地に到着した。
紋章を外した公爵家の馬車が、城のプライベートな車寄せに静かに滑り込んでくる。御者が手綱を引き、車輪が石畳の上で止まった。
カレンはハルシオンの隣に立ち、馬車の扉が開くのを待つ。
扉が開き、最初に降り立ったのは、リュシアナだった。淡い紫のエンパイアドレスに、肩には薄手のショールを羽織っている。長旅の疲れを感じさせない、凛とした佇まい。その後ろから、小さな影が二つ、御者の手を借りながら慎重にステップを降りてきた。
王子は六歳になったばかり。父親譲りの金髪を短く整え、小さな紳士服に身を包んでいる。王女は四歳。淡い桃色のドレスの裾を両手でつまみ、一段一段、足元を確かめながら降りてきた。
「お久しぶりです、姉上」
ハルシオンが穏やかに声をかけると、リュシアナは微笑んだ。
「ハル、元気そうね。カレンさんも」
「お越しいただきありがとうございます、妃殿下」
カレンが軽くカーテシーをすると、リュシアナは小さく首を振った。
「堅苦しいのは抜きにしましょう。もうすぐ家族になるのだから」
そう言ったリュシアナは、カレンの手を握り「世話になるわね」と微笑んだ。
「おじ様!」
王子が駆け寄ってきて、ハルシオンの足元で立ち止まった。そこで姿勢を正し、小さな胸を張って一礼する。
「フェルゼアノン王国第一王子、ヒューゴ・フェルゼアノンでございます。本日はお招きいただき、光栄に存じます」
完璧な礼だった。その仕草は大人顔負けの品がある。
それを見たハルシオンも姿勢を正し、片膝をついて頭を垂れた。
「ようこそおいでくださいました、ヒューゴ第一王子殿下。アルヴェルト公爵ハルシオン、謹んでお迎え申し上げます」
カレンもそれに倣い、深くカーテシーをした。
それからハルシオンが顔を上げ、目線を合わせると、その表情が柔らかく崩れた。
「よく来たね、ヒューゴ」
ハルシオンが屈んで目線を合わせると、ヒューゴの肩から力が抜けたように、嬉しそうに笑う。そして、視線がカレンに向いた。
一瞬、その青い瞳が大きく見開かれる。口が半開きになり、頬がほんのりと赤く染まった。ただ呆然と、その翡翠の瞳に吸い込まれるように、じっとカレンに見入っている。
「……」
カレンが首を傾げると、ヒューゴははっと我に返り、慌てて視線を足元に落とした。耳まで赤くなっている。
ハルシオンが甥の頭をそっと撫でた。
「ははは。見惚れていたのか? どうだ、美しいだろう? でもカレンは私の妻だ。ヒューゴ、残念だな」
揶揄うような声だが、そこには温かさが滲んでいた。ヒューゴは更に赤くなり、小さく俯いてしまう。
「ハル、いじめないの」
リュシアナが呆れたように言うと、王女がトコトコとカレンの前まで歩いてきた。
「おば様」
高い声でそう呼ばれ、カレンは思わず胸が詰まった。おば様。その呼び方が、こんなにも嬉しいとは。
「シャルロッテ様、いかがなさいましたか?」
四歳のシャルロッテ王女に屈んで目線を合わせると、シャルロッテは小さな手を差し出した。その掌には、おもちゃのリボンが握られている。薄い水色の、少しくたびれたリボン。
「これ、本番に結んでいい?」
「本番?」
「けっこんしきの、おば様のかみ」
カレンは一瞬驚いて、それからゆっくりと微笑んだ。
「シャルロッテ様の手で飾ってもらえるなんて、光栄です」
王女の顔がぱっと輝いた。
「やった!」
飛び跳ねるようにリュシアナのもとへ駆け戻り、「おかあさま、いいって!」と報告している。その後ろで、王子がもじもじしながらカレンの方を見ていた。
「ヒューゴ様も、どうかなさいましたか?」
声をかけると、ヒューゴはびくりと肩を震わせ目を逸らす。それから、顔を赤らめつつも意を決したように、カレンへ一歩近づいた。
握りしめていた手を開くと、海辺で拾ったのだろう、そこには小さな貝殻で作られたブレスレットがあった。
「おば様に……ご結婚のお祝いをと、思って。侍女に教わりながら、作りました」
小さな声だった。耳が真っ赤になっている。
カレンは跪いて、その貝殻のブレスレットを両手で受け取った。
「まぁ……! なんて、素敵なの。薄紅色の可愛い貝殻。ありがとうございます。私の宝物にしますね」
カレンがそう言い、ブレスレットを握った手を胸元に抱きしめると、ヒューゴの目がうるると潤んだ。その表情が、何故だかハルシオンと重なって見える。それが愛おしくて、思わずカレンは微笑みながら、ヒューゴの頭を一つ撫でた。
ヒューゴは照れくさそうに俯きながらも、口元には嬉しさを隠しきれない笑みが浮かんでいる。
城の中に入ると、子どもたちは玄関ホールのテーブルに目を向けて小さく「わああ」と声を上げる。リュシアナも、並んだ品々を見渡して子供たちと同じように声を漏らした。
「まあ! 壮観ね。北の地までこれほど多くの祝意が届くなんて」
「姉上ご夫妻から頂いた品は、特に厳重に保管してありますよ」
ハルシオンが中央に飾られた一際立派な箱を指先で軽く叩くと、リュシアナも「まあ、それはそれは。手配した甲斐があったわ」と楽しげに笑った。
「叔父様! これなに?」
ヒューゴも花束や菓子の箱を指さして尋ねる。シャルロッテも背伸びをして、テーブルの上を覗き込んでいた。
「君たちの叔母上への贈り物だよ」
ハルシオンが穏やかに答えると、ヒューゴは目を丸くした。
「こんなにたくさん?」
「皆が祝ってくれているんだ」
シャルロッテが一枚の絵を見つけて、声を上げた。
「おば様、似てる!」
街の子どもたちが描いた絵を見て、シャルロッテが楽しそうに笑う。金色の髪と翡翠の瞳のカレンと、銀の瞳のハルシオンが、手を繋いで並んでいる。線は拙いけれど、そこには温かな祝意が込められていた。
「こんなに持ちきれないよねー!」
というシャルロッテに、カレンやリュシアナも思わず小さく笑った。
「大人の手じゃなきゃ無理だよ、シャル。でも僕の手ならいけるかも?」
と、お兄ちゃんらしいことを言うヒューゴ。
その様子を見ていたハルシオンが、手をヒューゴに差し出した。
「手を出してごらん」
ヒューゴが恐る恐る小さな手を重ねる。ハルシオンの大きな掌と比べると、その差は歴然だった。王子は目を丸くして、自分の手とハルシオンの手を見比べている。
「おじ様の手、おおきい……」
「ヒューゴも大人になれば、これくらい大きくなれるぞ。たくさん飯を食って、ちゃんと寝て、剣の練習はしっかりするんだ。それと時々、思い切り遊ぶんだ。そしたらもっと大きくなれる」
ハルシオンの穏やかな声。ヒューゴは真剣な顔でそれに頷いていた。
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