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サフィアの一日に負けない!①
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「んぐっ、んぐっ、じゅぽじゅぽっ……にひひっ、寝顔も可愛いんだから……んぐっ、んぐっ」
ベッドの上で行われている行為に気づく者はいない。それをされているレックスはまだまどろみの中におり、行われている本人であるというのに気づいていない。
「んっ、んー……」
レックスの体がぐっと硬直し、気持ちよさが限界まで達した証明がサフィアの口内に放たれる。眠っている間のためか、とろとろとした勢い。白く濁った、レックスの快感の証。
「んぶっ! んんっ、んくっ。ふっ、はふっ……じゅぷ……」
サフィアは白濁とした気持ちよさの証明を受け止めるのが好きだ。自分の体でも気持ちよくなってくれたのだという証拠だから。
そして、『自分なんかでも』という自己肯定感の低さと姉達への嫉妬がちくりと彼女の心に痛みを与える。だが、それはすぐに白い欲望の甘美な味に塗りつぶされた。
ごくりと飲み干すと、じんわりと彼女のおなかが暖かくなる。食料を自分の養分とするサキュバス特有の働き。彼女が大好きな瞬間である。レックスと1つになったような感覚がするからだ。
やがてぴんと足を延ばしていたレックスの体の硬直が終わる。やはりこれだけの快感を与えられると起きてしまうのか、彼は目をこすってうすら寒い自分の下半身に目を向けた。
だが、まだぼんやりとした頭と視界で、何が起こっているのか理解できていないようだ。目をしぱしぱと瞬かせてから、ようやく彼は己の分身を舐めたサフィアの存在に気づいた。
「ん~……? サフィ、ア?」
「おはよう、お兄ちゃん。寝ている間でもイッちゃう雑魚ち○ぽごちそうさま~」
「ん!?」
頭が急激に覚醒し、自分が寝ている間に行われたことをすぐに全て理解した。がばりと上半身を持ち上げ、レックスはすぐに露出している下半身の大事なところを隠す。
痺れるような気持ちよさがじんじんと残っているので、一度イったことがすぐ彼にも理解できた。
「今度はサフィアか! たまにはお前、朝から脱力感を味わうこっちの身にもなってみろ!」
「ふーん? じゃあ夜這いに来てみてもいいよ? いや、早朝だから朝這いかな。それよりお・そ・う・じ、してあげる」
ちろりと唇を舐め、隠された局所へとサフィアはもう一度顔を近づける。レックスはその額を片手で押し返し、ベッドの上で除けられたズボンとパンツを探しだした。
「やめろ! それに朝這いなんてするわけないだろ! サキュバスじゃあるまいし」
「にひひっ、残念だなぁ。お兄ちゃんのカッコイイところ見れたかもしれないのに」
「残念ってことはされたいのかよ!? 本当に襲うぞ!?」
パンツとズボンを履こうとするが、焦った状態なのでなかなか足が通らない。そのまま一度レックスはもつれてベッドの上に荒々しく倒れ込んだ。その様子を見てサフィアは面白おかしそうに笑い、さらに彼を挑発する。
「されたいっていったら、どうする? してくれる? まっ、お兄ちゃんのような気の弱い男の子には無理な話かぁ」
「うっ……。はぁ……お前はまったく……」
ようやくパンツとズボンを寝た状態から腰を浮かせて履き終わり、起き上がるレックス。
ようやく彼が落ち着いた様を確認したサフィアは、ベッドを女豹のように這って移動し、レックスの肩に左からしなだれかかる。そしてその肩に頭を乗せた。ちょうど二人の身長が同じくらいだからできることだ。
さらに、にんまりと笑ってサフィアは楽しそうにレックスと目線を合わせた。
顔はお互いの吐息の感覚を味わえる距離。レックスの鼓動が、いや、互いの鼓動がトクントクンと早くなる。
サフィアは左手をレックスの胸板に持ってきて、人差し指でそこにある乳首をカリッとひっかいた。レックスの体が一瞬の、それでも強い快楽でぴくりと跳ねる。
「な、なんだよ」
「なんでしょう~? もう、可愛いなぁお兄ちゃんは。……ねぇ」
「だからなんだよ」
「朝はまだ早いからさあ……このままアタシと、しよ? 乳首カリカリってひっかいて、いっぱいキスの雨ふらせて、アソコでモグモグって食べて搾り取ってあげる。一発しちゃうと収まらないでしょ? アタシに負けちゃえ……ねぇ、しようよぉ、襲ってよぉ」
フェロモンを放出したのか、小柄な体のサフィアでもむんと色気が増す。この時点でレックスは、サフィアを自分の物にしたくてたまらなくなっていた。
さらに彼女は気づいてなかったが、好意が最高潮に達しているためか、サフィア自身の瞳に水色のハートマークが現れていた。搾精対象に対しての求愛マークである。それはただの誘惑ではなく、本気で愛する者への求愛。
「す、するかぁ!? 顔洗って、剣術修行でもしてくる!」
だが、それを見て完全に搾り取られることになると判断したレックスは、ベッドから立ち上がって逃げ出すように部屋を飛び出していった。逆に搾り取るという、普段では見ないハートマーク存在が彼に違和感をもたらしてその意識を現実へと戻させたのだ。
なお、寝巻のままでその場からの逃走である。
「もうっ! お姉ちゃんたちとはいいのに、なんでアタシは駄目なのさ! やっぱり体なの!? 胸か、胸のサイズなのか!?」
サフィアは誘惑が下手である。というより、アイヴィやヴァネッサのように好意をストレートに伝えることが下手だ。
おかげで彼女は姉達と比べてレックスとスキンシップをとる機会が少ない。
別に胸のせいではなく、レックスに攻めさせようとしているからである。
誘惑に弱いレックスではあるが、自分から攻める度胸はそんなにない。その事実にサフィアは気づいていなかった。他の者への勘はいいくせに、自分のこととなると無頓着である。
「負けないもん、お姉ちゃんたちになんて負けないもん」
誰もいない部屋で彼の枕を抱きしめ、ころりと寝転がる。
そして、彼の匂いやぬくもりを感じるために、いそいそとシーツの中に潜り込む。
「お兄ちゃん、好き……」
良い所までいったサフィアの興奮は抜けきらず、自分で処理するしかなかった。
シーツの中にいるサフィアが時々快感で体を跳ねさせる。彼女が現状に満足するまで、その行為は続いたという。
ベッドの上で行われている行為に気づく者はいない。それをされているレックスはまだまどろみの中におり、行われている本人であるというのに気づいていない。
「んっ、んー……」
レックスの体がぐっと硬直し、気持ちよさが限界まで達した証明がサフィアの口内に放たれる。眠っている間のためか、とろとろとした勢い。白く濁った、レックスの快感の証。
「んぶっ! んんっ、んくっ。ふっ、はふっ……じゅぷ……」
サフィアは白濁とした気持ちよさの証明を受け止めるのが好きだ。自分の体でも気持ちよくなってくれたのだという証拠だから。
そして、『自分なんかでも』という自己肯定感の低さと姉達への嫉妬がちくりと彼女の心に痛みを与える。だが、それはすぐに白い欲望の甘美な味に塗りつぶされた。
ごくりと飲み干すと、じんわりと彼女のおなかが暖かくなる。食料を自分の養分とするサキュバス特有の働き。彼女が大好きな瞬間である。レックスと1つになったような感覚がするからだ。
やがてぴんと足を延ばしていたレックスの体の硬直が終わる。やはりこれだけの快感を与えられると起きてしまうのか、彼は目をこすってうすら寒い自分の下半身に目を向けた。
だが、まだぼんやりとした頭と視界で、何が起こっているのか理解できていないようだ。目をしぱしぱと瞬かせてから、ようやく彼は己の分身を舐めたサフィアの存在に気づいた。
「ん~……? サフィ、ア?」
「おはよう、お兄ちゃん。寝ている間でもイッちゃう雑魚ち○ぽごちそうさま~」
「ん!?」
頭が急激に覚醒し、自分が寝ている間に行われたことをすぐに全て理解した。がばりと上半身を持ち上げ、レックスはすぐに露出している下半身の大事なところを隠す。
痺れるような気持ちよさがじんじんと残っているので、一度イったことがすぐ彼にも理解できた。
「今度はサフィアか! たまにはお前、朝から脱力感を味わうこっちの身にもなってみろ!」
「ふーん? じゃあ夜這いに来てみてもいいよ? いや、早朝だから朝這いかな。それよりお・そ・う・じ、してあげる」
ちろりと唇を舐め、隠された局所へとサフィアはもう一度顔を近づける。レックスはその額を片手で押し返し、ベッドの上で除けられたズボンとパンツを探しだした。
「やめろ! それに朝這いなんてするわけないだろ! サキュバスじゃあるまいし」
「にひひっ、残念だなぁ。お兄ちゃんのカッコイイところ見れたかもしれないのに」
「残念ってことはされたいのかよ!? 本当に襲うぞ!?」
パンツとズボンを履こうとするが、焦った状態なのでなかなか足が通らない。そのまま一度レックスはもつれてベッドの上に荒々しく倒れ込んだ。その様子を見てサフィアは面白おかしそうに笑い、さらに彼を挑発する。
「されたいっていったら、どうする? してくれる? まっ、お兄ちゃんのような気の弱い男の子には無理な話かぁ」
「うっ……。はぁ……お前はまったく……」
ようやくパンツとズボンを寝た状態から腰を浮かせて履き終わり、起き上がるレックス。
ようやく彼が落ち着いた様を確認したサフィアは、ベッドを女豹のように這って移動し、レックスの肩に左からしなだれかかる。そしてその肩に頭を乗せた。ちょうど二人の身長が同じくらいだからできることだ。
さらに、にんまりと笑ってサフィアは楽しそうにレックスと目線を合わせた。
顔はお互いの吐息の感覚を味わえる距離。レックスの鼓動が、いや、互いの鼓動がトクントクンと早くなる。
サフィアは左手をレックスの胸板に持ってきて、人差し指でそこにある乳首をカリッとひっかいた。レックスの体が一瞬の、それでも強い快楽でぴくりと跳ねる。
「な、なんだよ」
「なんでしょう~? もう、可愛いなぁお兄ちゃんは。……ねぇ」
「だからなんだよ」
「朝はまだ早いからさあ……このままアタシと、しよ? 乳首カリカリってひっかいて、いっぱいキスの雨ふらせて、アソコでモグモグって食べて搾り取ってあげる。一発しちゃうと収まらないでしょ? アタシに負けちゃえ……ねぇ、しようよぉ、襲ってよぉ」
フェロモンを放出したのか、小柄な体のサフィアでもむんと色気が増す。この時点でレックスは、サフィアを自分の物にしたくてたまらなくなっていた。
さらに彼女は気づいてなかったが、好意が最高潮に達しているためか、サフィア自身の瞳に水色のハートマークが現れていた。搾精対象に対しての求愛マークである。それはただの誘惑ではなく、本気で愛する者への求愛。
「す、するかぁ!? 顔洗って、剣術修行でもしてくる!」
だが、それを見て完全に搾り取られることになると判断したレックスは、ベッドから立ち上がって逃げ出すように部屋を飛び出していった。逆に搾り取るという、普段では見ないハートマーク存在が彼に違和感をもたらしてその意識を現実へと戻させたのだ。
なお、寝巻のままでその場からの逃走である。
「もうっ! お姉ちゃんたちとはいいのに、なんでアタシは駄目なのさ! やっぱり体なの!? 胸か、胸のサイズなのか!?」
サフィアは誘惑が下手である。というより、アイヴィやヴァネッサのように好意をストレートに伝えることが下手だ。
おかげで彼女は姉達と比べてレックスとスキンシップをとる機会が少ない。
別に胸のせいではなく、レックスに攻めさせようとしているからである。
誘惑に弱いレックスではあるが、自分から攻める度胸はそんなにない。その事実にサフィアは気づいていなかった。他の者への勘はいいくせに、自分のこととなると無頓着である。
「負けないもん、お姉ちゃんたちになんて負けないもん」
誰もいない部屋で彼の枕を抱きしめ、ころりと寝転がる。
そして、彼の匂いやぬくもりを感じるために、いそいそとシーツの中に潜り込む。
「お兄ちゃん、好き……」
良い所までいったサフィアの興奮は抜けきらず、自分で処理するしかなかった。
シーツの中にいるサフィアが時々快感で体を跳ねさせる。彼女が現状に満足するまで、その行為は続いたという。
応援ありがとうございます!
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